コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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いじわる男子が癒し男子に変身するとき
日時: 2015/03/28 22:16
名前: ゴロニャン (ID: XGjQjN8n)

毎日の朝は、お母さんに起こされる
起きる時間じゃない時間に起こされる私はかわいそうだと思う…
自分で言うのもおかしいけどね!

母「はーい、起きなさい美咲!俊介!」
美咲「……ん、…お母さん〜?まだ5時なんだけど〜」

お母さんに聞いても返事は来ない…
また聞いてないふりしてる、またデザート作りの失敗作食べさせられるの〜…?
弟くんは起きてくる気配はないな…

俊介「姉ちゃん、今何時?」
美咲「5時だよ〜、俊介は…まだ大丈夫だね」
俊介「うん、超余裕!姉ちゃんは8時でしょ?俺も一緒に行っていい?」

珍しい、俊介からそんな言葉が出てくるなんて…
まさか…昨日録画したホラー番組見るつもりじゃっ!

俊介「うん、ホラー番組見るから早く降りてきて!」

爽やかスマイルで降りていく我が弟
なんで見ようとするんだろう、俊介ホラー番組超苦手なくせに
まさか…彼女!?
いやいやいや、俊介に限ってそんなわけ……っありえる…!
学校では人気物らしいし、モテるらしいし…

俊介「姉ちゃん!早く!」
美咲「あっ、ごめん今行く!」

以外に運動神経はいいほうだから階段も三段飛ばして降りていきます

リビングについてお母さんが「うるさいわよ!近所迷惑」と怒られてしまったのは言うまでもない

テレビ『後ろを振り向くと…』
俊介「……っ!ね、姉ちゃん…今、いなかった?」
美咲「ん?あぁ、いるね。白い服の…「言わなくていい!頼む!」う、うん」

さっきまで笑顔だったのに、いきなり可愛い子犬になるから可愛い

美咲「あ、そうだ、俊介。彼女いるの?」

ちょうど、ココア飲んでる時に聞いたものだからココアを吹いてむせてる俊介

俊介「っ、ゴホッちょ姉ちゃん!いきなり何!?」
美咲「え、だってホラー番組見てるとかありえないし…怖いものとか見るのって前なんかなかったじゃん」
俊介「そ、それは……」

な、なんか急に俊介の顔が赤くなった…
小声でゴニョゴニョと喋ってるんだけど私にはよく聞こえず

俊介「だって、男らしくなりたいからっ、苦手克服して姉ちゃんを守りたい、から」

私を守る…か。昔は私が守ってたけど。大人になったなぁ…

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Re: いじわる男子が癒し男子に変身するとき ( No.18 )
日時: 2015/05/23 21:41
名前: ゴロニャン (ID: ZFblzpHM)

〜美咲〜

地味に痛いな〜。
もう少し軽くして欲しいわ、蹴った相手は財閥の嬢様だし…どうしよっかな。
私は一応の為、空手、柔道などを小学校から習っていたけど、中学入ってからやめたんだよね。

美咲「はぁ〜、めんどくさいなぁ」
女子1「なっ、なんで!」
美咲「あぁ?何?」

めんどい事はしたくないんだよね。
早く教室に戻らないと…
そう思った時に、チャイムがなった。
あ〜あ、鳴っちゃった、早く終わらせようか

美咲「じゃあね、もういいでしょ?」

歩こうとした時に3年が手を掴んでくる。
地味に痛いんだけど…やめて欲しい

女子1「逃げるの?」
美咲「逃げる?何それ、馬鹿なんじゃないの?私は用事があるから戻るだけ。あんたらは暇人でしょ?」

とりあえず、行こ
あの子達は、何か言いたそうだったけど無視だ!
あれ?由香じゃん。

美咲「なにしてるの?」
夏樹「大丈夫か?ほっぺ痛いだろ?」
美咲「大丈夫だよ〜」

夏樹が珍しく心配してくれてる(笑)
隼人と梨花と鈴村くんが来てくれてる。
そりゃそうだよね、財閥の娘に呼び出せれたんだもん。

由香「いや、美咲は大丈夫って言ってるけど見た目がえぐくなってるし…保健室に行こう!」

由香に無理やり保健室に行かされ、梨花と隼人は担任の純平叔父さんに報告するから今はいない。
夏樹と鈴村くんもついてくる
そんなにひどくないのに…

そんな風に思っていると、保健室の前にいて、由香が思っきり開けた。
入ると先生はびっくりしていた。

先生「やめろよ、びっくり……し、た?」
由香「わかったんなら早くして!」
先生「わかったよ、お前らはそこのベットに座っとけ、美咲、こっちのイスに座れ」

先生に指示されたイスに座る。
すると、先生はササッと用意して手早く始める。
この先生は由香のお父さん。
お父さんは、夏樹と付き合っているのも知っているらしい。
とてもうれしいと言っていた。

美咲「はぁ、なんでこんなことに」
先生「まぁまぁ、仕方ないよ。女は怖いよね〜何でもかんでも呼び出して殴ったりして」

確かに、それでいろんな人が傷ついて登校拒否をしたり、学校を嫌う人が増えてしまう。
困ったものだよ、なんで、そんな人達がいるんだろう。

美咲「ほんとだよ〜…あ、猫のリュウちゃん元気?」

前に、猫を拾ったんだけど家で飼えなかったから由香が飼ってくれると言ったから今は由香の家にいる。

先生「あぁ、元気だよ。今度見に来るかい?」
美咲「見る!見に行く!」
先生「わかったわかった(笑)じっとしてね〜」

あはは、うれしすぎて取り乱しちゃった。

由香「こっちから見たら、親子だよね〜」
夏樹「ほんとだなぁ〜、親子みたいだな」
悠斗「ほんとだ、でも実際は生徒と教師だ」

なんか、ベットに座っている3人がコソコソとなんか言ってらっしゃる。

先生「はい、終了。腹はどう…「由香にやってもらう」即答か」

当たり前だよ、先生
セクハラだよ。

「よし!由香お姉さんに任せなさい!」とは、言ったもののとっても遅い。
まぁ、やってもらってるから言わないんだけどね。
夏樹も指示したりアドバイスしたりで教えているけど、なかなかうまいこと行かない。

美咲「ゆっくりでいいからね?」
由香「うん…」

あぁ、やばい、由香が泣きそうだ…。
どうしよう、困ったな…

由香「っ…ごめんね…不器用で…」
美咲「大丈夫だよ、ありがとう!夏樹に任せればいいし、ね?」

夏樹は、すごく焦ってオドオドしている。

夏樹「え!?お、俺!?」
美咲「そうだよ、昔由香の横腹とか怪我した時治療したじゃん」
夏樹「え、えーと…、由香はいいの?」

あ、そう言う事なんだ。
由香が怒るかもしれないからか。
私が夏樹を指名したのは彼女ができなかったら彼氏はできるのかと思ってやっただけなんだよね。

由香「大丈夫だよ、夏樹!見本を見して!」
夏樹「わかった!」

そして、10分後。

夏樹「あ、あれ?どうやってやったんだっけ?」

この人もですか!
まじかよ、どうしよう。
先生に頼むか…

悠斗「こうやって、こうするんだよ、んで結んだらできるの」
美咲「あ、ありがとう」

さすが鈴村くん。常識人だ!
良かったよ、ほんとに。

殴られた衝動で首を痛めたし、腕とかも地味に踏まれてたから動かすと痛いんだよね。

美咲「あっ、そうだ。これ飴ちゃん、お礼に」
由香「…!飴ちゃん!りんご味もらう!」
夏樹「んじゃ、ぶどうも〜らい!」

この人、全然できなかったじゃん。
先生にはみかん〜。

美咲「ありがと、先生みかんだよ」
先生「さんきゅー」

私達はのんびり教室に向かう。
前には由香と夏樹、ほんとにラブラブだなぁ。

あ、そうだ、鈴村くんにもお礼しなきゃ。

美咲「鈴村君、パイン味あげる。ありがとね」
悠斗「別に、いいよ。悠斗でもいいから」
美咲「うん!」

案外、鈴村君っていい人なんだなと思いました。

Re: いじわる男子が癒し男子に変身するとき ( No.19 )
日時: 2015/05/29 19:53
名前: ゴロニャン (ID: 393aRbky)

でも、そう思ったのはあの日だけで次の日になるといつもの鈴村くん。

美咲「おはよ〜由香〜」
由香「おはよ〜!ケガ大丈夫?」
美咲「大丈夫だよ!ちょっと残ってるだけだから〜」

明るく言ったら由香お母さんが怒りモードに入ってしまった。

由香「残ってる!?病院は行ったの?ちゃんと検査してもらった?あんたはいつもいつも!ほっといたら治るとでも思ってるんでしょ!」
美咲「あ、あはは…そんなに怒らないで〜ほんとに大丈夫だから」

このままだと先生までも心配してしまう。
なるべく迷惑をかけないようにしないと…

夏樹「よ〜、どうだ?体の調子」
由香「ちょっと聞いてよ!まだ痣が残ってるらしいの!今だって腕にシップ貼って包帯してるし!」
夏樹「無理すんなよ、あと病院行け」

どうしてこのふたりは私は病院に行ってないって決めつけてくるのよ。
まぁ、行ってないけど…今日の放課後に行くし。

そんな時に教室に入ってきた鈴村くん。
ちょっと不機嫌そうだ。

悠斗「疲れた、もうやだ」
夏樹「なんだよ悠斗、慣れっこだろ?がんばれよ!」
悠斗「うるさいよ夏樹、そういえば今日7日だよね?英語の提出物したの?締め切りだよ」

夏樹の表情を見ればすぐわかった。
とても、青い顔して静かに焦っていた。

夏樹「すみませんでした。お願いします手伝ってください。1回だけなんでもします。お願いします」

静かに土下座をした夏樹。
由香もお願いをし始めた。
何この光景(笑)おかしいんだけど

美咲「私も手伝おうか?」
悠斗「それはありがたいよ、さすが成績トップ」
美咲「いやいや、鈴村君も成績トップじゃん」

珍しく鈴村君と私はテストでは全教科100点満点なんだけど、鈴村君は数学が苦手らしくて90点台をとっている。
私達は成績トップらしい。

由香「あの、鈴村君教えて…」
夏樹「美咲…教えてくれ…」

英語は5時間目だったから昼休みでも教えようかな。

美咲「じゃあ昼休みに空き教室ね」

私が言うと二人は嬉しそうにはしゃいで席に戻った。

Re: いじわる男子が癒し男子に変身するとき ( No.20 )
日時: 2015/06/14 17:44
名前: ゴロニャン (ID: Z/MkaSMy)

そして、昼休み

空き教室に集合しました。

夏樹「英数教えてください…」
由香「お願いします。」

なんか、とてつもなく元気がないんだけど…
どうしたものか…鈴村君を見ると若干苦笑い

美咲「よし、じゃあはじめよっか!」
悠斗「夏樹と由香、単語を覚えて。そしたらスラスラできるから」

鈴村君がテキパキ教えるから私の出番がない…
どうしたものか、暇だなぁ…。

夏樹「美咲〜、犬って英語ではどうな「dog(ドッグ)だよ、ちゃんと覚えなさいよ犬くらい」あっはは、ちょっと緊張しちまってつい」

まぁ、気持ちはわかるけど…。

悠斗「ねぇ、美咲…数学…得意?」
美咲「え?うん、まぁ得意だけど」
悠斗「教えてくれない?ちょっとわかんなくてさ」

珍しい、鈴村君って数学を教えて欲しいなんて。

私はにっこり笑って、いいよと言った。


※すみません!由香の弟の紹介を忘れていました!

藤本 祐也(ふじもと ゆうや)

・俊介と凛の友達。
・由香に懐く子犬みたいな弟。

今のところこれだけしか情報はありませんが、また新しい情報がありましたら報告させていただきます!

Re: いじわる男子が癒し男子に変身するとき ( No.21 )
日時: 2015/06/14 18:48
名前: ゴロニャン (ID: Z/MkaSMy)

悠斗「このやり方って、P31のやつ?」
美咲「そうそう!それからこの数字にかけたら…」
悠斗「おっ、できた…ありがとう」

よかった〜教えるの初めてだから緊張したけど、嬉しい!
あとは、この2人なんだよね…

由香「お!…おぉ!書けたぁ〜!!」
夏樹「俺もできた!」

2人共課題ができたみたいだけど…時間が余ってるし、何しよっかな〜?
今、紙がまだあるからなにかするものは…

美咲「……よし、王様ゲームしよっ!」

なぜ他の3人は私を見て固まっているのかな?王様ゲーム嫌だったのかな?

そして、王様ゲームが始まった。

由香「よし!王様じゃ!」
美咲「どんだけ嬉しいのよ(笑)」

実際、怖いんだけど…どんだけ王様になりたいのよ…(笑)
夏樹と鈴村君の顔がやばいんだけど、変な命令してきそうだから嫌だな〜

由香「1番と3番が抱きつく」

やばい、3番じゃん…
1番は誰だろう、夏樹はまだいいからいけるけど鈴村君だったらどうすればいいかわかんなくなっちゃうんだよね…

美咲「……1番だ〜れ…「…俺、なんだけど」あ、夏樹か」
夏樹「ほれ、こい」
美咲「え〜〜(笑)」

……なんか、久しぶりな感じ…。
あ、そうか…お兄ちゃんの香りが似てるんだ。
お兄ちゃんのにおい…なんだか、落ち着く…

Re: いじわる男子が癒し男子に変身するとき ( No.22 )
日時: 2015/06/21 20:43
名前: ゴロニャン (ID: Z/MkaSMy)

夏樹「寝るな、おい!」
美咲「えぇ〜…お兄ちゃんのにおいなんだもん」

そして、一瞬驚く夏樹。
やっぱりね…予想通りの反応ね

夏樹「お兄ちゃんって、和真かずまさん?」
美咲「うん。和真お兄ちゃん…。」
悠斗「なにか、あったの?」

鈴村君は知らないもんね…あの事件を。
由香には言ったっけ?

美咲「私が、まだ小学6年生の時…」


〜美咲 過去side〜

私が、まだ小学6年生の時。
お父さんとお母さんとお兄ちゃんと私と弟で仲良く暮らしていた。
ある時 お兄ちゃんが『海外に行っていろんなことを学びたい』とお母さんとお父さんに伝えた、2人は『絶対、いつか帰ってきてね』っと言って終わったんだけど、私は嫌な予感がした。
小学6年生の時に家を出ていき、今でも帰ってきていない。
お兄ちゃんは言った、『必ず、美咲が高校生になった時、俊介が中学生になった時。俺が先に祝って一緒にみんなで暮らそう』って……。
最後のお別れに、絶対の約束。
『ゆびきりげんまん♪嘘ついたら針千本のーます♪…ゆびきった!』

お兄ちゃんの嘘つき…連絡さえ繋がらない。


〜美咲side〜

話し終わると、由香と悠斗は悲しい表情を浮かべていた。
夏樹にいたっては泣いていたけど…

美咲「まぁ、そのうち帰ってくるよ…。」
由香「美咲って…お兄ちゃん大好きっ子だね〜」
美咲「え〜?弟ちゃんも好きだよ〜?」

それから昼休みの時間が終わりチャイムが鳴って急いで戻った。

それから数日、なんかが変だった…。
みんなは『新しい先生来るんだって!』『男の人かな〜?女の人かな〜?』などと、騒いでいた。

教室に入ると…教師になったお兄ちゃんがいた。

美咲「お、お兄…ちゃん?」
和真「ん?……美咲、なのか?」
美咲「お兄ちゃん〜!」

抱きついただけでわかる、いつもの香水だ。
私の大好きな、落ち着くにおい。

黒かった髪が、今は焦げ茶の色になっていて。
身長も前より伸びていた。

私の大好きなお兄ちゃん。

和真「あ、美咲?もうチャイム鳴っちまうから席につきな?」
美咲「え〜…やだぁ〜…」
和真「いつでも抱きついてもいいから、ね?」

私は渋々、了承したけど…。
みんなは、『羨ましいなぁ〜』『仲いいな〜俺のとこ全然だぜ?』と、弟や妹についての不満をみんなは、愚痴っていた。

由香「ひゅ〜!いいね〜!」
夏樹「俺一人っ子だからずるい」
悠斗「よかったね」

若干1人はグズグズ泣いてるけどみんなはよかったねと言ってくれて嬉しかった…。

学校帰りの時、お兄ちゃんを待ってた。
由香は弟君と用事があるらしく先に帰って、夏樹はいつの間にか帰っていて、鈴村君は車のお迎えで帰っていった。
鈴村君は『妹の誕生会があるから迎えに来てもらうんだ』って言っていた。

和真「ふぅ〜……ってうわぁ!?美咲!?」
美咲「もう、遅いよお兄ちゃん〜」
和真「待っていてくれたのか、ありがとな」

久しぶりにお兄ちゃんに撫でられてとっても嬉しい。

俊介「…はぁ、はぁ、お兄ちゃん!美咲!」
和真「お、俊介かぁ〜久しぶりだな!」
俊介「ちょっ、撫でなくてもいいよ!子供じゃないんだから!」
美咲「と、言いながら嬉しいんでしょ?顔に出てる(笑)」

それから私達3人で一緒に帰った。
お母さんとお父さんは先に知っていたようでパーティーをして、久しぶりに3人一緒で寝た。




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