コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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 いろはにほへと、 ( 短編集 )
日時: 2013/01/19 19:11
名前: 上総 (ID: SnkfRJLh)

ふわり、消えた甘い香りと散った花弁のようにきっといつかは、きみも——————  
(その時は、僕の手で、 )

散りゆくものほどうつくしいと、教えてくれたのはきみでした



*ごあいさつ。
ここは、気まぐれ亀更新な雨月がお送りします、短編集です。
短編とはいっておりますが長かったり中途半端だったり。
荒らしに来たよー!、誹謗中傷目当てです!な方はバックプリーズ。
コメントしてやろうかな!、リクエストしてやるよ!な方は大歓迎です。

以上のことにご理解いただいた上で、お楽しみください。

!お名前変えました、雨月です!


■おはなし。

▽たんぺん お題めも>>16 

>>87 まとめ、そのいち。
>>88 まとめ、そのに。 
>>101まとめ、そのさん。

▽おだい。
>>75【微妙な距離のふたりに5題】
>>76【初恋にまつわる5題】

▽そのほか。

・曲ぱろ
>>50【愛と言う】(Song:「I to U」関ジャニ∞)
>>63【憂鬱恋愛】(Song:「メランコリック」鏡音リン)
>>90【もう一度となりで笑って】(Song:「366日」HY)

・100hit記念小説
>>45【君の好きなとこ100個】

・もらいもの。
>>77>>79絵(彩音様より)

■おきゃくさま。
▽優様▽マリン様▽あひるもどき様▽彩音様▽愛結様
▽瀬崎 李玖様▽あるま様▽生卵。様▽雪香様▽瀬空★様

■すぺしゃるさんくす。
【確かに恋だった】様 
【Largo】様
【お題屋さん。】様
【joy】様

■りくえすと。*…執筆済み
>>07*[ あの日見た空 ] マリン様リク
>>08*[ りんご飴 ] あひるもどき様リク
>>12*[ 結末論〜好き〜 ] なんちゃってメロン様リク
>>29*[ *学園ミッション* ] 君音様リク
>>34*[ 君と私の交感ノート ] 君音様リク 
>>48*[ フェイク*ファー ] 君音様リク
>>42*[ 花火ノ様ナ私ノ恋〜ハジケルココロ〜 ] 君音様リク
>>55*[ それでも君は、 ] 生卵。様リク

〜リクエストについて〜 >>43


【スレ名】レモン色ドロップス。→ソライロドロップス。→泡沫グレープフルーツ
    →きみとぼくのものがたり。→嘘つきミルフィーユ→ストロベリーグラス→いろはにほへと、


——————————
2012/08/07*100hit!!
2012/08/22*200hit!!
2012/09/16*300hit!!
2012/10/01*400hit!!
2012/11/09*500hit!!
2012/11/22*555hit!!
2012/12/01*600hit!!
2013/01/15*700hit!! 

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Re: 【恋愛とか】 きみとぼくのものがたり。 【短編集】 ( No.80 )
日時: 2012/11/22 20:36
名前: 甘月 (ID: SnkfRJLh)


彩音さま>>やっぱり描いてくださったんですか!!ありがとうございますー。
ふ、2つももらっちゃっていいんですか!?
こんな駄小説の為に2つも描いてくださるなんて……あなたは神ですか。

よければ貰い物として一番最初のページに載せても良いですか?

Re: 【恋愛とか】 きみとぼくのものがたり。 【短編集】 ( No.81 )
日時: 2012/11/22 21:59
名前: 彩音 (ID: oLjmDXls)

ええええええええっ!?

の、載せていただけたら光栄ですが・・・///

まあ・・下手なのは許してくださいっ・・・



Re: 【恋愛とか】 きみとぼくのものがたり。 【短編集】 ( No.82 )
日時: 2012/11/25 16:00
名前: 甘月 (ID: SnkfRJLh)
参照: >>彩音さま。

返事遅くなってしまってすみません!

お言葉に甘えて載せさせていただきました!!
あれで下手、ですと……!?
私も時々描いたりするんですが私よりは画才ありますよ!
むしろ分けて下s(殴

描いてくださり、本当にありがとうございました^^

Re: 【恋愛とか】 きみとぼくのものがたり。 【短編集】 ( No.83 )
日時: 2012/11/25 18:06
名前: 甘月 (ID: SnkfRJLh)


1.こんな想い知らなかった


恋って、どんなものなんだろうと、ずっと思っていた。
甘くて、時々切なくて————そんな、綺麗なものなんだろうと、そう思っていた。
けれど現実は、そんなに甘くは無かった。


「おっはよー!」

朝だというのに、一際テンションの高い彼が、後ろから肩を叩く。
後ろから声を掛けられたから顔は見えないはずなのに、声だけで彼だと分かる。
触れられた肩が熱くなる。
その熱はやがて全身に回って、自分の中にある“想い”を加速させる。
それは誰にもコントロールできなくて、もちろん自分でさえも止められない。

「お、はよう……」

自分の考えていることが彼に全部バレているようで、口から出た言葉は途切れ途切れになってしまう。
不審に思われなかっただろうか。
そんな思いとは裏腹に、彼は教室へ入っていく。

彼が一歩、教室へ踏み入れば、クラスのほとんどが振り返る。
挨拶を交わし、時には笑い合い、時には立ち止まり、会話を始める。
それを見ながら、やはり彼は人気者なんだと再確認する。
と同時に、彼とは正反対な自分が恨めしく思えてきてしまう。

(私なんかが、想っていていいんだろうか)

考え込んでしまうのは、私の悪い癖だ。
けれどいくら考えてみたところで結論なんか出ない。


(こんな想い、知らなかった)


恋というものは、想像とは全然違っていて、
醜くて、
残酷で、
こんなにも胸が痛むもので、
けれど、紛れもない現実だった。

Re: 【恋愛とか】 きみとぼくのものがたり。 【短編集】 ( No.84 )
日時: 2013/01/19 16:54
名前: 甘月 (ID: SnkfRJLh)

[ 腹痛はしあわせの証 ]



ヤバい。
何を話したらいいのかが全然分からない。
頭が真っ白になって、何も思い浮かばない。

「どうしたの?」

「い、いや……」

急に尋ねられて、しどろもどろになってしまう。
ズズズッと音が鳴って、飲んでいたコーラが無くなったことを知る。
中学生の自分が大学生の彼に恋をして、なんとかこうして一歩踏み出したまでは良かった。
けれど、中学生の自分が行けるところなんて高が知れているわけで。
とりあえず行きつけのファーストフード店で飲食をしているのである。
だが、大学生と話すことなど全くもって思いつかない。
同級生の男子と話すのは慣れているはずなのに、緊張してしまって何も言えない。
そもそも、大学生はどんな会話をしているのだろう。
考えてみれば、彼の好きなものも趣味も、何も知らない。

「それにしても驚いたよ、いきなり電話がかかって来たからさ」

それは、迷惑、という意味も含まれているのだろうか。
確かに出逢いは突然だった。
この店で友達と話していたところの、隣の席に座っていたのが彼と、その友達であった。
しかも偶然なのか何なのか、彼は友達の兄だったのだ。
ともかく、一目惚れだった。
彼の笑顔はキラキラと輝いて見えて、それからその友達に連絡先を聞いて。

「すいません、なんか突然」

一応謝っておくと、彼は大丈夫、と柔らかく笑った。
その笑顔もまた輝いて見える。
ふと時計を見ると、そろそろ帰らなくてはならない時間だ。

「そろそろ行こっか」

雰囲気で汲み取ってくれたのか、彼がそう言って立ち上がる。
店を出てゆっくりと歩きだすと、空は赤から黒へ変わりそうだった。

(かえりたくない)

正直、そう思う。
足を踏み出したくなくて、ゆっくりゆっくり進む。

「じゃあ、またね」

そう言って、優しくポン、と私の頭に手を置いた彼は、夕暮れの街へ消えて行った。
徐々に小さくなっていく背中を見送りながら、顔が熱くなるのを感じる。
撫ぜられた頭はまだ余韻を引きずっていて、微かに熱を孕んでいる。

コーラを一気に飲んだせいで、お腹が痛む。
そこで、そういえば自分が胃腸が弱いことを思いだす。


(またね、ってことは、)

(また、逢ってくれる?)


ずきずきと痛みだしたお腹が、さっきのことが現実だと物語っていた。





——————————

中学生と大学生って、あんまり現実ではありえないですよね。
まあそこはフィクションなんでね。
と言いつつこれ半実話なんですけれども。


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