コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【失ったのは】遠い夏の日のこと【私の中のキミ】
- 日時: 2015/05/16 01:20
- 名前: 小野寺 唯 ◆4/ZiikUP2k (ID: ksBn0qR9)
どうもおはこんばんにちわ、小野寺です。
今回は切ない涙恋愛モノです。
ハンカチの準備をどうぞ〜wwなんつって
登場人物については随時更新します。
更新は不定期的でめさ遅いです(⌒-⌒; )
Page:1 2
- Re: 【失ったのは】遠い夏の日のこと【私の中のキミ】 ( No.1 )
- 日時: 2015/08/25 18:53
- 名前: 小野寺 唯 ◆4/ZiikUP2k (ID: QNZXvDrE)
序章
____現在
ふと時計に目を落とすと長針は東の方向を指していた。
ああ、まただ。
結衣はふぅと溜め息を吐くなり、壁に体を預けた。ひやりと冷たい感覚が背中から伝わる。
約束の時間まで、あと四五分。間に合わないのではない、むしろその逆。結衣にはいつも待ち合わせの時刻より四五分前に着いては、時間を持て余す癖があった。学生の頃から、気付けばいつもこうなってばかりだ。
あと三◯分以上も待つとは考えるだけで退屈かつ気怠い。気を紛らわすように次々と通りすぐ行く人だかりを眺めていると、ある女子高生の姿に目がとまった。
「えー、じゃぁ彼にはもう告ったんでしょ?」
「っな、な訳ないじゃん!現状維持、優先だし。今のままで、十分だもの」
「ばーか!今のままで、なんていつまでも続く訳ないんだからね、意気地なしめ」
楽しそうに恋愛話で盛り上がっている様子だろうか。
・・・懐かしい。そう純粋に思えた。
自分にもあった、青春時代。太陽がギラギラと照りつける蒸し暑いあの空気を思い出す。
昔のことを思い返していくと、キリがない。
しかし結衣には一つだけ、何故か思い出すことのできない、けれども確かに心の中に残っている記憶があった。
朝起きたばかりに、見ていた夢が断片的にぼやぼやとしか思い出すことができないような、そんな感覚と似ている。最も、夢のように時間とともに忘れていくような軽い頭の中の出来事ではなく、現実に身をもってできた忘れてはいけない何かのような気がしてならないだからこそ、何だかむず痒い。
____そう、あれは確か遠い夏のできごとだったような・・・。
Page:1 2
この掲示板は過去ログ化されています。