コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

似たもの同士は恋をする。~秘密と恋の行方~
日時: 2016/02/01 18:41
名前: ひかり (ID: zc76bp3U)

はじめまして!
ひかりと申します。
今回は『似たもの同士は恋をする。~秘密と恋の行方~』を書かせていただきます。
一応学生ですので、更新は遅くなると思います。
ご理解のほどよろしくお願いします。
コメント下さったら嬉しいですっ(><)

参照900ありがとうごさいます!!!!
1000を目指して頑張りまs((
(2016年1月28日)



登場人物紹介

城崎 京香(真由)   シロサキ キョウカ(マユ)
          主人公。ある秘密を抱えている。星南陵高校一年生。
          髪の毛は、黒髪でロング。身長が低く、147㎝の小柄。
          
 
野宮 秋翔     ノミヤ アキト
          ケンカっ早いが、実は優しい一面をもつ、星南陵高校
          一年生。黒髪。身長176㎝。

 
城崎 真由     シロサキ マユ
          真由の姉で、人気モデル。
          成績も優秀で、優しく、完璧美人。
          希澄大学一年生。


目次

第一章    1「トビラの向こう。」       >>1
       2「音のセカイ」          >>2
       3「裏のヒミツ。」         >>5
       4「ガッコウ選び。」        >>6

第二章    1「二人のカンケイ。」       >>7
       2「短いキョリ。」         >>8
       3「将来のユメ。」         >>11
       4「ヒミツの部屋。」        >>12
       5「エガオの為に。」        >>15

第三章    1「突然のデキゴト。」       >>16
       2「会えないリユウ。」       >>17
       3「会いたくて、アエナクテ。」   >>20
       4「右目のガンタイ。」       >>21
       5「ハンブンの世界。」       >>22
       6「嘘つきオオカミ。」       >>23
       7「半分このクルシミ。」      >>24

第四章    1「ココロの中身。」        >>26
       2「カゾクの歪み。」        >>29
       3「ココロの叫び。」        >>30

第五章    1「最後のテガカリ。」       >>31
       2「嘘のイミ。」          >>33
       3「醜いキョゾウ。」        >>34
       4「崩れたニチジョウ。」      >>35
       5「壁なんて吹き飛ばして、ゼンブ。」>>36     

第六章    1「助けを呼ぶコエ。」       >>37
       2「ハナシをしませんか?」       >>38
       3「隠しておきたかったコト。」   >>40
       4「ずっと独り、コドクのなかで。」 >>41
       5「突きつけられたモンダイ。」   >>42
       6「サヨウナラ、またね。」     >>46

第七章    1「ハジマリの予感。」       >>48
       2「君と私のカンケイ。」      >>51
       3「あなたにとってのワタシ。」   >>52

第八章    1「私たちは、ジャマですか?」    >>53



〜現在分かっている手がかり〜 ※ネタバレなので注意

手がかり1 この秘密は、日常生活に大きく関わるものらしい。

手がかり2 真由(京香)は音楽が嫌いらしい。

手がかり3 この秘密は、真由(京香)が星南陵高校を受験したことに関係があるらしい。

手がかり4 この秘密の裏には、もうひとつの秘密があるらしい。  

手がかり5 真由(京香)は、中学生時代1年3ヶ月しか登校していなかったらしい。

手がかり6 この秘密を知っている学校関係者は、担任の野島先生だけらしい。

手がかり7 真由(京香)は、病院が大の苦手らしい。

手がかり8 真由(京香)は母親と上手くいってないらしい。

手がかり9 裏の秘密は、姉と深く関わっているらしい。
 
手がかり10 城崎 京香は自分の本名を隠すため、姉の名を使用していた。








序章  

皆さん、人には一つぐらい"秘密"があります。今回のお話は、大きな秘密を抱えた少女のお話です。10の手がかりをもとに、彼女の秘密を暴いてください。

では…………。







              始まりです。





Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10



Re: 似たもの同士は恋をする。~秘密と恋の行方~ ( No.33 )
日時: 2015/02/15 18:29
名前: ひかり (ID: .wPT1L2r)

第五章 2,嘘のイミ。

なんで。



ここにいるのが、真由?








・・・・・・一方、城崎家・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

真由は、中学の卒業アルバムを開いていた。
3-7のクラスメートの顔写真が三列に並んでいた。
そこには当然、自分の顔も写っている。
顔写真の下に書き込まれた名前は、"城崎 京香"
"真由"は、京香の姉の名前だ。
「ごめん、秋翔……………」


「京香っ!!!何をしてるの!?アルバムなんて見ている暇があるんなら、勉強しなさいっ!!!!」
「………ごめんなさい……」
「………私に、これ以上恥をかかせないで頂戴ね。」


バタン、と部屋のドアがしまる。

「……………。」
ドア越しに、母親の声がきこえた。
「………はぁ……………あんな子、生むんじゃなかったわ………













               ……真由だけで十分だったのに」
















Re: 似たもの同士は恋をする。~秘密と恋の行方~ ( No.34 )
日時: 2015/10/23 01:07
名前: ひかり (ID: TkB1Kk0e)

第五章 3,醜いキョゾウ

いつからだろう。
お母さんが私に辛くあたるようになったのは。
忘れもしない、中学に入って、少し落ち着いた頃からだ。
私は、突発性難聴を発症して、片耳の聴覚を失った。
初めは母も心配して、病院にも何度も付き添ってくれた。
でも。
中学は私立で、難関校だ。
病院やなんやらで授業もろくに受けれずに、同級生から遅れていった。
取り戻そうと必死で頑張っても授業のスピードが早すぎて、片方の耳と補聴器では言っていることが理解できない。
テストの結果も悪くなる一方、姉は名門の高校に合格し、当然私への期待も強まった。
そんな生活に嫌気がさした。
姉を初めて憎いと思った。
恵まれて、望まれて、愛されて。
醜い嫉妬だと分かっていた。
でも、止められなかった。
高校は、家から近くて、レベルはそこまで高くない、無難な学校にした。
当然親は反対したけど、私は押しきった。
担任の先生にだけ、耳のことを打ち明け、難聴だということが中学時代のの知り合いにばれないように偽名を使うことにして、羨ましかった姉の名で生活した。
そして、現在に至る。
嘘で塗り固めた私の過去は汚くて、黒い。

そんな私を、














          貴方は受け止めてくれますか?









Re: 似たもの同士は恋をする。~秘密と恋の行方~ ( No.35 )
日時: 2015/10/30 00:23
名前: ひかり (ID: TkB1Kk0e)

第五章 4,崩れたニチジョウ

いつの間にか寝ていたのだろうか。
ぼんやりと、意識を取り戻す。
「う……、気分わる………」
頭痛がする。
これは、熱があるかもしれない。
病院に……、いや、母親にこれ以上迷惑は掛けられない。
でも、明日は学校…、
「京香っ!!!!」
ドタドタ階段を駆け登る音が聞こえた後、姉の声が部屋に響いた。
ドアが開く。
「ねぇ、京香。正直に答えて。」
驚いた。
いつも穏やかな姉の顔が怒りで歪んでいる。
でも、どこか悲しさの宿った表情だ。
「お姉ちゃん、なに……?どうしたの、急に」
「私の名前で過ごしてるってほんとう?」
真由の質問は鋭かった。
的確に、一番最初に、言葉に包み隠さずに突いてきた。
「………なんで、」
「秋翔くんに聞いた。」
「なんでっ!」
「さっき、会ったの。名札を見てすぐわかった。京香の学校の制服だったし。」
「……………」
「ねぇ、なんで私の名前を"勝手に"使ったの?」
それは、といいかけてぐっと詰まる。
なんでもできる姉には到底分からない。
「ねぇ、聞こえてるんでしょう!?」
「うるさいっ!!」
しん、静まった。
「どうせ、お姉ちゃんなんかにわからない!いいよね、お姉ちゃんは私みたいな不幸がなくて!普段も同情してるだけなんでしょ!?私には、お姉ちゃんに勝てるものも、何一つないっ!全部、私の欲しいもの全部、お姉ちゃんは持ってるもんね!」
一度言うと、堰が切れた。
もう、口に出した言葉は戻らない。
真由が、泣きながら部屋を出ていく。
「…………卑怯だよ、そんな風に泣いて。」









          嘘物の幸せが、音をたてて崩れた。












Re: 似たもの同士は恋をする。~秘密と恋の行方~ ( No.36 )
日時: 2015/10/30 01:01
名前: ひかり (ID: TkB1Kk0e)

第五章 5,「壁なんて吹き飛ばして、ゼンブ。」

真由が京香。
真由の姉が真由。
なんで、真由は名前を偽った?
あの後、すぐに本当の真由さんは血相を変えて家へ帰った。
姉の名で生活していたことを真由さんは知らなかった。

……なんか、真由さんって不自然だ。じゃあ、これからは京香、と真由のことを呼ぶのか。

………不思議だ。

それより、今は何で真由が名を偽ったのかだ。
隠したい事情や過去があるのかもしれない。
傷付けたくない、一緒にいたい、笑っていたい。

でも。

知りたい。あいつのことだから、きっと独りで溜め込んでる。
………そうだ。
カウンセリングルームだ。
野島先生と一緒に出てきた、もしかすると、野島先生は知っているのかもしれない。
全ては、明日だ。



そう心に刻んで、秋翔は意識を投げ出し、眠りにおちた。






Re: 似たもの同士は恋をする。~秘密と恋の行方~ ( No.37 )
日時: 2015/11/01 23:40
名前: ひかり (ID: TkB1Kk0e)

第六章 1,「助けを呼ぶコエ。」

AM6:30。
朝練に励む生徒の声がグラウンドから聞こえてくる。
「ところで、どうしたんだい?君がこんな朝早くに、珍しい。」
野島亮汰はいつもの、人好きのする笑みでこちらを見て問うた。
「………城崎、京香って、知ってますか。」
秋翔の言葉に野島の顔が目に見えて強張った。
「…やっぱり、知ってるんですか。」
秋翔の顔が少し、悲しげに歪む。
ダメだ。
たとえ、あいつがどんな秘密を抱えてようが、逃げない。
少しでもあいつの抱えているものを、支えられるように。
「京香は、何を隠してるんですか?野島先生は知ってるんですか?」
せめて、何か出来れば。
「………僕の口からは、言えない。」
「…どういうことでか。」
「…本人のプライバシーにも関わる問題だ。それに話す話さないは城崎さんの自由だ。」
京香の、自由。
プライバシー。
話したくないこと。
「…それに」
野島が再び言葉を続ける。
「きっと、野宮くんも城崎さんから直接聞いた方がきっといい。きっと城崎さんもそれを望んでいる筈だ。」
野島は、優しくいつものように、だがはっきり秋翔を見て言った。
「わかりました。」
秋翔も野島を見つめ返す。
「今日の放課後、真由の家行ってきます。」
家の場所、教えてもらえますか、と聞いた秋翔に野島は、
学校はサボらないっていうとことか変に律儀だね、と笑った。





Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10



この掲示板は過去ログ化されています。