コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 藍色のrequiem(いつの間に1000?!感謝)
- 日時: 2016/02/12 16:39
- 名前: 美奈 (ID: 9ihy0/Vy)
クリックありがとうございます。美奈です。
私を知っている方も知らない方も、恐らくきっと後者が断然多いと思われますが…笑、読んでくださるとありがたいです。
こんなに掛け持ちして大丈夫なのか。
答えは誰にも分かりません(・ω・)!
とりあえず、始めていきたいと思います。
荒らし、成りすまし、暴言以外のコメントなら大歓迎です。私の血となり肉となります。笑
よろしくお願いします(^^)
ーprecious guestsー
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contents
0.空色のprologue
>>1
1.白百合色のdawn
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- Re: 藍色のrequiem(いつの間に1000?!感謝) ( No.61 )
- 日時: 2016/02/14 18:07
- 名前: 美奈 (ID: 9ihy0/Vy)
2-3
皆が絶望のただ中にいたときだった。
一人の英雄が立ち上がる。
...それは、NBJに屈しないと誓った者たちが作り上げた努力の賜物。
NBJの面々を破滅させると同時に、この世界に撒かれたウイルスを一掃するサイボーグ。
そのサイボーグ...彼はまず、NBJの籠るシェルターへと向かった。シェルターはたちまち破壊され、切り裂きジャック達ははじめて体内に入ったウイルスに悶え苦しんだ。
地獄絵図と化した世界、生ける屍と化した人々に、強烈な光を射し込むこととなったのは、言うまでもない。
そして彼は、世界が甦るためのエネルギーを地球に振り撒いていく...。
- Re: 藍色のrequiem(いつの間に1000?!感謝) ( No.62 )
- 日時: 2016/02/15 18:13
- 名前: 美奈 (ID: 9ihy0/Vy)
2-4
サイボーグの登場により、人々は生きる勇気を取り戻していった。
残念ながら、既にウイルスに感染していた人々は救われなかった。でも、だからこそ、感染せずに生き残った人々は必死に生きた。
NBJは、瞬く間に消滅していく。人類削減政策は、終焉を迎えた。
人々は、サイボーグに感謝しようとした。
しかし、世界に撒かれたウイルスを一掃しそれを体内に取り込んでいた彼は、日に日に弱っていく。そして、身体の一部が日々、消えていくのだ。
彼は言葉を発せない。だから、地面に書いた。
"私の指命は終わったのです"と。
その翌日、人々が彼の変化に驚きを隠せない中、彼はバラバラに散った。残骸はもう、ただの金属片に過ぎなかった。
こうして世界は甦った。
...と、締めくくられている。
非常に高度な物語だった。僕はいつの間にか、この本の虜になっていた。雛さんに似たのかもしれない。
僕はこのあと、何度もこれを読み返すことになる。そしてこれは、雛さんと僕の人生に間違いなく、影響を与えたのだ。
- Re: 藍色のrequiem(いつの間に1000?!感謝) ( No.63 )
- 日時: 2016/02/16 17:41
- 名前: 美奈 (ID: Mu5Txw/v)
2-5
僕は繰り返しその本を読んだ、と言った。ただそれは、僕が13歳の時までだ。
なぜなら...僕を育ててくれた祖母が、13歳の時に亡くなったからだった。
あまりにも突然すぎた。末期癌で急に入院するまで、祖母の体調が思わしくないことなど全く知らなかったのだ。
中学校でお弁当になってからは祖母が手作りしてくれたが、それも1年足らずで終わってしまった。祖母の入院後、僕は伯母、つまり雛さんのお姉さんに育てられることになった。雛さんは相変わらず研究一筋で、それも科学誌に論文を出す為の大詰めの段階にあり、結局は実母の死に目に立ち会うことすらできなかった。生前、雛さんが忙しく、見舞いの為に帰国できないらしいことを祖母に告げても、祖母はただ笑うだけだった。
「科学者に親の為に帰国しなさいと言ったって無理な話よ。そんな暇あるなら研究を進歩させなくちゃね」
でも、と続ける僕を、祖母はやんわりと手で制した。
「ねぇ、響也。あなたが雛からもらった本があったわよね?あれね、私が幼い雛に買ってあげた本なのよ。だから、プレゼントにしては少し、古びていたでしょう?」
- Re: 藍色のrequiem(いつの間に1000?!感謝) ( No.64 )
- 日時: 2016/02/19 16:50
- 名前: 美奈 (ID: Lr4vvNmv)
2-6
言われた通りだった。本の角は少し丸く、ページの色も真っ白ではなかった。お下がりだったのか。
「あの本は、私から雛、実さん、そして響也へと渡った本なの。あの本が唯一、雛の存在を感じられる本なの。...だから、私が死んだら、棺にあの本を入れてくれる?雛はやっぱり、私の可愛い娘だもの」
急に遺言を託されて戸惑ったが、入院した時点で祖母も先が短いのだということを僕は分かっていた。
だから、祖母の遺言を守った。告別式の時、あの本も一緒に火葬したのだ。
...あれから4年が経つ。
僕は、もう絶版となったあの本の、サイボーグの名を完全に忘れていた。
そして、どうしても、思い出すことができなかった。
- Re: 藍色のrequiem(いつの間に1000?!感謝) ( No.65 )
- 日時: 2016/02/24 12:54
- 名前: 美奈 (ID: AQILp0xC)
皆様
ふぅ...
やっと2章終わりました!...って読者いるかどうな不安なのですが。笑
蜜柑色の色言葉は情熱、narrativeとは物語という意味です!2章にこれらの言葉が入っているはずなので、探してみてください!
...そしてコメント募集中でございます。笑
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