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- 白鳥の騎士
- 日時: 2014/12/24 16:46
- 名前: 龍 (ID: tWnn3O3I)
歌劇「ローエングリン」をもとにしたファンタジー小説。
本当は悲恋物で、王道お姫様エルザが主人公だけど、
ここでは違います恋愛なんて二の次です。
強くてお転婆、人一倍元気な女の子と、それをとりまくゴタゴタのお話。
結末は勿論、原作とは違ってハッピーエンドで!
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- Re: 白鳥の騎士 ( No.1 )
- 日時: 2014/12/26 11:30
- 名前: 龍 (ID: HdkpWh7J)
☆序曲 原作:歌劇「ローエングリン」あらすじ
時代は中世ヨーロッパ。
舞台はブラバント公国。
そこの地を、ドイツ国王ハインリヒが訪れていると、亡きブラバント公の友人であり、ブラバント公の二人の子供・エルザとゴットフリートの後見人のテルラムントが、ハインリヒにこう告げます。
「ゴットフリートが行方不明になっている。エルザが森へ彼を誘い出したのは分かっている。彼女がゴットフリートを殺したに違いない。こうとなれば二人の後見人である私こそがブラバント公に相応しい。」
ドイツ国王ハインリヒは、答えかねて、エルザの釈明も聞くことにします。
そこで、エルザは、
「わたしの夢の中で、助けてくれると白鳥の騎士は言ったの。 」
と、夢見るように言ったのでした。まさかと疑う一同を前に、ハインリヒは、二人で決闘をして無実を証明するよう言います。エルザは、代理をたてることになりましたが、そんな彼女を皆疑い、誰も申し出ようとしません。
すると、
「わたしの氏素性や、名前を聞かないのなら、この試合受けてたとう。」
と、白鳥にボートを引かれ、ある一騎士が登場します。
これこそ白鳥の騎士、と、人々は奇跡に驚いたのでした。
そして、白鳥の騎士とテルラムントは決闘を行いました。
白鳥の騎士は、神憑り的な強さで、テルラムントを打ち負かしてしまいます。
それを見た人々は、始めはテルラムントを絶賛していたにも関わらず、手のひらを返したかのように、今度は白鳥の騎士とエルザを誉め称えるのでした。
さて、一方のテルラムント。
白鳥の騎士の心遣いで命だけは助けられましたが、伯爵の地位は失ってしまいました。悔しがるテルラムントは、妻であり魔女・オルトルートを使い、エルザに白鳥の騎士の氏素性を尋ねるよう唆します。しかし、エルザはそれを突っぱね、聞き入れません。しかし、エルザの心の内の白鳥の騎士への不信感は募っていきます。
さて、エルザと白鳥の騎士は結婚式を迎えました。
その日の夜、エルザは白鳥の騎士の氏素性を知りたいと言います。そこで、突然、闇討ちしようと白鳥の騎士を狙ってきたテルラムントが現れますが、白鳥の騎士は一撃で返り討ちにします。
その後、エルザに、
「国王や皆の前で打ち明けよう。」
と約束するのでした。
翌日。
国王の前で、
「私は聖杯王パルツィファルの騎士、ローエングリン。」
と名乗ります。
衝撃を受ける人々を尻目に、エルザに「氏素性を聞いてしまった」として別れを告げます。
あまりのショックに呆然とするエルザ。
そこで突然、魔女オルトルートが高笑いをします。
何かと人々がいぶかしがる中、ローエングリンは白鳥の綱を解きます。
すると、行方不明になっていた、エルザの弟であり正嫡・ゴットフリートが現れました。彼は、魔女オルトルートによって、白鳥に変えられていたのです!!
こうしてオルトルートの陰謀は破れ、あまりの出来事にショックを受けたエルザは死に絶え、ローエングリンは去っていくのでした。
〜幕〜
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