コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- *再恋華*(実話) 19話更新!
- 日時: 2015/04/28 19:36
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: OtIMiKLW)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=34554
例えそれが手遅れだとしてもさ。
こんな恋愛があったって、いいと思うんだ。
(●´・ω・)ノ☆☆☆HELLO☆☆☆☆ヽ(・ω・`○)
第一期(小学5年生〜中学2年生前半までのお話)
*2010.0325*『*切恋華*』
*2010.0406〜2011.0125*『*君想華*』
第二期(中学2年生前半〜中学3年生前半までのお話)
(*君想華*の続編)
*2011.0125〜0712*『*叶恋華*』
*2011.0713〜2012.0501*『*叶恋華*Ⅱ』
第三期(中学3年生後半までのお話)
(*叶恋華*シリーズの続編)
*2012.0501〜1019*『*迷恋華*』
第四期(高校1年生前半〜後半までのお話)
*2012.1019〜2013.0907*『*愛迷華*』
*2013.0907〜2014.0416*『*涙恋華*』
第五期(高校2年生〜)
2013.1010〜『*再恋華*』 すたーと
↑のURLは前作の【*涙恋華*】です!
(今作は高校2年生編です
一応この小説は恥ずかしながら私、絵磨の過去の実話を元にしたお話ですm(__)m
【実話を元にした】話なので、実物の人をモデルにしています……が、キャストの思考とか台詞は手をくわえたりしているのでご理解してくださると嬉しいです。
作者の名前一覧*
絵磨◆VRtMSlYWsU
掲 示 板 編 集 中 !
(今は見づらいですが、次第に見やすくなるように修正していきます><)
☆注意☆
*実話をもとにしている為キャラは実物の人をモデルとしていますが、細かいところや市名やキャラの名前などの部分はフィクションです
*世の中にはこういう人もいるんだ、と思って下さると幸いです
*基本フリーダムな書き方です←
*中傷・ケンカは×!!
*長編なので、ぜひ! 暇つぶしに読んでください♪
*亀更新
*文章力ないので、勉強中です。描写なども下手くそなので、ぜひアドバイスしてくださると嬉しいです^^*
*コメ返しなどで「w」や顔文字など乱用します(特に「w」)ので、苦手な方はご注意ください。
*小説内でメールや手紙の時だけ絵文字顔文字が使われます。ご理解頂けると嬉しいです!
≪まだ、間に合いますか?≫
【*再恋華*】(サイレンカ)
〜*目次*〜
Prologue-ぷろろーぐ->>1
MainCast-めいんきゃすと->>5
依麻のクラスメートたち>>6
CastⅠ-きゃすと1->>7
*01*【新たなはじまり】
1.『高校二年生』>>8 2.『クラス替え』>>9 3.『新しいクラス』>>10
4.『人それぞれの』>>13
*02*【止まった秒針】
5.『二人の記念日』>>14 6.『本気の印』>>15 7.『欲張り思考』>>21
8.『謎の声援』>>22 9.『二年ぶりの姿』>>25 10.『二年ぶりの気持ち』>>26
*03*【かわる、がわる】
11.『視界の隅の幸せ』>>27 12.『再start』>>28 13.『隣のクラスの女の子』>>29
14.『あの子の行動』>>32 15.『小さな行動』>>33 16.『欲張る想い』>>39
*04*【届かぬ三角形】
17.『交わる視線』>>40 18.『嫌な予感』>>41 19.『痛い真実』>>42
20.『』>>
.:*゜..:。:.::.*゜お知らせ&イベント.:*゜..:。:.::.*
○お客様●\(^o^)/
●あるのん様 ○ミム様
皆様いつも暖かいコメント本当にありがとうございます!
- Re: *再恋華*(実話) 8話更新! ( No.25 )
- 日時: 2014/07/13 18:21
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: J3j8HjC2)
- 参照: 好きでいたって 歪んでく内声
第九話『二年ぶりの姿』
結局突然の男子からのコールの疑問は晴れぬまま、放課後。
この日は久しぶりに中学校からの友達——町上まなと宮田優と遊ぶ約束をしていたので、二人と一緒に帰ることになった。
「……あ、依麻ちょっと待ってね。元彼にネクタイ返さなきゃ……」
まなはそう言い、自分のしていたネクタイに手を掛ける。
……そう、私の通っている高校では、カップル同士ネクタイを交換するという謎の伝統がある。
付き合ってる間はいいが、別れたらお互い返すのに気まずい……という難点があるので私はしない派だが、いや、まず彼氏自体出来ない訳だが。
周りは皆、カップル同士ネクタイ交換をしていた。
まなは最近彼氏と別れてしまい、今ネクタイを返すのに苦労していた。
そういうのを見ていると、やはり私はいつか彼氏が出来たとしてもネクタイを交換したくないな……と思う。
そう思いながらまなと優と歩いていると、壱がドアの前で立っているのを見かけた。
相変わらずだるそうなオーラだなぁ……。
壱はブレザーの袖をまくっていて、ズボンには手を入れている。
今日の壱はマスクをしていて、尚更見た目はチャラい感じだ。
……なんだか、中学の頃よりチャラくなった?
そう思った瞬間、
「や、どうしよー! 壱!!」
まなが壱に向かって飛びついた。
壱は軽く目を見開き、驚いている。
まなの行動に、私も驚く。
そういえば、二人は高校一年生の最初の方付き合ってたんだっけ……。
そして、まなから『私と壱は本当は両想いだった』って聞いて——……。
ふと思い出してしまったその記憶に、私の顔は熱くなった。
……って、なんで熱くなる自分!!
顔の熱を冷まそうと数回瞬きをし、もう一度壱とまなを見る。
今度はまなが壱の腕を引っ張っていて、私は思わず二度見してしまった。
「やぁー、壱! どうしよ本当」
「いや、俺に言われても」
笑い交じりの壱の声。
なんだか、久しぶりに近くで壱の声を聴いた気がした。
というか、距離が近い……!!
久しぶりに近い距離で見る壱は、やはりかっこよくて。
……なんか、中学の時よりかっこよさが増してる……?
そう思いながら、思わずガン見をしてしまう自分が居た。
「馬鹿! 壱の馬鹿!! ばーか!!!!」
「なんで俺に言うのさー」
まなが壱の背中を叩き、壱が目を細めて笑った。
そこで私は目を伏せる。
相変わらずの壱だけど——。
なんだか、昔と変わった。
昔はもっと愛想がなかったし、女子とはまともに話せないくらいだったのに。
今は普通に話してるし、教室でもよく笑うようになったし。
なんというか……オーラが柔らかくなった?
そりゃあ二年の月日が流れてるし、当たり前だけど——。
考えてる間に壱はいなくなっていて、思わず目で探し振り返る。
既に遥か遠くに居る壱の背中を見つめ、なんとも言えない気持ちになってしまった。
……この気持ちは、なんなんだろう。
二年前に終わった、はずなのに。
- Re: *再恋華*(実話) 8話更新! ( No.26 )
- 日時: 2014/07/13 19:33
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: MIiIBvYo)
- 参照: 好きでいたって 歪んでく内声
第十話『二年ぶりの気持ち』
昨日から少しだけ、壱を気になっている私。
でも、なんだか色々怖い。
私はもう中学の頃の私じゃないし、壱のことが好きだった頃の私じゃない。
壱も中学の頃の壱じゃない。
私も壱も、変わった。
壱への想いはもう、二年前に終わったのだ。
それに私は、壱に振られてから誠と付き合ったし……。
今更、だよね。
あの『実は両想いだった』という噂が本当ならば——。
今の私は、本当に今更だ。
**
そうして色々悩んでる間に、あっという間に放課後。
廊下に出て階段の方へ向かうと、壱の姿を見かけた。
……やはり、壱の背中を目で追ってしまう自分がいる。
すると、壱が振り返った。
慌てて目を伏せて横を通り過ぎようとしたとき、
「みずえま、ばいばーい」
壱のすぐ横に居た牧葉にそう言われ、私は再び顔を上げた。
「……あ、ばいばい」
私は小さく手を振り返し、壱と目が合いかけたので慌てて階段を駆け下りた。
「……はぁ」
玄関に着き、靴箱の前で顔を押さえた。
今更過ぎる、二年前のことなんか——。
自分にそう言い聞かせ、靴を履いて振り返った瞬間。
「!」
壱がいた。
壱はこちらに背中を向けていて、奥に居る美々ちゃんの方をじーっと見つめていた。
……あぁ、やっぱり壱も美々ちゃんが好きなのかな。
美々ちゃん、可愛いしそりゃあ壱も気になるよね……。
二年間の空白を埋めるのは、やはり難しい。
うん、簡単にいくもんじゃないよな。
小さく溜息をつき、学年主任がいないか辺りを見回した。
今年から更に校則が厳しくなり、すぐスカートを注意されるようになったし、すぐ反省文を書かされることになる。
それが面倒な私は、見つからないように学年主任がどこにいるか毎回確認して外に出てるんだけど——……。
私は靴箱の近くのドアに寄り掛かり、身を乗り出した。
しかし、
「……あらららららら?」
ドアがスライド式だったことを忘れ、思い切り体が傾く。
「うぉ!?」
ドアに寄り掛かっていた私は、ドアと一緒に思い切りスライドした。
壱が近くに居るっていうのに——……っ!!
や ら か し た
見事にスライドした自分の情けなさに笑いながら、振り返って壱を見ると——……。
笑 い を 堪 え て い る
やっぱ見られてたぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
私は顔から火が出そうになる勢いで、壱に向き直った。
「や、あ、あはは、ど、うほほ」
「……」
奇声を漏らしながら笑う私。
壱と目が合うがすぐ逸らされ、壱は無言で私の隣を横切った。
その横顔は、相変わらずの笑いを堪えた顔で——。
「おほ、おほほほほほ」
相変わらず奇声をあげて立ち尽くしていると、壱は振り返った。
もう一度目が合った後、壱は前を向いて歩いて行った。
そこで私は我に返り、口を押さえる。
今の私——絶対顔赤い。
恥ずかしかったけれど——。
壱は、笑ってくれた。
正しくは今にも吹き出しそうなその表情、だけど。
不覚にも、ドキッとしてしまった。
- Re: *再恋華*(実話) 8話更新! ( No.27 )
- 日時: 2014/08/04 00:21
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: /VrbMqLC)
- 参照: 好きでいたって 歪んでく内声
第十一話『視界の隅の幸せ』
二年越しの気持ちも、
……アリかも、しれない。
**
完全に壱を意識するようになってしまった私。
それ以来、しっかりと壱を目で追いかけるように。
この日の朝も、自転車置き場で壱と遭遇し——。
すぐ近くに自転車を止め、壱が一瞬こっちを向いたのが視界の隅に入った。
だから私も壱を見るが、壱はちょうど前を向く。
……あー、やっぱりかっこいい……。
まだ確実な気持ちではないけれど、こういうのもアリかもしれない。
そう朝からご機嫌だったが、
「…………なぜ」
私は一言呟いた。
鞄を見て唖然。
時 間 割 間 違 え た
最悪!! ほとんど借りに行かなきゃ!!
そう思い飛び出すように廊下に出た時、
思わず、足が止まってしまった。
「あははっ」
窓から外を覗き込むようにし、笑いあう男女。
孝仁と美紀ちゃんが、イチャついている。
朝からイチャつくな!!
美紀ちゃんなんて孝仁に抱き着いてるし!!!!
廊下でイチャつくなばかやろおおおおおう!!
私は思わず二度見してしまったが、素早く二人の横を通り過ぎた。
——視界の隅で孝仁がこっちを見てるのが見えたが、気にしないようにした。
**
なんとか毎時間ごとに授業道具を借り、生き延びることが出来た。
そんなこんなで、やっと昼休み。
「やっとお昼……」
至福の時だ。
——そう思っていたのが、甘かった。
「〜〜……で、あのさ——……」
孝 仁 登 場
私は思わず立ち上がった。
なぜなぜなぜ来るなバカヤローッ!!!!
慌てながらも、早く弁当を食べようとした瞬間。
孝仁と目が合った。
「……依麻、何処行くの?」
「旅に出てくる」
質問してきた沙菜にそれだけ呟き、弁当箱を持って廊下へ向かった。
……だめだ、やっぱりイライラする。
もう好きじゃない、だけど視界に入るとダメだ。
幸せを願いたいのに、私はやっぱり願えない。
あんなにデリカシーがない孝仁も、美紀ちゃんも嫌いだ。
何よりも、こんな自分が一番大嫌いだ。
幸せを願えるほど、私はいい子じゃない。
- Re: *再恋華*(実話) 8話更新! ( No.28 )
- 日時: 2014/08/04 00:12
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: /VrbMqLC)
- 参照: 好きでいたって 歪んでく内声
第十二話『再start』
**
なんとか学校が終わり、もやもやとした思考の中で帰宅し——。
私はひたすら、家の中で考えていた。
孝仁のことなんて、もう知らない。
あまり思い出さないようにしなくちゃ。
それに、今の私は——。
「……壱」
その名前を小さく零し、私は小さく溜息をつく。
私は壱を意識してるんだ。
だから尚更、孝仁なんか知らない。
私はLINEの画面を開き、壱のところを見る。
二年越し、今更だけど——……。
『八組の知ってる人、
LINEに追加してってるからよかったらよろしく\(^o^)/』
私は、壱に向かってそう送信した。
まずは、もう一度——。
壱を知ることから、始めなきゃ。
『よろろーん(*´ω`*)』
壱から返ってきた文字。
私はそれを見てドキドキする。
……これから、頑張って行かなきゃ。
私は携帯を握りしめ、自分自身にやる気をいれた。
- Re: *再恋華*(実話) 8話更新! ( No.29 )
- 日時: 2014/08/04 00:39
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: /VrbMqLC)
- 参照: 好きでいたって 歪んでく内声
第十三話『隣のクラスの女の子』
やっぱり、好きなのかもしれない。
**
五月に入り、私は壱をひたすら目で追っていた。
二年前の、初めて一目惚れした時の様に——。
しかし、現実はうまくいかなくて。
目を合わせようと頑張るけど、全然目は合わなかった。
ただ時間が進んでいくだけで、私は溜息をつく。
恋愛は、難しい……。
「……はぁ」
そんな事をあれこれと考え込んでるうちに、あっという間に六時間目になってしまった。
六時間目は全校集会なので、私は体育館へと向かう。
私の斜め前にいるのは、杉名美々ちゃんと仲のいい隣のクラスの子。
山高春ちゃんだった。
春ちゃんは高校一年生の学祭期間の時、当時私が好きだった小八克弥——。
あのハチと話していた可愛い女の子である。
結局ハチの好きな人だったのか彼女だったのかは謎のままだが、相変わらず春ちゃんの可愛さは健在であった。
そう思いながらぼーっと春ちゃんの背中を見ていると、
「——……前入ってもいい?」
突然美々ちゃんに話しかけられ、私はハッとする。
や、やっぱ可愛い……!!
「ど、どうぞどうぞ!!」
思わず敬語になりながら前をあけると、美々ちゃんは小さく微笑んで私の前に入った。
……そっか、春ちゃんと隣になりたかったのか。
私は納得し、美々ちゃんのサラサラな赤茶色の髪の毛をただ見つめていた。
すると、
「……やぁ、かっこいい」
春ちゃんがいきなりそう呟き、後ろを見た。
目線の先は……私のクラスの男子?
「どこどこ?」
美々ちゃんも後ろを向き、身を乗り出した。
やっぱり美々ちゃんも、同じクラスの男子を見てる。
「——……いち君」
ん !?
春ちゃんの可愛らしい唇から出た言葉は、思わず耳を疑う言葉であった。
『いち』と確かに聞こえた。
でも、私のクラスには『壱』と『貴一』くんがいる。
ど っ ち !?
そう思い私も男子の方をガン見するが、きいくんが座った後も春ちゃんは八組男子を見つめていた。
そして壱が座る頃に、前を向いた。
もしや——……壱?
そういえば、私もやっているSNS。
壱がやっているのを知り、私はたまにこっそり壱のページを見ている。
そのページで、春ちゃんから壱に結構絡んでるし……。
ありえそうだよね、これ。
私の胸の中に小さな不安が生まれたが、この時はあまり気にしないようにしていた。
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