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- 【合作外伝】変人又は奇人(それと馬鹿)。
- 日時: 2014/04/07 09:37
- 名前: 目玉&鳥ヤロウ (ID: QQsoW2Jf)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=35752
『変人又は奇人(それと馬鹿)。』の、鳥ヤロウと目玉ヤロウによる合作外伝です。
原作の方に目を通してから読んでいただくと、話がよく分かると思います。
◆登場人物◆
◇幼馴染み達(過去)◇
後藤 はづき・笑顔に裏がない。頭にみょんみょんするアホ毛がある。たまに毒を吐く。5才。
高柳 リナ・常に飴をくわえている。気に入らないことがあると、コウに八つ当たりする。5才。
中村 コウ・内気で、人見知り。リナには逆らえない(恐いから)。はづきとラノに助けられている。5才。
悠木 ラノ・猫が大好き。友達が多い。最近ドブに落ちて左頬に傷がついた(気にしてない)。5才。
中村 カナ・コウの姉。ブラコン。明るく朗らかな性格。9才。
後藤 かづき・はづきの兄。ブラコン。天然で優しい性格。9才。
◇幼馴染み達(現在)◇
後藤 はづき・ドドドドS。人が苦しむ顔を見るのが好き。コウいじりが趣味。兄のかづきが苦手。12才。
高柳 リナ・常にパッキーをくわえている。コウとすぐに喧嘩をする。たまに過激なことを言う。12才。
中村 コウ・目付きが少し悪い。ツン8:デレ2のツンデレ。リナとすぐに喧嘩をする。やられたらやり返す。12才。
悠木 ラノ・いろいろ不憫。苦労人。はづきから暴言を浴びても屈しない。彼は猫を愛しすぎている。12才。
中村 カナ・ブラコン。本気でコウと結婚するしかないと考えている。明るく朗らか。以外にも恋には疎い。16才。
後藤 かづき・ブラコン。はづきは暁の子だと思っている。どんくさい。が、天然だから全て許される。12才。
☆作者☆
目玉ヤロウ・変人。変人が変人して変人している変人。つまりは変人。
鳥ヤロウ・目玉によって変人化した。変人ならぬ変鳥。テンションが異常。
◆目次◆
1話 >>1-9
2話 …
- Re: 【合作外伝】変人又は奇人(それと馬鹿)。 ( No.1 )
- 日時: 2014/03/13 18:23
- 名前: 目玉ヤロウ (ID: QQsoW2Jf)
——1話——
「中村さーん」
「…さようなら」
「えっ、ちょ、コウ、ひどくない今の流れッ?!」
「……はづきに呼ばれたら、速やかにその場を離れる…、これ、常識な?」
「新しい常識作るって、コウはどんだけ偉いの☆ただのバカかと思ってた☆」
「リナは黒いよ!!マジで黒いから!!」
「馬鹿はリナのほうでしょ〜?能無しの塵が★」
「倍返しだ?!」
小学6年生生活も、残すところあと少しとなったある日。
後藤はづき、中村コウ、悠木ラノ、高柳リナの4人は、高級そうなマンションのある1部屋——リナの家である——にて、遊ぶ、というか、宿題を広げながら会話していた。
「でもさぁ、久しぶりだよねぇー。このメンバーで集まって遊ぶの」
はづきが指で鉛筆を回しながら、誰に、というわけでもなく言葉を放った。
「…これは遊びか?」
「えぇ〜っ?宿題してるんじゃないの?」
「ふふふ、そうだったねー。…1人だけ、本当に無能でなぁーんにも進歩してない馬鹿がいるけど」
「んな…っ!ちょっとは進んだから!!」
既に宿題を終え、余裕な表情を浮かべるはづきの向かいで悶々と計算問題に挑んでいたラノが、鉛筆を止め、顔を上げて反論した。
「ふぅ〜ん、5分前から今に至るまでに、小数点1コ、ねぇ〜?」
「き、キレーな小数点を目指して、丁寧にかいただけだし!?」
「小数点なんて所詮、誰が書こうが鼻〇ソみたいなもんだろ…」
「コウ、サイッテ————ッッ!!!!」
とてつもなく下品な発言をしたな中村を、リナが全力で平手打ちした。
「なっ…なにするんだっ!」
「最低最低最低最低サイッテ——ッッ!!」
「……何千回でも言ってやるぞっ、この…っ、鼻〇ソ女————ッッ!!!!」
「こ〇す…!」
「低、レ、ベ、ルゥゥウウウウ!!ぶっはッッ!!!!」
「み、みんなまずは落ち着こ!?」
ギャアギャアと、室内は一瞬にしてうるさくなった。まるで、真夏に蝉が奏でる大合唱のように。
☆
数分後。
「………」
「………」
「あ、こ、ここ、分かんないなぁ〜、…なんちて…………?」
「くっ……!ぷぷ…ぅ、くくくく……っ!」
しばらくして、室内はようやく平常な空気を取り戻した。
「ふぅ…っ、最近になって生意気度が増したね、コウ…!!」
「ふふふ…っ、本当にね。昔はもうちょい可愛いげがあったのにね…ぷくくっ、『うぁぁんっ!りながっ、うぅ…!』」
やたらと上手い幼い頃の中村の真似を疲労したはづきを、リナは冷ややかな目で見つめた後、小さく「きも」と言った。
中村はよほど過去を思い出したくないのか、必死にはづきを止めようとした。
「こ、こういうときに過去の話すんのは、やめ…」
「しかもカナさんにべーったりで——」
はづきが、過去について語り出そうとした、その時だった。
——ガチャリ。
玄関の扉が開いた音がしたと思った次の瞬間、大きな声が聞こえてきた。
「およよっ!?本日は靴が多いねー……って、こ、この靴は……!!」
「おじゃましまー…あれっ、この靴ははづきのやつだ〜!」
「カナちゃんとかづ君さんっ!」
高校生である、コウの姉、中村カナと、はづきの兄、後藤かづきが、家に上がってきたのだ。
☆
「え?コウの可愛さについて語り合ってた?なんなら私も混ぜてもらおうかなぁーっ!」
「違うよカナちゃん、コウがあまりにも憎たらしいから……」
「はっはっは〜、リナちゃん!それはツンデレなコウの、遠回しな愛情表現だと思えばいいんだよっ!!」
「ち、近いから、カナ、抱きつくな…っ!」
「えぇー、やーだよ〜んっ。なぜなら愛しているから!!」
「……っ!!」
「しばらく会ってなかったからなぁ〜っ、また帰っちゃうくらいなら、ここで補給しとかないとっ!!」
「なに補給してんだよっ!?」
ブラコンっぷりを発揮しながら、カナは後ろからコウに抱きついたまま、コウの頭に顎を乗っけるようにして、笑顔でリナと話していた。
一方、中村姉弟とリナが、ほのぼのと会話しているというのに、後藤兄弟の間では、一方通行な戦いが繰り広げられていた。
ラノはそんな兄弟を見守るようにして、2人の間でおろおろしている。
「はづき、宿題はどこまで進んだの?」
「君に教える筋合いは無いね」
「いや、答えて差し上げようよ!?」
「こいつに敬意を払う価値もないよ」
「ならはづき、僕は、価値、どうやって上げればいいのかなぁ?」
「とりあえず俺の半径1㎞以内から消えろ」
「絶対に無理があるよね!?」
「うぅん…。はづきのためなら、がんばってみるよ……!」
「かづきさんええ人すぎるでしょ!?」
「無駄無駄。俺、あんたのこと大嫌いだし」
「うぅ…、ちょっと前まではもっといっぱい喋ってくれたのに…」
「…あんなの、ただの罵声だし……」
「いっしょにお風呂とか、眠るのも別々にな——」
「——それ以上言ったりすれば、本当に嫌いになるよ?」
「わぁっ、なら、はづきはまだ僕の事、嫌いになってないんだねっ!」
「……うぜぇっつーの…!」
(うわわっ、やっぱりはづきをここまで手こずらせる事ができるのは、かづきさんしかいないんだ…!)
そう、はづきは珍しく、普段の不気味なニヤニヤ笑いとは違う、嫌悪感を露にした表情を浮かべているのだ。
『素』はづきとでも名付けておこう。
ブラコン高校生2人組の登場によって、また騒がしくなった室内。
その中で、カナが何かを思い付いたような顔をした。
「ふふふっ、久しぶりに幼馴染み同士集まったんだから、少し、昔のはなしでもしよっか?」
続く……。
- Re: 【合作外伝】変人又は奇人(それと馬鹿)。 ( No.2 )
- 日時: 2014/02/24 21:28
- 名前: 鳥ヤロウ (ID: E0t3qTZk)
「どれから話そうか・・・・あ、お祭りの話とかどう?」
と、カナが切り出すと皆それぞれに話をしだす。
「中村さんは金魚すくい下手だったねぇ〜」
「あ、あれはしょうがないだろっ・・!」
「そいやコウ、金魚取れなくて結局泣いてたよねー!あれはww」
「はづきは射的が上手かったよね〜」
「ラノは、酸素の無駄遣いをただひたすらにしていたよね。」
「話してただけだからな!?」
「コウは付けてた猫のお面可愛かったよねっ!」
「はづきも可愛かったなぁ〜」
「それ言うならリナッ・・・・お前の方が笑えるだろ!
”猫追いかけて迷子”になるなんてっ・・・」
「それ言うなああああああああああああっ!!!」
そう 、リナは幼少期、地域の夏祭りで猫を追いかけ迷子になる。という明らかに嘘だろ。としか思えないような事をしでかしたのだ。
それは、遡ること・・・・・・・・・・何年前だっけ?←
そう、確か七年前・・・・
「みんなー、しっかり付いてきてね!!」
当時9歳の少女、中村カナにつられ当時5歳のコウ、はづき、ラノ、リナは(はづきに付いてきたかづき含む)6人は地域の夏祭りに来ていた。
キリがひっっっっっっじょうに悪いですが、一旦切ります。
何せ親が寝ろとうるさいもので←
それでは、さようなら・・・・
- Re: 【合作外伝】変人又は奇人(それと馬鹿)。 ( No.3 )
- 日時: 2014/02/25 18:33
- 名前: 目玉ヤロウ (ID: QQsoW2Jf)
「人、いっぱいいるねぇー」
はづきは黒い浴衣を着て、兄であるかづきと、辺りの人をキョロキョロと——オドオドとの方が正しいかもしれない——見回しているコウとの間で、祭りの様子を観察していた。
少し薄暗くなった空の色の中で、祭りはワイワイと盛り上がる。
やたらと明るい、裸電球の眩しさ。
数々の、美味そうな食べ物の匂い。
つやつやしたリンゴ飴の紅さ。
夏の、入道雲を思わせるボリュームがある、白い綿菓子。
生首展覧会よろしく、数々のキャラクターの顔面が並べられたお面屋。
道に落ちて無惨にも踏みつけられた、元はフライドポテトだった物。
屋台の前でピカピカ発光し続ける、変なアクセサリーたち。
中二全開な、プラスチックにメッキを塗っただけの、無駄にでかくて高い玩具の剣。
祭りの雰囲気に、人は魅了される。
「かづ兄、かづ兄」
「なぁに?はづき〜」
「あんなに大きなけんや、アニメのおめんって、かさばるし、ゴミになるよね?買うだけ、むだだよ?」
「そうだねぇ、でも、かっこいいよぉ〜、けん〜」
「そうかなぁー」
後藤兄弟は、はづきが毒を吐きながらも、兄のかづきが優しく(ただの天然)フォローして会話していた。
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