コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 【 募集 】 綯交ぜフィリップス 【 短編集 】up !
- 日時: 2013/03/10 22:27
- 名前: 〒... しあち。 ◆InzVIXj7Ds (ID: Ti.DGgQd)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=31971
\ Access thank you /
□ Attention
自由気ままにゆったりと書き連ねていきます、短編倉庫。
文才も日本語も儘ならないですが、日々精進中。
誹謗中傷、迷惑行為等はお止め下さい。
コメント、お気に入り登録等は活動の糧になりますので、お気軽にどうぞ。
『影からこっそり応援してます』というのも嬉しいですが
出来れば、コメントをして下さると嬉しさ100倍です。
同業者様(短編書きさん)は遠慮無くコメントして下さい!
>>026 只今 お題&キーワードを募集しております。宜しければどうぞ。
>>051 ホムペ作っちゃいました。
全年齢対象ですが、偶にちょっとアレな小説が雑じります。
その際は注意書きをしますが、その判断が曖昧なので自己判断でお願いします。
□ Main
(( 小説 )) *注意
>>003 間接から
>>008 思わず触れてしまいそうになった
>>014 子供扱い、恋人扱い
>>019 * After the rain
>>029 顔が赤いのは
>>036 答えは聞かなくても分かるもの
>>045 普段は言えない事
>>047 Turn out gear
>>052 眠れない夜
>>054 屋上bitter
(( 詩 )) *注意
>>010 求めるもの
>>013 さよならの代わりに
>>018 逃避予備軍
>>031 近距離遠愛
>>044 体と言葉、初めての
>>056 飼い猫
>>060 受け継がれる (New)
>>061 豆とお面と良い笑顔 (New)
(( Memo )) *注意
>>021 ごちゃごちゃ
>>035 非反復法
□ Themed digestion
>>007 あなたの体に、
>>007 今になって思うと、
>>007 抱きしめ15題
>>007 恋人同士で飲む5題
>>059 恋にありがちな20のできごと
>>059 定番ネタで10のお題
>>059 そこに惹かれた
□ Guest
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Thank you for coming !
2013.1.12
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- 【 屋上bitter 】 ( No.54 )
- 日時: 2013/02/02 09:56
- 名前: 〒... しあち。 ◆InzVIXj7Ds (ID: Ti.DGgQd)
三時間目のチャイムが鳴る。
それをわざと聞かないふりをして、缶コーヒーを持って誰も通っていない廊下を進む。
廊下を進み、階段を上るとそこはいつもの場所。
屋上の扉の鍵は掛かっていない。俺が前に鍵を壊したんだ。
鍵の掛かっていない扉を開けると、そこには先客がいた。
「よぉ、薫。お前もサボりだ」
「なんで決めつけてんの。ま、そうだけどね」
「ヤンキ—だな」
薫と俺はサボり常習犯仲間。因みに薫と一緒に鍵を壊した。
一学期の春頃、サボり目的で屋上に行ったらそこに薫が居た。
それからちょくちょく会うようになって、今に至る訳だ。
「あんたもでしょ」
「だな」
名前は薫。何年生なのかも、何組なのかも知らない。知っているのは名前だけ。
それでも波長が合うのか、互いに直ぐ仲良くなれた。
億劫な学校に来るのも、薫がいるから。薫と他愛も無い話が出来るから。
いつの間にか俺にとって欠かせないモノとなった。
屋上を薫と二人で独占している空間。薫と二人きりの空間が——。
ある日のこと。
俺はいつも通り屋上へ行く。そこにはやっぱり、いつも通りの薫の姿が見えた。
ただ、表情だけを除いて。
あまりにも物哀しそうな、そして憂いを帯びた横顔。俺は声を掛けられなかった。
暫く俺らは黙ったまま。少しの沈黙を過ごしてから薫が口を開いた。
「ねえ、凌駕。私……もうここに来られないって言ったらどうする?」
「な、何言ってんだよ急に。冗談言うなよ薫」
「冗談じゃないの……。私ね、結婚することになったのよ」
「……っ」
それは頭を鈍器で殴られたかのような強い、衝撃的な言葉だった。
「け……結婚って、薫何歳だよ……?」
「18歳。3年2組の志田薫」
初めて聞いた薫の情報。俺よりも2歳上だった。
「俺より先輩だったのかよ……。で何で結婚なんか」
「父が言ったから。私の父は志田財閥の社長。私は取引先の社長さんの息子と結婚するの」
志田財閥はこの日本で五本の指に入るくらい有名な財閥。
ニュースで社長の娘が婚約するとかなんとか言っていた気がする。
その娘が薫だったなんて……。
「……父親の言いなりじゃねえか。好きでもねぇ奴と結婚すんのかよ!」
「仕方が無いじゃない! 私が結婚しないと、取引が成功しないのよ! それに私はもう納得しているのよ!?」
「なら何でそんな哀しい顔してんだよ!」
「……っ」
言葉では割り切っていても、薫はさっきから哀しい表情のまま。
「……私、ね……凌駕の事が好きだったよ……」
それは、途轍もなく儚げな表情だった。
「……俺もだよ……薫」
「私がいなくなっても泣かないでよ?」
「あぁ泣かねぇよ……」
「ちゃんと授業出てよ?」
「……それはちょっと……」
「ふふふっ」
今の表情は心から笑っている笑顔。いつもの薫の顔。
その顔を見ると、やっぱり好きだなと思う。
「なぁ……、一つだけ良いか……?」
「なに?」
「最後にキス、してぇんだ」
薫は一瞬目を見開くと、笑顔で「良いよ」と言った。
唇に、触れ合うか触れ合わないかくらいの優しいキス——。
次の日。薫は学校を中退したらしい。俺はいつも通り缶コーヒーを持ち、屋上へ向かう。
扉を開けると、そこには誰もいない。ただ、剥がれかけのタイルだけがあっただけ。
いつもの定位置に座る。ふと壁を見ると、そこには手紙が貼り付けられてあった。
凌駕へ
これを読んでるって事はまたサボったのね。ちゃんと授業には出るのよ?
知ってるかもしれないけど、中退したの。今度こそ本当のヤンキ—になっちゃったわ。
話が逸れちゃったわね。私の事はもう大丈夫よ。ありがとう。凌駕も元気ね。授業に出てね。
じゃあ、またいつか会える日を楽しみにしているわ。
大好きだったよ。 薫より
「ははっ……、何回授業出ろって書いてんだよ。心配しなくても出てやるよ」
読み終えると、目に熱が集まるのを感じた。俺はそれを堪え笑った。
この空間には誰もいない。俺一人きり。
グイッと一口飲んだコーヒーが、いつもより苦く感じた。
⇒ >>055 あとがき
- 【 屋上bitter 】 〜 あとがき 〜 ( No.55 )
- 日時: 2013/02/02 09:57
- 名前: 〒... しあち。 ◆InzVIXj7Ds (ID: Ti.DGgQd)
>>054
□ 志田薫(しだ かおる)
□ 凌駕(りょうが)
ビターですなぁ。
こういう内容の小説、初めて書いたかも。
楽しい。けど切ない。やっぱ甘いのが好きですわぁ。
学校の屋上でサボりたい願望が強かったしあち。でございます 笑
屋上行けないですよね? 私んとこだけ?
なので仕方無しに校庭で弁当食べてましたね。
☆○o。(◆UωU从∮)。o○☆ Thank you !
- 【 飼い猫 】 ( No.56 )
- 日時: 2013/02/02 14:17
- 名前: 〒... しあち。 ◆InzVIXj7Ds (ID: Ti.DGgQd)
にゃー にゃー
私の飼っている猫
にゃー にゃー
私には懐いてくれない
にゃー にゃー
何故か貴方には懐いている
にゃー にゃー
羨ましいな 嫉妬しちゃう
にゃー にゃー
どっちに嫉妬しているのか 判らないけどね
.
- Re: 【ホムペ設立!】 綯交ぜフィリップス 【短編集】up ! ( No.57 )
- 日時: 2013/02/02 14:24
- 名前: 暗証 ◆98mu234A.w (ID: tmcDqXQU)
いいですね、いいですね(*´∀ `*) とても面白いです!
とくに>>19が良かったです。……いやまあ、私が変態なだけなのですが←
更新、fightです!
暗証
- Re: 暗証様 ( No.58 )
- 日時: 2013/02/02 16:44
- 名前: 〒... しあち。 ◆InzVIXj7Ds (ID: Ti.DGgQd)
o(´∀`*o)-8))..Welcome!!..((8-(o*´∀`)o
良いですか、面白いですか!
有難きお言葉、恐縮です。
変態さんは全裸で歓迎致しておりますので、ようこそ 笑
>>19……夜中の産物……お恥ずかしい( * 艸 *)キャッ
気に入って頂けて嬉しいです。
はい、更新頑張ります(*´`*)
☆○o。(◆UωU从∮)。o○☆ Thank you !
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