コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- *+*苺れもん*+*
- 日時: 2012/09/04 22:46
- 名前: 茜みどりR (ID: bJHwv4jv)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=28164
登場人物
雨音 優萌 (アマオト ユメ)
訳あり一人暮らし中の中学生。 太陽の彼女。
塚本 太陽 (イイツカ サン)
一言で言えば優しい。 優萌の彼氏。
阪井 美歩 (サカイ ミホ)
優萌の実の母。
阪井 実 (サカイ マコト)
優萌の実の父。
上原 真早実 (カンハラ マサミ)
優萌のお隣さん。いつも優しく、モノを分けてくれる。左手は親指しか無い。
東城 遥 (トウジョウ ハル)
優萌の親友!!! 優萌の一番の理解者。
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- **苺れもん** No.1 ( No.1 )
- 日時: 2012/08/31 09:54
- 名前: 茜みどりR (ID: bJHwv4jv)
No.1 これが私の日常。
「すいません、すいません。ホントいつも…ありがとうございます」
「いーのよぉ、アタシもこれっくらいしか出来ないしねぇ。優萌ちゃんも大変だし…あ、じゃぁ…」
「ありがとうございます」
私はぺこっと頭を下げて、御礼を言った。
ギィーーーーー……ダタンっ。
古くさいドアが、嫌な音を立てて閉まる。この音、嫌いなんだよね。
肉じゃがのタッパーをかかえ持ち、私はドアに寄りかかって部屋を眺めた。
この部屋に越してきて、1年は経つ。
そして……父と母が逮捕されて、1年。
RuRuRuRuRu!
RuRuRuRuRu!
電話が鳴って、急いで机の上の携帯をとった。
「もしもしっ」
『あ、俺、太陽だけど。元気?メール返信ねぇから』
「ごめんっ、お隣さんにお料理教わってた!」
『まじ!?今度食わせて!』
「じゃぁもっとうまくなったらさそうね!」
私はタッパーを台所において、ソファへ座った。
『おう、じゃぁなっ!』
「またね〜」
私は携帯を置いて、早速肉じゃがをレンジで温めた。音が鳴る1秒前に、レンジを開けるのが私流。
ボォッとタッパーいっぱいの肉じゃがを無理なく完食すると、いつも以上に眠い事に気付いて、すぐに寝る用意をした。
パタンっ………
「お休み〜……」
1人でそう言って、寝てしまった。
「っ!!!!」
朝。
5時15分…はやっ。
「はぁ、はぁ、はぁ…………」
心臓をおさえて、ゆっくりと起き上がる。最悪な夢を見た。
昔の夢と、水に溺れる夢。超苦しい。
私は水を一口飲み、天井を仰いだ。
そしてまた、ソファに横たわった。さすがにまだ、起きてないよね誰も。
だって、夏休み。
2度寝しちゃお。
- Re: **苺れもん** ( No.2 )
- 日時: 2012/08/31 11:18
- 名前: ゆき (ID: f2zlL8Mb)
なんか凄く続きが気になりますねっ!!!
両親捕まっちゃったんですか?!
うわー なんか凄く面白そうっ!!!
更新頑張ってください★
- Re: **苺れもん** ( No.3 )
- 日時: 2012/08/31 11:36
- 名前: 茜みどりR (ID: bJHwv4jv)
ゆきさん
ありがとうございますっ!!!☆***(*′ ワ `*)***☆
更新頑張ります♪
またぜひ、見に来て下さい☆
- Re: **苺れもん** ( No.4 )
- 日時: 2012/08/31 11:57
- 名前: 茜みどりR (ID: bJHwv4jv)
No.2 父と母は無罪です 〜私は役立たず?〜
「逮捕!」
なんでよ。だから無罪っていってんじゃんか。
「パパ!!!ママ!!!」
今行くよ、助けに。そんな手にブレスレッドじゃないんだから、格好悪いよ。その手錠。
「だめよ、来ちゃあ」
父と母は、首を振る。だから、どう考えても無罪なんだってば!
どうしてよ。なんでよ。
とらないで、行かないで、1人にしないで。
私を1人にしないでよ。
「いい?貴方は今日から雨音 優萌になるのよ。もう、阪井 英南(サカイ エイナ)の名前は貴方のものじゃないの」
「どうして………?」
「どうしてもだ。いいな。この事は、軽々しく人に言うもんじゃないよ。一生懸命考えた名前だ。これが本当の…お前の名前。 優しい子になるんだよ………」
いやだよ、そんなの。私が…ママとパパの子供じゃないみたいじゃない。
父と母は、ブレーキを使えず、交通事故を起こしてしまった。
後々、車から細工道具や色々見つかって、懲役5年となった。そこには、指紋もついていて、でも、おかしい事がひとつ。
細工道具とかそう言うのは、前から持っていたんだ。
それなのに、その前から持っていたのが見つからなくて、捕まってしまった。
父と母は無罪。
それなのに私は何も、なにも……してあげられなかった。
ただただ、父と母の名前を叫ぶだけ…………。
たったそれしかする事は出来なかった。
- Re: **苺れもん** ( No.5 )
- 日時: 2012/09/03 13:28
- 名前: 茜みどりR ◆Z2xPTAHUDY (ID: bJHwv4jv)
No.3 貴方にだけ。
「で?なに、話って」
…
「いいたくなけりゃ…良いんだよ?な」
分かってる。その優しさにいつも、負けそうになるんだ。
前も、その前も。言おうとして言えずに逃げてしまった。それでも太陽は優しくしてくれた。
「あの…ね…」
勇気を振り絞り、口を開いた。パパ、ママ、これだけは……この人に言わせて。
私の大切な人だから。
言わせて下さい。
「そっ…か………」
言う言葉がないと思う。きっと…。きっと。それに……嫌いっ……い……。
「でもさぁ!俺は嫌いになんかなんねぇよ?」
………え?
「そんな理由で…嫌いとか。好きをやめらんねぇもん」
………ホント?ホントウデス…カ…?
「う……う…う…」
「!?!?!?」
「う…う…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ〜〜〜〜」
よしよし……
頭に手をかざし、太陽は頭をなでてくれた。
ママ、パパ……私今、幸せだよ…………
太陽がいるから。
高校2年生。
高校2年生になったら、太陽を紹介してあげる……。
だから待ってて。生きていて……。
ママ、パパ……
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