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- 帰り道
- 日時: 2015/08/15 19:37
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
帰り道
いつも私はまっすぐには家に帰らない
行く場所は…あなたのもと
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- Re: 帰り道 ( No.1 )
- 日時: 2015/08/16 19:45
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
ピンポーン
緑「は〜い」
紫「わたしぃ〜」
戸が開くと笑顔のあなたと目が合う
緑「誰でもわたしぃ〜でお前って分かる訳じゃないからな(笑)」
紫「直也くんは分かるでしょ?」
緑「まぁ長いつきあいだからな
上がってけ」
紫「おじゃましま〜す」
直也くんは幼なじみで去年まではお隣さんだったけど
成人したら一人暮らしするって決めてたらしくって
で、私は週5レベルで来てるって訳なんだけど…
上がるとき女の人の靴がないかいつも確認してしまう
彼女でもないくせにって思うけど好きなんだもん
まだ直也くんには言ってない
紫「直也くん彼女は〜?」
緑「いねぇ〜よ(笑)」
紫「私の勝ちかな」
緑「え?まじで!?お前彼氏できたの!?」
紫「違う違う(笑)
好きな人ができたの!」
緑「あぁ〜それなら俺とお前はまだ同点だな」
紫「え!直也くん好きな人いるの?」
緑「俺も男だかんな(笑)」
- Re: 帰り道 ( No.2 )
- 日時: 2015/08/19 20:55
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
直也くんが飲み物を持って向かいに座る
背伸びしてコーヒーを頼んだんだけど
うわ!匂いも苦い!
緑「顔に苦そ〜ってでてるぞ(笑)」
紫「ばれた?」
緑「とっくに(笑)」
紫「あはは」
この感じが好き
直也くんと過ごす日常は少し特別な感じが
緑「で、誰が好きなんだ」
紫「それは〜言えない!」
緑「なんでだよ〜」
紫「やめよ!この話」
緑「お前が始めたんじゃん(笑)」
紫「お菓子ないの〜?」
緑「はいはい(笑)」
- Re: 帰り道 ( No.3 )
- 日時: 2015/08/23 16:46
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
緑「何がいい?」
紫「ん〜……ポッキー?」
緑「おぉ、あったあった」
紫「おぉ!奇跡!」
やっぱ苦いコーヒーにはチョコだよねぇ〜
緑「いっぱい食べて太れよ」
紫「まぁ〜たその話」
緑「だってお前細すぎなんだもんなぁ〜」
紫「そういう体質なの!」
緑「その台詞何百回目かな」
紫「そっちこそ!」
言い争うのも好き
緑「ちょっとちょうだい」
紫「はい」
こういう感じの恋人的なやりとりも好き
紫「あぁー、やっぱ苦い!」
緑「あははは(笑)背伸びするからだろ」
紫「今度こそはって、思ったんだもん」
緑「ふ〜ん」
- Re: 帰り道 ( No.4 )
- 日時: 2015/08/28 22:53
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
直也くんの顔を見ると…
紫「何ニヤニヤしてんの(笑)」
緑「大人ぶってるのは好きな人に追いつきたいからか?」
紫「なっ!」
え!?ばれてるの!?
紫「知ってるの?」
緑「知らないよ
冗談のつもりだったんだけど、その様子だと相手は…」
つばを飲む音を初めて聞いた
かなり焦ってるらしい…わたし
緑「年上か!」
内心ずっこけた
もっと具体的な感じで名前とか出してくんのかなって思ってたから
紫「まぁ…そんなもん」
緑「どーんなもんだい!」
紫「古い」
緑「そうなのか!?」
緊張してたからそっけない返事だし
緊張してたからいまいちノリについて行けない
- Re: 帰り道 ( No.5 )
- 日時: 2015/08/31 21:06
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
それも全部感じてふざけたフリをしてるのかな
大人だなぁ〜
いつになったら追いつけるかな
紫「ねぇ私って今どんな感じ?」
緑「どんなって例えば?」
紫「まだ子どもかな?」
緑「まぁ、そうだな」
即答された
胸の奥がチクッとした
そうかまだまだだったんだ
気づいてたのに聞いちゃうからいけないんだよ
緑「でもな、俺もお前のくらいの時はガキだったよ」
紫「そうだったかなぁ」
緑「そうそう
だからまだ大人になろうとしなくて良いんだぞ」
そうかまだ大丈夫か
焦らなくていいんだ
でも直也くんの言葉はいつも私の考えてること全部知ってて
言ってるみたい
もしかして!
紫「直也くんは全部知ってるの?」
緑「さぁ〜、どうかな〜」
紫「教えてよぉ〜!」
これからもこうやって君の手の中で転がされるのかな
・・・わるくないな(笑)
end
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