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HOUSE
日時: 2015/08/19 13:19
名前: 笹山jun (ID: I1.lOxPt)

マンションのご近所さん

**登場人物**


佐川萌璃サカワホウリ
23歳。大手ゲーム会社に勤める。
時間には大変ルーズであり、天野がいないと基本的にやばい。(いろいろ)

天野駿汰アマノシュンタ
23歳。大手ゲーム制作会社に勤め、佐川の会社とも深くかかわっている。
時間には大変シビア。佐川と同棲しており、いつも面倒を見ている。

松下結羽マツシタユウ
17歳。理数系高校に通っている。
佐川が住んでいるマンションの隣にお引越ししてきた。
佐川に毎日のように好き好き攻撃をしているが、佐川はとにかく避ける。

浅野玲アサノレイ
24歳。理容室で働いている。
オネエだが、姉御的存在で、佐川たちからも信頼されている。
佐川のマンションの隣にお引越ししてきた。

足立砂夜アダチサヤ
佐川の上司。
女で部長というのは佐川の会社では大変珍しい様子。
天野とは親戚。

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1話目 行ってらっしゃい ( No.1 )
日時: 2015/08/19 14:03
名前: 笹山jun (ID: I1.lOxPt)

軽快なリズムを刻みながら、次々に食材がきられていく。

時刻はまだ朝の5時。日差しがまだでない頃だ。




キッチンに立っていたのは、天野駿汰。

慣れた手つきでフライパンを華麗にまわす。







可愛らしいお弁当箱に具材をつめると、朝食を作り出す。

6時45分にセットしておいた、テレビから、「おはようございます!」と声が聞こえる。






天野はその声を聞きながら、朝食もいよいよ作り終わる。

キッチンから出て行き、「萌璃の部屋」と書かれたプレートをノックした。











しかし、一向に起きる気配がなく、仕方なくドアノブをまわした。

部屋に入ると、物が散乱しており、本人はベッドで熟睡。











「ほら起きろ!!7時10分だ!!」










強引に引き裂かれた布団に一瞬で目が覚める。

天野は佐川の腕を引っ張り、無理やり起こした。











「んー、寒い。」










まだ夢の中にいた佐川萌璃は、眠たそうな眼を開閉させながら、朝食が用意されてある机へ席をつく。

甘いフレンチトーストのにおいが佐川を起こさせる。









「今日お前プレゼンだろ?」










「・・・あ!!」










急いで自分の部屋に戻り、原稿バッグを探しに行く。

しかし、まったくないわけで、「ないんだけど!」と叫んだ。









天野はため息交じりで、「言ったろ?原稿など入ったバックは廊下においてあるって。昨日6回も言った。」と答えると、佐川は思い出したのか取りに行った。











「ねえねえ、これでいいよね?」










「嗚呼。へらへらしないように。」











「天野こそ、私のプレゼンに呑まれるといいわ。」










「はは、その自信はどっから沸いてくるんだか。」















朝食を済ませると、スーツに着替え、もう一度原稿を読み通す。

すると、チャイムが鳴り響いた。













「おい、鳴った。」














「うん、鳴ったね。」











「早く行け。」











「えー。」











不満気に口を尖らせ、仕方なく席を立つ。

扉を開けると・・・。










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