コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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その身体に、甘い牙痕をつけて。
日時: 2014/11/24 11:14
名前: 覇蘢 (ID: n0SXsNmn)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=37739

はじめまして、の方はじめまして、
そうではない方、おはこんばんにちは。


『舞えし蝶は暗闇に散る・゜・。・゜゜・*』
↑長編を書いている覇蘢です。⇔URL



前回覇蘢(元珠紀)の短編を読んでくださった方、本当にありがとうございます(´;ω;`)ウッ…

今回また短編を始めようと思いました。(またかよ殴っ)
長編の方は和風な感じの作品なのでこちらでは現代ものを書いていきたいなと思っております。
長編作品にしようとして、ボツったものや擬人化編など
様々な分野を書いていきます。



長編同様にノロマな更新ですが、皆様に楽しんでいただけるような作品を作っていきたいと思います。

【目次】
■病弱な彼と自殺願望少女■>>5
■思い出の場所■>>6
■その気持ちが君に届いた時。■>>10>>11
 (After Story)>>14
■私の日記■>>19
■平行線■>>24

【お客様】
いろはうたさん
朔良ちゃん
はるたさん
ゴマ猫さん
村雨さん
てるてる522さん
御子柴さん

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Re: その身体に、甘い牙痕をつけて。 ( No.3 )
日時: 2014/09/17 06:12
名前: はるた (ID: ikPsPKC4)

お、お久しぶりです。はるたです。

タイトルを見た瞬間勝手に手が動いていて、名前の欄を確認すると覇蘢さんということでびっくりした所存でございます。

短編集ですか。
覇蘢さんの色々なお話が読めるかと思うと、今から楽しみです。

もちろんのこと、前回の短編集のほうも読んでましたよ。
とういうことで、本当の本当に楽しみです。
「楽しみ」という単語連呼でしたね《焦

更新楽しみに待ってます!

Re: その身体に、甘い牙痕をつけて。 ( No.4 )
日時: 2014/09/23 23:11
名前: 覇蘢 (ID: GqvoTCxQ)



■いろはうたさん■

きましたあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!

いろはうたさんイチコメ嬉しいです(´;ω;`)ウッ…げふ。


覇蘢サァンも嬉しすぎて喉が崩壊しました。

いろはうたさんの現代物も見てみたい……(^q^)涎



げへ、げへげへ。


コメントありがとうございました




■朔良ちゃん■

さく、朔良ちゃん(:.;゜;Д;゜;.:)ハァハァ(:.;゜;Д;゜;.:)ハァハァ
さ、さ、さ、さく、朔良ちゃ(:.;゜;Д;゜;.:)ハァハァ(:.;゜;Д;゜;.:)ハァハァ


( ゜д゜)ハッ!

あ、えっと。
すみません興奮しました。(スライディング土下座)

嬉しいです。!ほんと


いろはうたさんも朔良ちゃんも覇蘢のことを忘れていなくて本当。

この頃エロに目覚めましt殴っ←

覇蘢サァンも両立無理です(ヽ´ω`)

コメント、ありがとうございました!




■はるたさん■

楽しみの盛りだくさん(´;ω;`)ウッ…、


ありがとうございます!

前回のものも見てくださったなんて、眼科へ行って是非診断を←
覇蘢サァンの作品を見たら眼科に行くという法律がありますゆえ←


本当にのろまな更新ですが、もう、皆様が見捨てても趣味で書きます( ;∀;)だらだら。


コメント、ありがとうございました!

Re: その身体に、甘い牙痕をつけて。 ( No.5 )
日時: 2014/09/26 19:14
名前: 覇蘢 (ID: caz/iih5)



すべてが、私に絶望させる。

自分が犯した罪と、悲しみに歪んだ彼の姿……
幾度となく思い出しては
やはり『死』こそが唯一の幸福だろうと思う。

けれど、そのたびに彼の手が
私を現実に留まらせる。
呆れているだろう、でも決して私の手を離さなかった。

そうやって、何度でも彼の手に縋って
私は、今日も生きているーー



なつめ……」

朝の日差しに目を覚まし、
無意識に彼の名前を呼んだ。

いつもなら「どうした」と返事があるのに
今日は時計の音が響くだけだった。

「棗……?どこ?」



あわてて身を起こす。
そこは見慣れた場所ーー彼の家なのに
ただ、彼だけがいなくなっていた。

胸の内がざわめいて、苦しくなる。
まるで母とはぐれた子供のようだと、
心の片隅で自分を嘲笑った。

ともかく、家の中を探す。
広くもないこの家の中に、彼の姿はない。



「外……?まだ安静にしていなきゃいけないのに」

病弱な彼では、それほど長い間
外の空気を吸うのは自殺行為だ。
それなのに、どこへ……?

彼の姿を探して、私も外へ飛び出す。
早朝の住宅通りは深い霧がかかっていて、
おぼろげな視界の中で彼を探し求めた。



「棗!棗……!」

しばらく周囲をまわっていると、
ふと、家の扉が開閉される音がした。
ーー彼が戻ったのだろうか?

私も急ぎ家に戻る。中に入ると……
探していたなつめの背中が見えた。



彼はトントンと軽やかに包丁の音を響かせて
朝食の支度をしている。

いつもの朝と同じ光景。
私には過ぎるほどの、幸せな日常。

何も失っていないことを確認するように、
その背中を、後ろからそっと抱きしめた。

「ん……どうした、小雪こゆき

「おはよう、棗」

「……ん。はよ」

彼の背中に頬をよせ、そのぬくもりに
やっと安堵の息をつく。
私も幼稚になったなと苦笑いした。

「こんな朝から、どこに行ってたの?」

「えっ、それは……えっと……」



「言えないほど後ろめたい用件なの?」

「…………」

無言は肯定だろうか。
抱きしめていた腕を解き、少し身体を離す。
それでも彼は、こちらを振り向かなかった。

そんな姿に、黒い感情が押し寄せる。



「何、隠してるの?」

「…………」

「私に言えないようなことしてるの?」

「小雪……それは……」

「棗に隠し事されると……つらいよ」



死にたくなるーー
そう付け加えれば、彼はきっと
どんなことでも話すだろう。

逆らえない脅迫の言葉に、私の望むものを与え
この胸を満たしてくれるはずだ。
……だからこそ、今はそれを使いたくない。

「どうしても、教えてくれないの」



彼の意志で話して欲しい。
そう思って、もう一度だけ確認する。

「話せないことではないけど……」

ためらいがちな口調に、不安が煽られる。
もしや、私との生活に不満があるのだろうか。

愛想をつかされる理由ならたくさんある。
私ではない方が彼を幸せにできるということも
重々承知している。



だが、実際に拒絶されたら
私は果たして……正気を保てるのか?

ーートン

彼は包丁を脇に置いた
未だにこちらを向かずに、しばし黙る。
固唾を呑んで見守っていると……

「……コレ」



「えっ……」

何か包みのようなものを渡される。
彼を見つめたまま、困惑する。



「病弱な俺のこと、いつも支えてくれて感謝してる。ありがとうございます……」

「……ええと、棗?」

「お前はいつも『死にたい』言うけど、死なないでずっと俺のそばにいてほしい。そのくらいお前の事大切だし、こらからも大切にしていく自信あります」



二人きりで生活を始めてから私は
死にたいという言葉を何度も口にしてきた。
もともと自殺しようとして、助けてくれたのが棗だ。

「お前を抱きしめて体温を感じる時、ああ俺の好きな小雪はここにいるんだっていつも実感する」

「う……ん」



何か弾けたように目尻から雫が流れ落ちる。

「ずっと、俺のそばにいて」

渡されたのは綺麗に光る指輪。

涙でグチャグチャな顔を手で隠す。

「小雪、こっち向いて」

ブンブンと顔を横に振ると……
私の手を彼は掴んだ。

「…………!?」

引かれるままに、唇が重なる。
軽く触れ合うだけの、一瞬の出来事だった。



少し顔を背ける彼を、まじまじと見つめる。

なんて愛おしいんだろう。

その身体を、抱きしめずにはいられなかった。

「ありがと……う、棗」

           ✧*。End✧*。



■病弱な彼と自殺願望少女

ーーーーーーーーーー

『生きる』ことがどんなに儚いものか、尊いものか伝わってくだされば嬉しいです。by.覇蘢

Re: その身体に、甘い牙痕をつけて。 ( No.6 )
日時: 2014/09/27 22:44
名前: 覇蘢 (ID: FOqQFS6Q)


私はあの人と共に生きる道を選んだ。
時がたった今も、
後悔なんてしていない。

でも、予想と違っていたこともある。

暁斗あきとは私の我儘に苦労しそうだと言ったけれど
最近はむしろーー。


『暁斗の馬鹿!もう知らない!』


「はあ……」


また、ケンカだ。

勢いで家を飛び出し、行く当てもなく走り
遠くに来てしまった。

ふらふらして、
たどり着いたのは、暁斗と出会った思い出の湖。
……きっと、ここなら見つからない。


「こんなことばっかり……」


座り込んで、ため息をつく。
前のケンカは……何日前のことだろう。

家を飛び出すなんてめったにないけれど、
些細なことが原因で
ついケンカになってしまう。

……というか、私が一方的に
怒っている気がする。


「……きつく言い過ぎたかな。でも、昔に比べれば私だって……多分……」


ひとりでうじうじと反省する。
今も昔も、暁斗の前では怒ったり泣いたり、
まるで子供みたいだ。

それに、最近、暁斗はなんだかとてもーー。


「見つけた」


「…………!」


思わず体が反応してしまう。
振り返りそうになるのを慌てて止めて、
地面を見つめたまま、意地を張った。


「この場所なら見つからないって思ったんだろ」


「…………」


「残念、どこにいても見つけるから。けど、さすがに遠くまで逃げすぎだよ?」


「……逃げたんじゃない」


「はいはい」


足音は私のすぐ後ろで止まった。

振り返れば、きっと微笑んでいる彼がいる。
だから、怒っているはずの私は
ますます振り向けない。


「……それで?今日は何がご不満だった?」


「暁斗が、みんなの前でくっつくから……ダメだって、この前も言ったのに……」


「はずかしかったの?」


「…………。直してくれるまで、知らない」


「…………」


暁斗が小さく笑って、動く気配がしたーー。


「お前が好きだよ。だから、一緒に帰ろう」


何より優しい言葉が振ってきて、
私は顔を上げてしまう。

そこには、最近とても優しく笑うように
なった、暁斗がいた。


「…………」


「ん?なんでそんなに睨むの?」


「……こんなの、勝てない。ずるい」


何を言ってもダメな気がして、
せめて口をつぐんで反抗の意を示す。

暁斗はそんな私と、夕日に染まる湖を
しばらく眺めていた。


「ねえ、芽衣めい


不意に、静かに呼びかけられる。


「あの日、この場所で……お前の手を握った時から俺たちは、始まった。だから今、俺のそばにはお前がいる。今だけじゃない。朝起きたら隣にお前がいて、呼びかければいつでも振り向いてーーこんなに幸せだ」


暁斗の瞳が、静かに夕日に揺れていて
私は思わず見とれてしまう。

そう、私たちはここで出会って、
たくさん悩んで……
最後には結ばれた。


「芽衣は?幸せ?」


「私はーーーー」


そんな風に聞くなんて、やっぱりずるい。
答えなんてひとつしかない。


「悔しいけど、幸せ」


だからせめて私の気持ちを付け加えると
暁斗は声もなく笑った。


「素直じゃないな。でも、そういうところもやっぱり好き。……だから、一緒に帰ってくれる?」


「……うん」


いいけれど、でも。
今日はあまりに負けっぱなしな気がする。
せめて一回くらいは、反撃させて欲しい。

だから、立ち上がろうとした暁斗を
とっさに引き止めた。


「……どうした?」


「…………」


「言ってくれないと、わからない」


「…………」


「芽衣……?」


「…………」


私とあなたのはじまり、それは。


「行かないで」


「ーーーー」


あの日、発した言葉……
暁斗は、たまらず笑いはじめる。


「やられた。本当かわいいな、お前は」


言葉と共に体を引き寄せられる。
近づく気配に、そっと目を閉じた。


「どこにも行かない。ずっと、一緒だーー」

                  ・:*+.End・:*+.



■思い出の場所

ーーーーーーーーーー

シチュエーションをお借りし、制作してみました。
「二人だけの思い出の場所」っていいですよね。
ああ、ほんと。新婚って初々しいな。←by.覇蘢

Re: その身体に、甘い牙痕をつけて。 ( No.7 )
日時: 2014/09/27 23:57
名前: いろはうた (ID: 5obRN13V)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

ぶしゃああああああああああああああああああああっ



お、おっと。
さすがにこの素敵な作品の前に鼻血を吹き散らかすのは……(フキフキ

……フキフキ

………………フキフキ


な、んだと……!?
拭いても拭いても鼻血が止まらないだと!?←


なんじゃこのかわいい喧嘩!?
皆の前でくっつくのが恥ずかしいから怒っちゃうとか!!
可愛いです……
や、やば……
また第二波がきそうなので退散します……


更新がんばってください!!


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