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禁断果実〜兄妹恋愛〜【完結】
日時: 2013/11/01 11:24
名前: ミム (ID: MbtYH2rf)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=32084

宣伝:こちらの小説「響恋〜narikoi〜」もよろしくお願いしますっ><(参照に貼っています。)

目次

登場人物>>1

1話「お兄ちゃんと××」>>2>>3>>4>>7
2話「イケない隠し事」>>11>>14>>18
3話「キス、して…」>>19>>22
4話「2度の看病」>>24>>27
5話「幸せのキス」>>28
6話「綺麗な先輩」>>29
7話「彼女」>>32>>33
8話「妹と俺」葵サイド>>34>>40
9話「好きだから…」葵サイド>>43
10話「私の王子様」春美サイド>>56>>57
11話「当たり前の幸せ」>>58
12話「もう君しか見えない」>>62
13話「登校」>>63>>64
14話「転校生」>>73>>76
15話「どうして…?」>>79
16話「初めての恋」利樹サイド>>86>>90
17話「揺れ動く心」>>92>>93
18話「違う風景」葵サイド>>99
19話「この人なら…」>>100
20話「何かが…切れた」>>105
21話「二回目の失恋」春美サイド>>108
22話「好き」>>111
23話「初めてのデート」>>115>>116>>118
24話「最初で最後の愛」>>129
25話「愛してるから」利樹サイド>>135
26話「分からないよ」>>137>>138
27話「夢なら覚めてください…」>>139>>142
28話「これでよかったんだ」葵サイド>>143
29話「告白」葵サイド>>145【完】

番外編=7年後
「リマ×利樹」>>151
「葵×春美」葵サイド>>152

あとがき>>146
最後の言葉>>155


お客様

朔良様
mimi様
こう様
匿名様
むむ様
春歌様
佳織様
珠紀様
アサガオ様
村雨様
華世様

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Re: 禁断果実〜兄妹恋愛〜【更新しましたっ】 ( No.137 )
日時: 2013/04/10 18:12
名前: ミム (ID: akJ4B8EN)

26話


「え…」


思わず声を殺した。
本当は「何でなのっ!?」そう聞きたかった。
だけど聞けなかった。
あまりにも貴方が優しい笑みを見せるから…


「じゃあねリマちゃん。」


「はい、それでは…」


突然別れ話を斬りだされた。
だけどそれを言う利樹さんの顔がどこか切なくて悲しい顔だった。
だから私は何も言えなかった。


———ガチャン


家に帰るとそこにはお兄ちゃんがいた。


「あっ…帰ってたの…?よかった、心配したんだよ…!」


「そう、じゃあ俺もう行くわ。」


「行くってどこに行くの?お兄ちゃんの家はここなんだよっ…!」


「………」


「どうして黙るの…?」


もう意味がわからない。
今日は最悪の日だ…
利樹さんどうして私と別れようと思ったの?
もう嫌いになった?
どうして?
言ってくれれば私直すよ。
すべてあなたの好みに変えるからだから…


「お前何で泣いてんの…」


「えっ…わた、し泣いてるっ…ッ?」


「うん、泣いてる。」


「そっかっッ…じゃあッねっ…!」


泣き虫だな…
何で泣いてるんだろ?


———パシッ


「待てよ。何かあったんだろ…?」


「な、何もッ無い、よ…ッ」


———フワッ


お兄ちゃんが私を抱きしめた。


「や、やだっ…」


もうお兄ちゃんに頼りたくないの…!
いつも迷惑ばかりかけて嫌なのっ。


「黙れ、俺がこうしたいんだよ。お前は黙ってろ。」


そういったお兄ちゃんの声が少しだけ枯れていたことに気付いた私は少しだけ抱きしめ返した。

Re: 禁断果実〜兄妹恋愛〜【更新しましたっ】 ( No.138 )
日時: 2013/04/12 08:44
名前: ミム (ID: akJ4B8EN)

何時間だっただろう…?

だけどお兄ちゃんはずっと抱きしめてくれている。


「リマ…」


「!」


「もう、大丈夫か…?」


「うん、大丈夫だ、よ。」


「フッ…———」


お兄ちゃんは少し悲しげにまた笑った。


「無理しなくていいからな…」


「う、ん…わかった…」


「じゃ、風呂入ってくるわ。」


私はコクンと頷いた。


お兄ちゃんに抱きしめてもらって嬉しいはずなのになぜか心が晴れない。
利樹さんが愛おしいよ…


———次の日


『利樹君彼女と別れたんだって』


そんな会話がが広まっていた。


———キャーーーーー!


そこには女子に囲まれた利樹さんがいた。


胸がズキズキする。
やっぱり私まだ…


「利樹さ————」


呼ぼうとした瞬間女子が利樹さんに話しかけ声が途切れた。


「利樹君、今も彼女のこと好きなの??」


———ドキッ


「もう好きじゃないよ…」


「ふ〜ん、ならあたしと付き合ってよっ!」


「何言ってるのよ!私よ、わ・た・し!」


そっか…
もう利樹さんの目には私が映ってないんだね。


分かってたよ…
分かっていたけど…やっぱり…苦しいよ…

やだっ、また泣いちゃう…!


———!


その瞬間私の目の前が真っ暗になった。
目の前には大きな手がある。


「お兄ちゃん…」


見えないけど分かったよ…
貴方が私のお兄ちゃんだってこと。


26話 完

Re: 禁断果実〜兄妹恋愛〜 ( No.139 )
日時: 2013/04/12 09:01
名前: ミム (ID: akJ4B8EN)

27話


「お兄ちゃん…」


手のにおい感触大きさ。
どうしてあなただってことがわかるのだろう…?


———キャーーーーー!!!


突然の女子歓声が聞こえる。


「葵君よ〜〜〜!!!」
「かっこいいーー」


お兄ちゃんは私の目の前にある大きな手を下におろした。


「どうして…おに————「リマ、今は何も話すな。俺がすることは黙って見てろ。」


去ろうとする利樹さんをお兄ちゃんは乱暴に止めた。


「お前リマと別れたのか?」


「あぁ。」


「『あぁ。』って何のん気な面下げてんだよっ!」


———ボコッ


お兄ちゃんが利樹さんを殴った。


「やめてっ!」


私の声が学校に響いた。
今全校がこのホームに出てきている。

心配そうに眺めている女子。
そしておもしろげに見ている男子。


———ボコッ


「ッ————!」


利樹さんは口の周りに血が垂れていた。


「利樹、お前まだリマの事好きじゃねーよな!」


「もう好きじゃねーよ。」


———ボコッ


お兄ちゃんは利樹さんを何度も何度も殴った。


このままじゃ利樹さんがおかしくなっちゃう。


「お兄ちゃん、もうやめてっっっ!!!」


———シーーーン


一気に静かになった。


「私もういいから。今も利樹さんがまだ好きだけどもういいから。だからもうやめて…」


「………」


利樹さんはものすごく目を開いて私の事を見ていた。

きっとしつこい女の子だと思ったのだろう?


「リマちゃん。」


「は、い…」


「俺まだリマちゃんの事が好きだよ。」


えっ…?
神様今私は夢を見ているのですか?
それならこれ以上の幸せをもう見たくないです。
もっと欲張りになってしまいます。


だから夢ならもう覚めてください。

Re: 禁断果実〜兄妹恋愛〜【27話更新しましたっ】 ( No.140 )
日時: 2013/04/12 20:03
名前: 華世 (ID: gIDLNLr/)

こんばんはー


利樹さん、リマちゃんの事を思ってだったのですね。
何だかんだ言って、リマちゃん幸せ者ですね、愛されてますね*
何か羨ましいですw


次も楽しみにしてます^^
お互い頑張りましょうね。

Re: 禁断果実〜兄妹恋愛〜【27話更新しましたっ】 ( No.141 )
日時: 2013/04/12 23:26
名前: ミム (ID: akJ4B8EN)

華世さん、こんばんわっ!

ホント、リマって幸せ者ですよね(泣)
何か書いている私が泣けてくるという…w
そう言ってくれると嬉しいです!
お互い頑張りましょうね^^
よしっ、やる気出てきたーー!


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