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不思議系少女と僕の寒い夏
日時: 2013/11/12 21:40
名前: ギョーザクン (ID: JJibcEj3)

夏休み3日前の火曜日、転校生が来た。

変な転校生と共に始まった、僕の夏休み。

……え? この話の原作?

……(汗)

………そういうことは、聞いちゃダメだよ。

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不思議系転校生と僕の寒い終業式 ( No.1 )
日時: 2013/11/13 20:18
名前: ギョーザクン (ID: JJibcEj3)

その日は、ずいぶんと平凡な朝だった。
朝までは—。

3が並んだそれを見て、ため息をついた。一部に2があるが、4は少ない。

つまりは、通知表である。

僕は今、寒い夏の前に、寒い終業式を体験している。


残念ながら、転校生・砥鹿雪は、通知表をもらっていない。

まあ、作れって方が無理だな……。

Re: 不思議系少女と僕の寒い夏 ( No.2 )
日時: 2013/11/19 22:30
名前: ギョーザクン (ID: JJibcEj3)
参照: 私は既に冬休みが待ち遠しい。

「ねえねえねえ、君、源って言うんでしょ。」

いきなり声をかけられて、心臓がびくりと飛び跳ねる。
転校生の砥鹿雪だ。こいつほどの美少女は、小説の中ぐらいしかいない。

黒くて長い髪に、対照的に白い肌。紅い唇が浮き上がっていて、眼は何もかも吸い込んでしまいそうなほど、黒い。

そんな綺麗な眼で、何百年もそうしてきたかのように真っ直ぐ見つめられたら、大抵のヤツは固まる。惹かれるかどうかは別として。

「あのさあ、学校の近くのボロい神社、知ってる?」

雪の一言で、僕は現実に帰ってきた。
頬を流れる汗は、冷たい。

「ごッ、ごめん。ちょっと用事が。」

僕は校門を駆け抜けた。

入道雲と共に、僕は夏休みの始まりを急かした。

Re: 不思議系少女と僕の寒い夏 ( No.3 )
日時: 2013/11/20 17:58
名前: ギョーザクン (ID: JJibcEj3)
参照: ああ、理科のドリルの山が……。

息を切らしてたどり着いた場所は……
神社。

そう、雪が言っていた「ボロい神社」である。

周りは雑草でジャングルのようだし、
屋根は穴あき、柱ボロボロの屋敷。
その横には、紙が貼ってある箱が二個。割れた箱が一個。

「ね、この神社さあ…」

突然の甘い声に心臓がトリプルアクセルをした。

「な、な、何で雪がここに…」

よろよろしながらも、バランスを保とうとする心臓を抑えながら、僕は振り向く。

何を言われても、平常心を保たなければ!

「この箱さ……」


心臓がひっくり返ったかと思うと、僕は神社を出ていた。

Re: 不思議系少女と僕の寒い夏 ( No.4 )
日時: 2013/11/23 19:16
名前: ギョーザクン (ID: JJibcEj3)

焦ることはない。雪は知らないから。
そうわかっている。けれど僕は、どうしても月曜日から目をそらしてしまう。

そう、夏休みが始まる一週間前。
僕は何も考えず、竹刀を振っていた。

ボロい神社で大声を出しても、邪魔にはならないだろう。

そして、竹刀の物打ちは見事に箱に命中。


箱は真っ二つ、竹刀に張り付いたお札。

季節外れな北風が、寒い。
いや、この風は北からではなく、箱から吹いている………?


僕は一目散に走り出した。というより、逃げ出した。

Re: 不思議系少女と僕の寒い夏 ( No.5 )
日時: 2013/11/25 22:38
名前: ギョーザクン (ID: JJibcEj3)

なんとか夏休みが始まった。
もうアイツに会うこともない…………

「ねえねえ、源って何部ー?」

相変わらず唐突な登場だ。

「剣道だよ。どうせ武道場には来ないだろ。」

できるだけさっさと言ってさっさと離れる。

「演劇部部室ってどこー?」

うわあ、メンドイ。

通りかかった照寿に助けを求める。
やれやれ………。

急いで僕は袴に着替えた。


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