コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 放課後の空〜先生×生徒〜【打ち切り】
- 日時: 2013/07/25 01:20
- 名前: ミム (ID: r1bonIQR)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=32149
目次
登場人物>>1
1話「叶わない恋」>>2>>3>>4
2話「謎の女の子」>>5>>6
3話「ライバル」>>11
お知らせ>>14
お客様
珠紀様
miru様
佳織様
- Re: 放課後の色 ( No.1 )
- 日時: 2013/06/02 09:19
- 名前: ミム (ID: r1bonIQR)
登場人物
南沢和高1
大人しくてあまり目立たない存在。
友達と呼べる人いない。
風野先生の事が好き。
風野守23歳
和の担任。
明るく生徒から慕われている。
雄高1
和の幼馴染。
和の事が気になっている(?)
桃香高1
不思議な女の子。
風野先生の事が好き。
- Re: 放課後の色 ( No.2 )
- 日時: 2013/06/02 09:22
- 名前: ミム (ID: r1bonIQR)
1話
「南沢、帰るぞー!」
えっ?
もう放課後?
ふと時計を見てみるともう針は3時半を指していた。
きっと1日を早く感じれるのは先生のおかげだと思う。
私は先生の事が好きだ。
いけないことは分かっている。
だけど諦めれない。
「ごめん、雄。今日放課後居残りだから先帰っておいて!」
「分かった。じゃあな。」
雄は優しい。
私はそんな雄の事が大好きだ。
でも先生の好きとは違うの。
———ガラッ
「いますか?せんせ————「わっ!!!」
「キャ!もうびっくりさせないでください!」
「ごめん、ごめん。俺昔っから驚かすの好きでさー」
「クスッ」
相変わらずだな。
この人が私の好きな人。
「じゃあ今日はプリント手伝ってくれる?」
「はい。」
「いつも悪いな。」
「い、いいんですっ。私がやりたいだけなので…」
私は少しでも先生の近くにいたかった。
だから自分から雑談係に立候補したのだ。
「南沢はきっと将来いい奥さんになるんだろうな〜」
「えっ…」
「だから———「も、もういいですっ///」
———ガラガラッ
「はぁはぁはぁ———」
思わず教室を飛び出してしまった。
嬉しいのと悲しいのが混じる複雑な気持ち。
たまたま目の前にあった鏡を見ていると私のほほは赤く染まっていた。
- Re: 放課後の色 ( No.3 )
- 日時: 2013/06/02 09:24
- 名前: ミム (ID: r1bonIQR)
———次の日
「おはよう〜」
そんな言葉が飛び交う。
だけど私にはそんな言葉を交わす人もいない。
いるとしたら雄と———
「おはよう!」
「おはようございます…!」
先生くらいだ。
「お前昨日どうしたんだ?急に教室から飛び出て…」
「別に何もありませんっ。失礼します。」
はぁ〜
緊張したぁ…
朝から体力がへとへとだよ。
後ろを振り返ってみるともう先生は女子生徒に囲まれていた。
ぷぅ…
先生なんでそんなに笑ってるの…?
なんだか胸のあたりがもやもやした。
———放課後
「失礼します。」
アレいないのかな?
もしかしてまた驚かそうとしてるとか…?
「あのっ、私ずっと前から先生のこと好きでしたっ!」
奥から聞こえた女子生徒の声。
なぜか私の胸も鼓動が速くなる。
「ごめん、俺お前の事そんな風に見たことなくて…———「それでもいいんですっ!だから私と付き合ってください!」
「ごめんな、やっぱり生徒と先生ではそういう関係は駄目なんだ。でもありがとう。先生嬉しかったよ。」
その言葉を聞くとその女の子は教室を走って出て行った。
「あっ…南沢…」
気づかれた…
「私その、すみません…!」
私はその場から立ち去ろうとしたけれど先生に腕をとられた。
冬で凍った腕はなぜかそこだけ暖かかった。
- Re: 放課後の色 ( No.4 )
- 日時: 2013/06/02 09:25
- 名前: ミム (ID: r1bonIQR)
「このこと秘密にしておいてくれないか?」
「えっ…どうしてですか?」
私は初めから言うつもりはなかった。
というより言う人がいない。
だけどどうして言ったほしくないのかが気になった。
「さっきの子勇気出して言ってくれたんだ。その、なんていうか…———「はい、分かりました。」
きっとこう言いたかったんだと思う。
さっきの子は俺に勇気を出して告白してくれた。
もしこれが広まるとその子は傷つく。
そうでしょ、先生?
私美化しすぎかな?
「ありがとう。」
———フサッ
「!」
先生はそう言ってほほ笑んで私の頭を撫でた。
「どうした?お前顔赤いぞ。」
「そ、そうですかっ///?て言うかここの部屋少し暑くないですかっ?」
そう言って私は窓を開けた。
「わぁ〜綺麗!」
そこには赤い夕焼けが広がっていた。
———ポタッポタッ
あれっ?
何で私泣いてるんだろう?
そっか気づいたんだ。
これはかなわない恋なんだって。
でももう遅かった。
それは貴方にもう恋をしてしまった後だったから。
1話 完