コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- れん毛同盟
- 日時: 2013/03/10 12:05
- 名前: 雪達磨 ◆1x97e8uwoc (ID: leOS3oG6)
—その昔、大魔王が世界を支配し、呪われた大陸があった。
呪いを解くべく立ち上がる少年少女。
彼らの戦いが今始まる。
これはそんな冒険のものがたr
愛「待て待て待て待て違うよ莉緒、そんな話じゃないよ!?」
莉「いいんだお愛理ちゃん、最初は盛り上げとくべきなんだお!」
瑠「普通に表紙詐欺レベルだな」
—ネット上に存在する、怪しげなサイト。『れん毛同盟』
そこに集う少年少女。
特に何かするわけではなく、集まって遊ぶだけの関係である
これはそんなぐだぐだな物語。
綺「こうだろう」
瑠「だな」
○登場人物紹介 >>1
○本編
第一話 ようこそれん毛同盟へ! >>2>>3>>4>>5>>6>>10
第二話 ストーカー注意報 >>11>>12>>16>>17>>18
第三話 年末study >>19>>20>>21>>22
第四話 結局二次元に走る >>23>>30>>33
○この作品について >>9
○小説宣伝
すばめろ様 17歳 -君と僕の物語- >>15
○れん毛用語等
雷狼龍
→一ノ瀬流空を団長とした喧嘩集団のようなもの。
名前は某有名ゲームに登場するモンスターからとったもの。
リオ充
→リア充を莉緒用にしたもの。
例「リオ充爆発しろ」
スレハゲ
→ハゲを呼ぶときに使用する。ハゲコール。
「ハゲ」とひたすら書き込んでいくだけのスレあげ。
——
はじめまして、雪達磨と申します。
はい、見て分かるように、ぐだぐだギャグものです。
ゆったり更新していくつもりですので、見て頂けたら。
- 第三話 年末study ( No.19 )
- 日時: 2013/01/16 19:23
- 名前: 雪達磨 ◆1x97e8uwoc (ID: TtFtbd5q)
「なあ、年末だっていうのに何やってるんだろうな俺達」
「君のためだろ」
「いやそうなんだけど」
目の前にあるものが暗号にしか見えない。なんだろうこれは。
第三話 年末study
事の発端は冬休み前の期末テスト。帰ってきたテストのあまりの数字に、らしくもなくため息をついていた時。
「ハゲテストどうだったんだお!」
恐らく点数が悪いことを知っているのだろう莉緒が、目を輝かせて聞いてきた。
「……莉緒は?」
「五教科合計325点! 平均点のちょっと上だおー!」
「はは、いいな才色兼備の莉緒さんは」
「それで、何点なんだお」
にやにやしながら、顔を覗き込んでくる。違う方向へ目を向けてみても、その位置へわざわざ移動して顔を覗き込むその姿は、正に残念美人の称号に相応しい。
「見ればいいだろー」
ほれ、と各教科の点数と合計点数の書かれた紙を渡し、次に聞こえてくるであろう含み笑いを聞かないために耳を塞いだ。
「五教科合計点がよ、よんじゅっ……っ、さ……、ぷはっ、流石ハゲだぬ……、っく」
こうなると寧ろ盛大に笑ってもらえた方が良いのだが。
「そういえばハゲは勉強できなかったか」
読書していた手を休め、そう聞いてきたのは瑠璃。クラスが違うためかあまり知らないらしい。
「瑠璃見てこれ……っ、やばいお!」
「ふむ? ……これが人間の出せる数値だと言うのか」
「瑠璃さん深刻な顔やめてください。病死することが決定した末期患者を見るような目やめてください」
馬鹿にしているわけではなく、素で驚いているらしい。そこが傷つくわけだが。
「いやその、……あれだ。世の中にはこういう人も存在しているというわけだな」
「変なフォローやめてください」
本当にテストという物は嫌いだ。学校ではクラスメイトに馬鹿にされ、いじられるし。先生には、留年するかもしれないと忠告を受けたし、れん毛にきても勿論馬鹿にされっぱなしだ。
「お前はどうだったんだよ」
「え、は、私か? えーとだな、見ても面白い物ではないぞ」
「……ほーう?」
この慌て様は、相当悪かったのか。もしかすると自分より下がいるかもしれない。
「はい、瑠璃のとーった。読み上げるおー!」
「ちょ、莉緒!?」
「五教科合計492点。学年順位2位。……相変わらずつまんない点数だおね。瑠璃」
「読み上げといてなんだ君は!」
「…………」
順位が高かったことを恥じていただけだったようだ。
「ハゲの順位なんか、きっと下から数えた方が早いおー」
「どうしよー。このままいくと俺、留年らしい。勉強教えろ莉緒」
「ふは。そのほうが面白いからいいお」
「……ふむ」
瑠璃は少し考える素振りを見せてから、綺羅にこう提案する。
「……勉強会でもするか?」
「へ? 教えてくれんの?」
「まあ、私なら構わない。時間もあるのでな。……他は知らないが」
言い切るか言い切らないかのところで、莉緒がすぐに目を輝かせて言う。
「面白そうー! 参加するお!」
「お前さっき勉強教えろって言った時、拒否しなかったか」
「教えるのを見るだけなら別。面白そうだぬ!」
そう言う莉緒に悪い予感しかしなかったが、斯くしてれん毛同盟勉強会が始まった。
- 第三話 年末study ( No.20 )
- 日時: 2013/01/01 13:05
- 名前: 雪達磨 ◆1x97e8uwoc (ID: bT0lLasb)
「んで、なんでお前らまでいるんだよ」
始まった勉強会では瑠璃と莉緒の他にも、愛理に蓮、ソルまでがいた。メンバー全員が揃っている。
「あたしも勉強教えてほしいなー、と」
「面白そうだから」
「女性がいるから」
そうだここ、変人しか居ないんだった。そうだった。
そういえば中学時代に、ソルが留年しかけたことをそこで思い出す。
「ソルって確か中学の時、留年寸前だったよな」
「ああ。出席日数が足りなくてなー! 勉強ならそこそこだ」
正直、綺羅の成績は凄まじい物だった。五教科合計41点。見事に赤い文字で点数が刻まれたテストは、目を背けたくなるような物だった。
「ハゲ、何から始める?」
「社会?」
特に社会が苦手とか得意とか、そういうわけではなかったが。暗記教科の方がましだと思った。
「大化の改新を行った人物を二人」
「ペルー?」
「十七条の憲法とは」
「ペルー?」
「大政奉還が行われたのは」
「ザビエル!」
「なんで最後ちょっと自信ありげに言った!?」
愛理は莉緒と一緒に勉強しているらしく、ソルもそれに混じり、蓮は傍観している。
「そこ違う。いや全部違うが。幕府縄文時代にないから。人類進化しすぎだから」
「猿のことなんて知らねえよ!」
「アウストラロピテクスに謝れ!」
「なんだその長ったらしい名前の怪物は!」
「君はもう全人類に謝れ! いやまず私に謝れ!」
中学一年、否もっと前に習ったような初歩の問題から分からないのである。
ここまで来ると、呆れを通り越して感心してしまう。
「……どう勉強すればそんなこと覚えられんの?」
「普通に勉強すればそれなりには覚えられるだろう」
「じゃあ、蓮。どうやって勉強してる?」
「? 教科書なんて一度見たら丸暗記できない?」
「できねーよ」
「東条君、今回も学年一位だったんだよねー」
「……この同盟、頭良い奴地味に多くね」
愛理にも聞いてみたが、塾に通っているらしい。「日々予習復習を欠かさないこと」という瑠璃の真面目過ぎる解答は聞かなかったことにした。
「……そういえば、もう十時くらいか」
ふと、瑠璃が時計を見ながら言った。今日は大晦日。年を越すまであと二時間である。
「え!? ちょ、ごめん! あたし帰るね!」
恐らく門限でもあるのだろうか。慌てた様子で愛理が帰る準備をしだした。
- 第三話 年末study ( No.21 )
- 日時: 2013/01/16 19:35
- 名前: 雪達磨 ◆1x97e8uwoc (ID: TtFtbd5q)
「じゃ、僕も帰ろうかぬ! 愛理ちゃん一緒に帰ろ!」
「え、ああ、うん! でも莉緒って家の方向が」
「いいのいいのー!」
その様子を見たソルも、何かを感じたのか莉緒達としていた勉強用の道具を片付け帰る準備をしだす。
「ほほう、空気が読めるね流空君」
「ソルとお呼びください。いえ、女性だけで帰らせるわけにはいかないので」
続々とメンバーが帰っていく。蓮も用事があるから、と帰り、残ったのは瑠璃と綺羅だけだった。
この帰り方は明らかにわざとらしく、どうやら気を使ったようだが自分と瑠璃を二人きりにする理由が見つからない。勉強を進めろ、という意味だろうか。
「……ふむ。何か変に気を使わせてしまったようだな」
「みたいだなー。お前って一人暮らしだっけ?」
「ああ。そういえばハゲもだったか」
「おう」
少し気まずい空気になる。いつもは周りが騒がしいため、こんな雰囲気になることはないのだが。
勉強、続けるかと瑠璃がペンを持ったので綺羅もそうすることにした。
「ハゲ、英語は得意なのだな」
しばらくして綺羅が今日勉強したノートを見て、瑠璃が言った。とても、得意なのだな、と言われるような状態ではなく問題の半分以上は間違っているが、それでも他教科と比べれば比較的できている方だった。
「まあ単語覚えて書くだけだしな」
「そうでもないと思うが……。じゃあ、ハゲを英語で?」
「baldness」
「!?」
テレビでも付けるか、と綺羅がリモコンに手を伸ばし、スイッチを押す。
すると、画面は大きな「5」の文字で埋め尽くされていた。
「は、カウントダウン……?」
4、3、2、1、と数字は小さくなり、そしてHappyNewYearの文字が画面を綺麗に彩った。
「……うわあ、すごい呆気なく年越ししたなー」
「毎年割とこんな感じだけどな」
テレビからは「明けましておめでとう」等と言う言葉が次々と聞こえてきた。
「んじゃ、まー、明けましておめでと」
「対してめでたくもないが年が明けたようなので今年も宜しく」
「普通に言えよ。……あ、でも」
そこで一旦言葉を切って、
「今年も宜しくしてくれるんだな」
「……都合の良い解釈だな」
ツンデレってやつ?と弄る体制になれば、横目で睨まれたのでやめておいた。
Happy-New-Year!!
- 第三話 年末study ( No.22 )
- 日時: 2013/01/04 12:57
- 名前: 雪達磨 ◆1x97e8uwoc (ID: fMPELWLk)
「……、で?」
「で? ってなんだお」
莉緒は思わず聞き返したが、その言葉に含まれる意味は大体わかっていた。
並んで歩くのは、愛理が急いで帰ったため莉緒、ソル、蓮の三人。
「なんで僕達、あそこから出てきたのかな? ってこと」
「蓮君は別に出てこなくてもよかったのにー」
「出てこなきゃいけないような雰囲気にしたでしょ」
軽く謝りながら苦笑する。笑いから漏れた息は白く、消えていくそれに少し見とれた。
「おい、無礼な口を聞くな。莉緒さんに失礼だろ」
「……はいはい」
先ほどから、蓮が何か発する度に文句を言うソル。蓮はそれを面倒くさく感じているようで、適当に返していた。ソルはまたそれが気に入らないようで、舌打ちをしていたが。
「相性悪いぬ、君達」
「一方的に嫌われてるんだよ」
莉緒は手をわざとらしく叩き、さて、と切り出した。
「これからどうする? 今日は大晦日! まだまだ夜は長」
「帰る」
「蓮君あてんしょんぷりいず!!」
「それ意味違う」
短く返しながら、蓮は自分が莉緒を苦手だということに、何となく気付いた。
「おい、莉緒さんのせっかくのご好意になんだお前は」
「じゃあ一緒に居ていいの?」
「空気読め。俺と莉緒さんを二人きりにしろ」
「どうしろと」
「きゃー! 僕のために争わないでー!」
ソルが時計を見て、あと一時間で年を越すことに気付く。その時計を莉緒も覗き込んだ。
「じゃ、うち来る?」
「……は」
勿論行くとソルが言うのに対し、蓮は嫌そうだった。
いいから、と蓮の手を引く莉緒に、この人は本当に苦手だと蓮は思った。
「あ、今のうちに言っとくけど、今年もよろしくだお!」
「一時間よろしく?」
「まじだ! 来年もよろしくだったぬ!」
Happy-New-Year!!
- 第四話 結局二次元に走る ( No.23 )
- 日時: 2013/01/19 11:11
- 名前: 雪達磨 ◆1x97e8uwoc (ID: uWNX.IKq)
——その昔、大魔王が世界を支配し、呪われた大陸があった。
呪いを解くべく立ち上がる少年少z
「待て待て待て待てここ第四話だよ! 表紙じゃないよ!」
「いいんだお愛理ちゃん。ネタを引きずることで小説を少しでも続けようという作者の涙ぐましい努力」
「普通に内容も詐欺だな」
今日もれん毛同盟は平和です by綺羅
第四話 結局二次元に走る
「で、今回何の話なんだよ」
「だから、何の話とか言うのやめようね」
仕方ないだろう、まず作者があれなんだから。というか作者だって色々悩んでるんだよ。瑠璃のキャラがズレ始めてたり、綺羅のテンションが会を追うごとに段々下がってたり、莉緒がうざくなったり愛理と蓮の口調がかぶったり、ソルは本人の方から「俺こんなんじゃなくね」って指摘受けるしで。
「途中から作者の愚痴になってるぞ」
「お前のその、地の文章にツッコミを入れるのもどうかと思う」
「というわけで! 今回はゲーム会なんだお!」
「いやどういうわけで!?」
「具体的に説明するなら作者がゲーム話を書きたかったのとネタがないのが重なったことが原因だ」
「そんな具体的過ぎる理由は聞いてねえよ」
いいからやろう!、といつも通りのうざった、いや、コミュ力を見せる莉緒。
「あ、因みに持ってきたのはあたしー」
「これ男物っぽいけど」
「そうかな?」
誰もやるとは言っていないのだが、莉緒が早速準備を始める。
——その昔、大魔王が世界を支配し、呪わr
「いやあのもう読者が飽きてるから」
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