コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- Pure-hearted diva 〜星華高校芸能科〜
- 日時: 2014/06/17 19:26
- 名前: りお (ID: Ga5FD7ZE)
純情Diva〜星華高校芸能科〜
『—僕らが出逢うのは偶然、それとも必然?
どちらにしてもこれから面白くなりそうだ』
皆さんはじめまして、久しぶりです!
おはこんばんは!
りお(外園 伊織)です。
以前書いていた小説があまりにも駄作だった為、方向転換&修行目的で新しいモノを書こうと思います。
一応学園恋愛系を目指して楽しくハラハラするような作品になるよう頑張ります( ・`ω・)
週一で更新する予定なのでよろしくお願いします!(挿し絵あり)
序章は挿し絵無しです。
コメントも募集中です。何か要望がありましたら、ぜひスレ主に連絡下さいね(*´∀`)
《あらすじ》
高校二年生の奏(かなで)はおとなしくて地味な少女。
そんな彼女は実はネット上で大人気の歌い手《Hami*》で!?
ひょんな事から学園の王子で期待の新人声優・空遥(そなた)と関わるようになってしまい…
—————目次—————
序章 hum(ハミング)>>01>>02>>04
第1章 pp (ピアニシモ)>>06
登場人物 カラーイラスト
奏(Hami*)ver.>>05
※イラストの複製、転載などは禁止しています。
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- 序章 hum ( No.1 )
- 日時: 2014/06/05 09:02
- 名前: りお (ID: KDFj2HVO)
———汝の運命の星は汝の胸中にあり シラー
午後8時前、とある動画サイトの検索が一つに集中する。
その様子はカタカタとキーボードの合唱が音が聞こえそうなほどに。
誰もが打ち込む検索ワードは《Hami*》。
目当てのところにたどり着いた者は、コメント欄へとマウスを動かす。
《ついに生出演か!!》
《楽しみだわ。あと4分》
《ヤベェ!待ちきれんゞ(^o^ゝ)≡(/^_^)/"》
カタカタカタ………。
《どんな感じなんだろうか》
数秒前に載せたコメント達は、どんどん返信さられるコメントの波に埋もれていく。
どのコメントを見ても、期待を寄せていることが分かる。
1分前になるとコメント上でカウントダウンが始まり、さらにコメント数が増えていく。
あともう少しで……。
午後8時。暗闇に高めのアナウンスが会場に響く。
『では皆さんお待ちかねである、今ネットで話題のこの方が初・生出演です!!Hami*さん、どうぞ!!!』
舞台袖にいる司会者の横から歌い手が現れると、大歓声が沸き起こった。
《3、2、1。キター\(///∇///)/ーーー!!!!》
歓喜の叫びと
《8888888888888888888888》
の連続投稿がパソコンの画面に流れる。
ステージはかすかに歌い手の足元を照らすだけなので相変わらず暗く、彼女の姿がはっきりとは見えない。
まあ、だいたいの歌い手は顔を出さないのが普通だが。
『皆さん初めまして、Hami*です。初ライブでとても緊張していますが、精一杯歌いたいと思うのでよろしくお願いします!』
声優やアイドルのような澄みわたる、とても穏やかな声音が熱気に溢れる会場を包んだ。
一瞬静まり返り、そして先程以上の歓声がパソコンのスピーカーから流れる。
その中で彼女の歌声はマイクを通して反響し、瞬く間に聴く者の心を惹き付けていく。
歌い手だと聞いてたので、プロの歌手には劣るだろうと自分はそこまで期待してなかっただけあって、彼女の類い稀なる音楽センスに少々驚いた。
「すごいな、この子……」
この会場の全てはネットの歌姫だけのものになっていた。初ライブにしては大したものだ、思わず感心してしまうほど。
でも大変そうだなあ、ほんと。自分も言えた立場じゃないけど。と1人呟いているとひょこっと顔の横にパソコンを覗いてくる人影があった。
「空遥〜、あと30分でアフレコ……ってその子だぁれ?」
空遥と呼ばれた少年は質問を投げかけてきた女性を目だけで応じた。
「宮野さん、勝手に俺のパソコン見ないで下さいよ」
眉を寄せた空遥を気にもせず、宮野はニヤリと口端を上げた。
「えぇ?だってあなたが女の子の動画を見てるとこってないじゃない?レアだなって思ってつい。……で、誰よぉ??」
「————……俺の話聞いてないでしょ。ったく……。」
空遥は一つため息をつくと、自分のマネージャーである宮野を軽く見上げた。
そう、自分にはマネージャーがいる。
学校内の芸能科ではすっかり知れ渡っている空遥の高校生とは別の顔———声優。
去年から活動し始め、最近では名も知られるようになってきた。ネットでは期待の新人だとか言われるが、それほどの実力はないし、荷が重たくなる。———などと物思いにふけている時ではなかった。
「歌い手のHami*ですよ。今ネットで人気の」
「ああっ、今度あなたとイベントで共演する子か。へえ……こんな子なんだぁ、声可愛いから声優とかも出来そうじゃない?うちのプロダクションに入って貰おうかな。ね、空遥」
「何で俺に聞くんですか、しかもニヤニヤしながら」
「あなたの周りに悪いムシがつかないようにするのにHami*ちゃんを近くに居させようかな。空遥が気にするような子だし?」
まったくお気楽なマネージャーだなと半眼になる空遥であった。
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