コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- あの日と同じ雲をさがしてる》詩を、イメージで書いてみた《完結》
- 日時： 2015/01/26 02:32
- 名前： せいや （ID: iT5/uwFU）
- 参照： http://www.kakiko.info/bbs_talk/read.cgi?no=18301
見てくれた方ありがとう！
初めてコメくれたみかんありがとう(^^)
雑談部屋つくったので上のURAに飛んでそのスレにコメくれたりしたらうれしーです！みんなきてね！
詩も描いたりしてます！みんながくるのまってます
とうとう、完結しました！
見てくれた人、見てくれてる人、感想どしどしまってますw
何処か懐かしく、暖かい空
見たことがあるような、
それでいて何故か新鮮で
でも僕の心の蟠りが消えないんだ
何かを知りたいはずなのに、
何かを知ってるはずなのに
僕はそれすらふさぎ込む
陽が雲に隠れ
隙間から差し込む光が僕を優しく摘み込む
僕の心の隙間に暖かく入り込む
何処か懐かしくて切ない空模様
切なくて儚い
風に運ばれて散りじりになるけれど
いつか必ずまた繋がりあえるよね
きっと
そう
きっと
僕はそう願い
そう信じるよ
このどこか懐かしい
いつか、見たことあるような、
いつの日にか見たような
同じ雲をみつめながら
プロローグ
《ピンポン、ピンポン》
何処からか俺の安眠を妨げる雑音が聞こえる
今日は誰とも接しないで、平和かつ、効率的に休日を過ごすって決めたんだ
絶対でねー、
そう言い聞かせ、居留守を使う事に決めた俺
我ながら最低だな、
と思いながらも布団に潜った
《ピンポン、ピンポン、ピンポン》
《だぁー！んだよウッセーな、本当勘弁してくれよ》
と心でボヤキながら布団を出て玄関に向かった、
我ながら、自分が決めた事を二転三転させる、意思の弱さに腹が立つ
《いや、居留守は悪い事だから、今の行動は正解なんだ》
なんて、すぐに自分が失敗した事を正当化するのも悪い癖
そんな、何処にでも居そうな自分が意外と好きでもある、
《ガチャ》
扉を開けると、そこには、別に逢いたくなかった、けして逢いたくなかった女が眉間にしわ寄せて突っ立っていた、。
《なんだ、楓かよ、何しに来たんだよ》
俺はため息まじりに、帰ってくれと願わんばかりの声で語りかけた
《なんだって何よ！そんな嫌なオーラ出さないでくれる？
空が前に私に約束してきたんじゃない》
呆れ気味にそう言われた
《、、、、、、え？》
この数秒の間に俺の脳ミソは使える限りの容量をフル回転して
記憶を辿った、、、が
思い出せる訳もなく、それは当然と言うべき結果で
なぜなら俺自身、都合が悪い事はすぐ忘れてしまう病みたいだ
いっそ内科でも行ってしまおうか、と適当に自身を説得して解決した
いやする訳もなく
そんな奇跡はなく
あれやこれやの内に支度を強いられ
ものの数分で自宅をこの萌え要素もなに一つもない幼馴染みと
過去の自分が約束したと言う場所に向かうのだった
- Re: あの日と同じ雲をさがしてる》雑談部屋はURAから飛んでね！詩 ( No.11 )
- 日時： 2015/01/22 01:27
- 名前： せいや （ID: iT5/uwFU）
9章
1人と誰か
あれから何日が過ぎただろう
長いようで短いような曖昧な感覚
投げやりになった
投げやりになるしかなかった結果が
感覚すらも鈍らせているのかもしれない
今となっては
大事な記憶も
大事な思い出も思い返しても
思い返しきれないほどにすらなっていた
いつも居てくれた楓すらも
顔すら曖昧にしか思い出せない
一体自分は何なのか
記憶とはこんな簡単に欠損してしまっていいものなのか
少なからず結束はあったはずなのに、
それすらあやふやになってゆく
落ちてゆく、
地面があれば叩きつけられて終わるだろう
でも、落ちても堕ちても地面すらみえない
ただの暗闇だけ
眠りに就けば彷徨い
目を覚まし
孤独にまた落ちて
無性に時計の音が響く
夢の中
唯一
懐かしく暖かく何処からか、語りかけてくれてる誰かの
おかげで眠りにつくのは怖くない
むしろ夢の中のほうが居心地いいと思ってしまうほど
ねぇ君は誰なんだ
ねぇ俺はどうすればいい
答えを探し出す
そんな、簡単なようで途方もないような事
彼女はどうして、そんな大雑把な説明だけで姿を眩ませたのか
俺は1人
拠り所は夢の誰か
今日は逢えるのかな、
少しの期待を胸に辛いリアルから目を背け
何度眠になるか分からない
日中の浅い眠りにつくのだった
- Re: あの日と同じ雲をさがしてる》雑談部屋はURAから飛んでね！詩 ( No.12 )
- 日時： 2015/01/22 02:18
- 名前： せいや （ID: iT5/uwFU）
10章
目覚めと再び
あれから数時間が過ぎて目が覚めた
あの誰かには会うことすらなく目が覚めた
また一人の時間が流れるのを考えていたら
胸が苦しくなった
《だーれだ》
後ろから俺の目を隠す女がいた
《もしかして、おまっ》
予想どうり咲だった
、
疑問だらけの突然の出現に全てを問いかけた
《なっなんで俺の家しってるんだよ、それに何で家に入ってるんだよ、てゆーか入れているんだよ》
《んーと、分かったのはピアス？って事にしておく！
だって入りたかったんだもん、入れたのは鍵掛かってなかったし？》
たんたんと回答してゆく彼女
鍵かけたはずなんだが、
かけていなかったのか、それすら曖昧になっていた自分に嫌気をさした
《人ん家なんだから勝手に入ってくんなよなー、マヂでマナーだろ》
当たり前な事を当たり前なように発言した
《人ん、、家ね、ゴメンゴメン！でも一応インターホンはならしたんだよ？》
なぜだか切ない顔で謝る彼女を横目に新たな答えが分かったのだ
《俺が目覚めたのは咲のインターホンだったのか！》
《それは分からないけど、おはよう》
咲は優しい笑顔でそう言って
俺の頭を撫でた、そうしてなだめた
《少しは自分の事分かったのかな？、見直せたのかな？
》
その言葉の意味を今は少しは理解できるかもしれない
確信はないけど、少しの確証はあった
そうして、アルバムや夢、忘れてゆくもの
洗いざらい喋った
話した、話を聞いてもらった
《そっか、辛いよね、怖いよね、でもこれは他人が導いちゃいけないことなんだ、それは後悔になるだけで、航海にはならないのだから》
そう言って咲はまた頭を優しく撫で
頬撫で、軽く抱きしめてくれた
それは、今までで一番暖かくて、優しくて
1人に戻るのが怖くなるほどだった、
《じゃー私は帰るね》
いやだった、正直いやだった
咲と別れるのが？
違う、
違くもないけど、一番は
これほどに独りの夜は辛く耐え難いものだから
《、、ってよ》
《まってよ》
《どうしたの？》
《め、飯でも食べてきなよ！》
必死にただ必死に
口実を言い訳を思い付いたまま言葉に出した
《なーにゆってんのよ、どうしたのよ急に》
笑いながら彼女は言う
言うだけであって、進みだした足は止まらず玄関に向かう
のだった
《まって、頼むから待って、今日は今日だけでもいい、独りに孤独にしないでくれ、、下さい、側にいて、1人は嫌だよ》
初めて弱音という弱音をはいた
ずっと1人という孤独と
咲の暖かさが今の心境を生み出したのだと思うしかなかった
《、、わかったよ、あ、私に手を出したらぶっ殺すわよ？》
笑いながらそう言って、履きかけた靴を脱いで
俺の頭を撫でてくれた
一人じゃない時間がこんな幸せに感じたのは
いつぶりだろう
いろんな話をした
色んな体験をきいた
俺の過去と共通するおもいで話もあった
《ねーね、そう言えば俺の名前、あれ以来よんでくれないじゃん？なんで？》
咲は普通に嘘すら考える間もなく答えた
《それは君が君であって君でないからだよ、その答えがわかるまで
名前は呼ばないでおくよ、それが君の幸せに繋がると思うから》
意味がわからないセリフ
でも優しさに溢れたそのセリフ
《そっか、わかった》
俺はその言葉だけで充分だった、
- Re: あの日と同じ雲をさがしてる》雑談部屋はURAから飛んでね！詩 ( No.13 )
- 日時： 2015/01/22 19:02
- 名前： せいや （ID: iT5/uwFU）
11章
現実と現実
幸せな、楽しい時間があっとゆうま。
と言う格言を身に染みて感じたのはいつ以来だろう
眠る彼女に布団を被せ
俺もベットの下で眠りに就く
安心して就けた
そこで見た夢の中、いつもとは違い
霧すらも晴れて、何処か懐かしい景色が風景が目に移る
いつか見た淀んだ雲より
何処か懐かしい雲の景色
迷っていた場所は
迷うべきではなく
それは
それこそは、自分の心の中にある写し鏡のようなものなのだと気がついた
それに自らカバーをかけ、見ないようにしていた
いや見たくないもの、思い出したくないものが、そこにはあったのかもしれない
逃げていただけ、、彼女が、、咲が言っていた
逃げないでと言う言葉は間違いで
既に逃げていたのかもしれない、
だから俺は決めた、決意した、
振り返ると、過去を見つめ直すと、
そう決心した
今分かったのは、、気がついたのは
この風景、この景色
誰かが好きだった、この空
きっと俺は、それから自らの名を空だと決めたのだと
答えは簡単には見つからない、けど見つけなくてはいけない
自ら無くした名も、過去も、空想も現実も全て、総て受け止めなくては行けない
それは俺にしか、出来ないことで
俺にだけ許された事なのだから
現実であって現実ではないもの
過去にあって現実ないもの、それを俺は手にしなければならない
そうしてそれが俺の物語なのだから
そうしてツガイのピアスは
少しだが共鳴の、光を放った、誰にも気付かれずひっそりと
彼と彼女の間で
- Re: あの日と同じ雲をさがしてる》コメとかまってますよう！ ( No.14 )
- 日時： 2015/01/22 19:11
- 名前： 美奈 （ID: WEFYk.MN）
私の小説にコメントありがとうございます(((o(*゜▽゜*)o)))
ポエムみたいな感じなんですね！私こういう書き方も好きです(^^)
すごく引き込まれやすい文の書き方ですね。まさに文才というもの…。
文章中で韻なんか踏めたら、さらに読み応えのあるものになると思います！
頑張ってくださいね(^^)
- Re: あの日と同じ雲をさがしてる》コメとかまってますよう！ ( No.15 )
- 日時： 2015/01/23 00:03
- 名前： せいや （ID: iT5/uwFU）
12章
此処とドコか
長く充実した夢から覚めると、いや目醒めると
それは、当たり前
普通の事なのか、納得するしかなかった
彼女が、咲が俺の家を既に出ているという状況を
当たり前ですませてしまっていいのか、
いや仕方の無い事なのだ、
何故なら彼女と俺
繋がりはあるかも知れない
けどそれ以前に男女と言う壁があるのだから
他人同士の男女が、他人同士とは思えなくても、何かを俺が抱いていても
そうも簡単に、なるようになるわけでわない
という事なんだ、
そうして、あの優しく、易しくなだめてくれた
夜から目を覚まし
また一人で答えを探す
机には手紙
《またいつか逢えるから、》
それは、まさしく彼女の手紙で
彼女だとひとめみてわかる程の内容だった
何故なら少なからず
彼女の事は知っているつもりなのだから
そうして俺は此処を出た
家という場所を出た、
出て、何をするのか、どこへ向かうのか
それは分からない、
ただ居るだけじゃ
存在して居るだけじゃ何も始まらない
その理由を
意味を、なにゆえかを見つけなければいけないのだから
俺に限らず
きっと誰もが通り道
通り過ぎなきゃダメな道のりなのだから
久々に外に出て感じたのは
眩しいという単純な気持ちだった
でも、まるで時が止まったかのように
存在していないかのように
俺がいないかのように
人々は坦々と通り過ぎてゆく、
此処ではない
誰かが好きだった
俺が名乗った空がある何処か
それを探すために先へ進む
彼処から観る景色
此処から見える景色と違った風景
懐かしい景色を探して歩き出す
きっと
答えはすぐ近くにあると、
何故だかそんな気がして
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