コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- なんで、川木君。
- 日時： 2014/05/13 21:43
- 名前： 兎祗 ◆rumdNUJJNQ （ID: uqFYpi30）
◆川木君は少し不思議です。
兎祗といいます。
更新亀です( ´・ω・`)
よろしくお願いします
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- Re: なんで、川木君。 ( No.1 )
- 日時： 2014/05/13 00:33
- 名前： 兎祗 ◆rumdNUJJNQ （ID: uqFYpi30）
01 「サッカー部の川木君」
サッカー部の川木君は、いつも誰かにいじられている。
教室にいれば、「おい川木〜」といつも誰かしらが言っている。
川木君は皆に苗字で呼ばれている。下の名前は語り部の私でさえわからない。クラス名簿でも見ればわかると思うけど、気にして見たことはないし、川木、と苗字で呼ばれている彼の名前は、私の中であまり印象に残らない。
サッカー部の川木君は、いつもマスクをしている。していないときはせいぜい給食の時間と体育の時間くらいだと思う。体育の時でさえ彼はジャージのファスナーを1番上まで上げている。それが妙に似合うのが、彼の少し不思議なところだ。
いつもマスクを付けている彼の顔を、私はしっかりと見たことがない。見てみたくないと言えば嘘になるかもしれないけれど、特別気にしたことはない。いつもマスクを付けている彼は授業中にメガネをかけているから、余計に顔が見えない。赤色の可愛いメガネだ。私はその姿を見る度いつも思う。『何故メガネが曇らないのか』と。川木君のメガネのかけ方が上手いのかな、と思ったりもするけれど、まじまじと顔は見たくないな。
私と川木君はたまにか話さないクラスメイト同士だ。
特別仲いいわけもなく、かと言って全く話さないという訳でもない。
本当にただのクラスメイト。ただそれだけの関係だ。
周りの女子はかっこいいとか言うけれど、私はそこまで思わない。
ただ少し不思議だな、とは思ってみたりしている。
- Re: なんで、川木君。 ( No.2 )
- 日時： 2014/05/13 18:58
- 名前： 兎祗 ◆rumdNUJJNQ （ID: uqFYpi30）
今日もいつもの放課後通り、部活動を終了して自転車置き場へと向かっていた。いつも一緒に帰っている美咲は、今日は体調不良で欠席らしく、彼女のクラスの黒板の端には小さく『欠 高梨』と書かれていた。美咲が休みとなると、必然的に私はぼっち下校となるわけで。憂鬱だなあなんて思いつつも、自転車置き場に着いてしまった。
今日は部活動の終了時間が遅くなった。いつもより15分も遅いから、自転車置き場にいる人もいつもとは違った顔で。と言っても私は鍵当番だったから、同じ部活の子ももう居なかったりする。
面倒くさいな、ぼっち下校はまぁいいとしても、鍵当番とか、この2年の靴箱から遠い自転車置き場へ行くのとか。あーあ、あーあ、あーあ…
いろいろな事を考えてながら、鞄のポケットを漁る。すぐに見つかった自転車の鍵を差して、ヘルメットを被った。中学生ってものはヘルメットを被る校則もあって嫌だなぁ、面倒くさいなぁ。自転車のスタンドを蹴って帰ろうとそれに跨ると、キキィ、とブレーキと音がした。
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