コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 晴天の空【オリキャラ等々募集中!】
- 日時: 2015/06/26 18:20
- 名前: レム* (ID: vWi0Ksv5)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=8545
平凡な主人公が、ある日突然異世界トリップ——
こんなこと、ありえますか……?
*
どうも!
普段二次小説板で活動しているレムです!
今回、ふとオリジナル小説を書きたいと思って相談掲示板でネタを募集しました。
今はオリキャラ募集中です。
よければURLからどうぞっ
ということで、どうぞーっ!
【目次】
——序章 なんか異世界トリップしちゃいました——
#00−06 >>01-07
#07−09 >>11-13
——一章 目覚めし力と共に——
#10 >>21
#11 >>27
#12−14 >>32-34
#15 >>36
#16−17 >>38-39
——二章 儚い命と仲間達——
#18 >>42
#19−20 >>44-45
#21−23 >>53-55
#24 >>57
#25−26 >>59-60
#27−28 >>62-63
——三章 箱入り娘の決心——
#29−31 >>68-70
#32 >>71
#33 >>73
#34−37 >>78-81
#38 >>84
#39−41 >>86-88
#42 >>92
#43−44 >>94-95
#45 >>97
——四章 NoRain NoRainbow——
#46−49 >>98-101
#50 >>103
#51−52 >>106-107
#53 >>111
#54 >>115
#55−56 >>121-122
#57−59 >>124-126
——五章 独りじゃないから——
#60−61 >>127-128
#62−63 >>131-132
【番外編】※本編を見てからがおすすめです!※
NGシーン集 >>37
祝・50話記念 ヒーローだから >>105
【登場人物】※本編を見てからがおすすめです!※
No.1 相良瑞希 >>08
No.2 鈴原紫苑/ルーナ・カロン >>09
No.3 シスル=セヨン >>10
No.4 レナ・アレク >>14
No.5 カイル・イングラ >>15
No.6 エマ・スーリン >>30
No.7 夕月咲 >>48
No.8 白川昴 >>49
No.9 白川真代 >>50
No.10 エリン・アクオ >>58
No.11 ライア・カルロ >>61
No.12 アリア=エイリー >>64
No.13 黒田流星 >>72
No.15 ジート・アーキン >>74
No.16 クレア・アーネット >>83
No.17 エミリア・アーネット >>96
No.18 相良知夏 >>102
No.19 古谷裕也 >>107
No.20 井上悠 >>123
No.21 水沢綾斗 >>130
No.22 マリア=エイリー >>133
【ソウル解説】
No.1 草花 >>40
No.2 風利 >>41
No.3 盗哉 >>135
【用語説明】
No.1 魔法世界 >>16
No.2 トレーネ村 >>17
No.3 属性 >>18
No.4 憑依型魔法使い >>19
No.5 茜学園 >>20
No.6 茜学園生徒会 >>22
No.7 和国 >>23
No.8 ソウル >>31
No.9 基本能力 >>51
No.10 追加能力 >>52
No.11 訪問者 >>65
No.12 訪問者入り口 >>66
No.13 クウェード >>75
No.14 トレーネ酒 >>76
No.15 モンスター狩り >>77
No.16 アカマホ >>82
No.17 空間魔法 >>118
No.18 欺き魔法 >>119
No.19 緑山高校付属中学校 >>120
No.20 ヴァンクリーン >>134
【お客様&オリキャラ・ネタ提供の皆様】
・ラリティ様 (オリキャラ・ネタ提供)
・はる歌世様 (オリキャラ・ネタ提供)
・黒い月様 (お客様・オリキャラ提供)
・紅葉様 (お客様・オリキャラ提供)
・SINODAKEIN(四之神綾芽)様 (お客様・アドバイス)
・薫様 (オリキャラ提供)
・めろんそーだ様 (お客様)
・独楽林檎様 (オリキャラ提供)
・全州明様 (アドバイス)
【お知らせ】
・オリキャラ、番外編ネタなど募集中です!
・作家プロフィール作りました!
・返信が100を突破しました!!
・本編が50話を突破しました!
・手直し中です。背景描写を増やしております……
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- Re: 晴天の空。 ( No.1 )
- 日時: 2015/06/26 16:33
- 名前: レム*@深夜テンションでっすうwww (ID: vWi0Ksv5)
#0 始まりの始まり。
赤に変わった信号機。
突如、飛び出す猫。
叫ぶ少年。
全てが止まって見えた。
__飛び出していた。
猫に向かって真っ直ぐに。
瞬間、プツッ……と、何かが途切れる様な痛みを感じた。
身体中の力が抜け、黒いコンクリートに崩れ落ちる。
「う……あ……」
その時、自分が何を言おうとしてたかなんてわからない。
ただ痛みを訴えたかっただけなのか、何かを伝えようとしていたのか——
ざわざわと辺りが騒がしい。
人混みを抜けて、一人の見知らぬ少年が走りよってきた。
「お兄ちゃん……? ねぇ、死んじゃ嫌だよ! ねぇ……っ」
猫を抱き抱え、少年はボロボロと涙を溢す。
「泣くな、よ……俺は、だいじょぶ……だ、から…………ほら、笑、え……」
少年の涙を拭い、俺は笑った。
視界は霞み、もう意識も飛びかけていた。
——あぁ、短い人生だった。
思うこともそれだけで、世界は暗闇に呑み込まれた。
最後に見たのは、焼き付ける様に残った、タイヤの跡だった。
——青く澄んだ空だった。
- Re: 晴天の空。 ( No.2 )
- 日時: 2015/06/26 16:28
- 名前: レム* (ID: vWi0Ksv5)
#1 事件は唐突に訪れる
「どこだよここおおおおおおお!?」
生い茂る木々。
ジリジリと照り付ける太陽。
そんな空間で俺、相良瑞希は声をあげた。
だが思いも虚しく、叫びは空へと消えていった。
見たことのない木々。
先程気付いたのだが、何故か太陽が二つある。
「悪い夢なら覚めてくれ……っ」
というか、俺は死んだんじゃないのか?
ここは、どこだと言うんだ?
浮かんでくるのは疑問ばかりで、何も解決にはならなかった。
「そこで何をしている!」
突如、背後から声がした。
後ろを振り向くと、女が立っていた。
「……お前こそ、何者だ?」
俺が言うと、女は、ビシッと俺を指差す。
「何を言っている! それは私の台詞だ。大体、その服はなんだ。この村の衣装ではないようだし、明らかにおかしいだろう」
俺も、女も、どちらも理解ができていない様だった。
「ちょっとシスル〜? 置いていかないでよね〜! って、誰?」
「……か、会長!?」
「っ!? ……へぇ、あっちの人間か……よし、シスル、その人うちに連れてくよ!」
事とは唐突である。
- Re: 晴天の空。 ( No.3 )
- 日時: 2015/06/26 16:40
- 名前: レム* (ID: vWi0Ksv5)
#2 魔法世界
俺を案内してくれた男口調の女は、シスル=セヨンというらしい。
そして、俺が『会長』と呼んだ女。それは……
「おーい君、何やってんの。来て!」
噂をすれば……
彼女は、普通に俺のいた世界に存在していた。
そして、俺の通う中学校の会長であった。
◇
木製の家の中は、日本で言うところの別荘の様だ。
長く続く廊下を歩いた突き当たりの部屋に入る。
「どういう事だ? 会長さん?」
「さぁ、どういう事でしょうねぇ」
ニヤニヤと笑い、こちらを見る。
その様子にイラッと来た俺は、思わず睨みを返した。
「冗談だよ、怖い怖い。で、えーと、名前教えて?」
「相良瑞希だ」
「ふんふん、ミズキね。で、私は会長じゃなくてルーナ・カロンね」
……会長じゃ、ない?
他の人物だとでも、言うのだろうか……
思わず眉間にシワが寄る。
「……お前は、俺の知ってる会長じゃねぇのか?」
結局理解できずに聞くと、ルーナは笑った。
「ははっ、確かに会長だよ。でも、こっちはルーナなの。あ、向こうでは鈴原紫苑ね」
こっち? 向こう?
「さっきから何言ってんだよ! こっちとか向こうとか、意味わかんねえよ!」
「えぇ、逆ギレされてもなぁ……」
困ったように頭を書く。
しばらく「うーん」と唸った後、ハッと手を叩いた。
そしてふっと息を吐くと、もう一度こちらを向いた。
「……ここは、魔法世界だよ」
ルーナの言葉に、目を見開いた。
- Re: 晴天の空。 ( No.4 )
- 日時: 2015/06/26 16:49
- 名前: レム* (ID: vWi0Ksv5)
#3 存在するべき場所
「魔法世界って……どういう、ことだよ」
ゆっくりと、一つ一つ言葉を噛み締めて聞く。
「んー……意味としてはそのままかなぁ……魔法使いが住む世界……あ、いや、魔法の存在する世界ってとこ?」
ルーナは、カラカラと乾いた笑いを見せた。
「っ……俺は、地球に戻れるのか?」
「うん、それは平気だよ。あーでも……今君は、あの世界に存在してはいけないんじゃないの?」
ルーナの声音は、やけに意味深だった。
先程の緩い雰囲気との違いに、思わず背筋が伸びた。
ていうか、存在しちゃいけないって……
どういうことだ?
「…………じゃあ質問を変えるけど、君はどうやってここに来た?」
「どうやってって、トラックに轢かれて…………っあ!」
そうだ。
俺は猫を庇って死んだ。
それはつまり……
「お、気付いたかな? 恐らく君は、向こうで死んだんだ」
「地球に存在するはずのない……人間」
「そういうことだね」
淡々と、ルーナは告げた。
……じゃあ、ルーナは?
俺の知っている中で、こいつはいつだって舞台の上で話していた。
そして、この世界で生きている。
なぜ? なぜ俺と違う?
「……お前は、どうなるんだよ」
唸るような低い声で問えば、ルーナは眉を上げた。
「ん? あぁ私? 私はね、向こうとこっちの橋なんだ」
「……橋?」
「そう。地球とここを繋げているのは私自身だ。ちなみに産まれはこっちで育ちは向こうだよ」
「……」
ルーナは、淡々と言ってのけた。
地球と繋ぐ橋。
……じゃあ、つまり……
……俺を連れて来たのも……ルーナ……?
「……な、んで……」
「ん?」
「なんで俺をここに飛ばした!」
「…………わからない」
ルーナは、自傷的な笑みを浮かべた。
「は?」
ルーナの予想外の言葉に、抜けた声を発する。
「飛ばしているのは私自身じゃあないからね。わからないよ。ただ……」
「ただ?」
「ここが君の、存在するべき場所なんじゃないかな?」
- Re: 晴天の空【オリキャラ募集中!】 ( No.5 )
- 日時: 2015/06/26 17:00
- 名前: レム* (ID: vWi0Ksv5)
#4 ツンデレ
「……もう話は済んだか?」
シスルの不機嫌そうな顔を、ドアから覗かせた。
その様子を見たルーナが、ハッと椅子から立ち上がる。
「あぁっ、ごめんねシスル!! すっかり忘れてたっ」
てへ、と舌を出して笑った。
「忘れてたのかよっ!?」
「うん。すっかり」
「流石の私でも傷付くぞ……」
がっくりと肩を落とすシスルを、ルーナが慰める。
いや……原因、お前だろ……
そう突っ込みたくなるのを抑え、苦笑いをするのであった。
そんな俺を見たルーナが、ぽんっと手を叩く。
「そうだ。そこらへん探検してくる? 私とシスル、案内するけど」
「……あ、あぁ。よろしく」
◇
「言うの忘れてたけど、ここはトレーネ村。結構な田舎だよ」
ルーナは村の入り口まで来ると、言った。
門に立ってもう一度村を見ると、確かにかなり小さい。
むしろ感心してしまった。
「……ミズキ、これ来てろ。その服は目立つ」
シスルがそう言って、ぶっきらぼうに上着をよこした。
「……おう。サンキュ」
笑って言うと、シスルは叫んだ。うるさいほどに。
「なっ……礼を言われることなど、私はしていない!」
思いっきり顔を反らす(首がもげるんじゃないかと本気で思うくらいに)。
横からでもわかるほど真っ赤だった。
「……ツンデレか」
聞こえない様に呟いた。
……つもりだったのだが。
「だっ誰がツンデ……だ!」
どうやら聞こえていたらしい。
怒ったシスルは、先を歩いて行ってしまった。
『ツンデレ』と、言わないように努力しているらしい(その努力は無駄だと思う)。
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