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猫魔女マルティナ
日時: 2015/08/27 22:44
名前: ももみかん (ID: h/hwr32G)

こんにちは!はじめまして!
ももみかんです!タメ全然オッケーです!
最初はキャラ紹介だけ書きます!


マルティナ(105)
年齢に耳を疑うが、魔界では10歳で、魔法学園初等部4年生の少女。どんな動物や植物とも話すことができる。転入早々遅刻するなど、ドジなところも多い。猫が特に大好きで、いつも黒猫の「ボス」と一緒にいる。
金髪の腰までの長い髪と二つにまとめた前髪がチャームポイント。雷魔法が得意。

アン(104)
魔界では10歳で、魔法学園初等部4年生の少女。マルティナの親友。とても口下手で恥ずかしがり屋なため、すぐに自信をなくしがち。
赤い三つ編みとメガネがチャームポイント。
炎魔法が得意。

リアム(105)
魔界では10歳で、魔法学園初等部4年生の少年。魔法学園主席。毒舌で、人嫌いだが、童顔イケメンな容姿とスポーツ万能というところでけっこうモテる。マルティナとアンと一緒に行動する。(マルティナの強制だが。)
水魔法が得意。金髪。両ほほのそばかすがチャームポイント。

ボス(2)
最近2歳になったばかりの黒猫。
こころ優しく、マルティナのためならなんでもする。マルティナがピンチの時、助けてくれたりと勇敢なところもある。

リスワイキ(111)
マルティナの兄。
モテてさわやかな性格。
水魔法が得意。
魔法学園高等部1年生。
実はリアムのマジカルバスケット部の先輩。

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猫魔女マルティナ 1話わがままワニの証言は?1章 ( No.1 )
日時: 2015/08/28 10:35
名前: ももみかん (ID: h/hwr32G)

「マルティナー、起きなさーい」
下から聞こえてくるのは、お母さんの声です。
「うーん…」
そして眠い目をこすっているのは、マルティナ。魔界に住む新米魔女です。
今日は、魔法学園への転入の日。
初めて行く学校に、マルティナはどきどきして前日は眠れませんでした。
そのせいで…
「うーん、むにゃ…まだ眠たいよぉ…」
ベッドの上でゴロゴロの始末…
「マルティナ!!マルティナ!ほら、もー、はやくおきないと遅刻するわよ!」
しびれを切らしたお母さんは、ベッドルームまでマルティナを呼びに行きました。
「うーん…?遅刻?どこにー?」
「もー、とぼけてないで!魔法学園よ、魔法学園!」
「まほうがくえん…?魔法…学園…魔法学園!!!」
いきなりマルティナはベッドから飛び起きます。
「やばいやばいやばいやばいお母さん!!制服どこ!?」
「もうクローゼットにしまってあるわ。早く着替えて下においで。ご飯ができてるから」
「あいさっ!」
あいさっ!とは、マルティナの了解の合図です。アイアイサーをもじっています。
マルティナはクローゼットから新品の制服を出して着替えます。
白いブラウスに赤色のチェックのスカート、そしてブレザーではなく、ローブ。
「わぁ、これが本物のローブ…始めてみた!前の学校は全部ブレザーだったもんなぁ」
実はマルティナは、数回引っ越しと転校を繰り返していたのです。
それには理由がありました。
『マルティナ!』
「ん?ああ、ボス!おはよう!」
ボスは、マルティナの大切な黒猫です。心優しく勇敢で、マルティナのピンチを共に助けてくれます。
そしてその理由とは…
どんな動物とも話すことができることです。
『マルティナ、これからどこ行くの?』
「魔法学園よ。新しい学校」
『学校!?いいなぁ!!僕も行きたい!ねえ、マルティナ!連れてって!』
「えー…ボス?ペットの持ち込みは禁止なのよ」
『ペット?ペットだって!?僕が!?マルティナ!そいつらは知能指数がどうかしてるよ!』
「でも…」
「マルティナー!!早く降りてらっしゃーい!」
お母さんが呼びます。
「と、とりあえず朝食を食べてから考えましょう。行くわよ、ボス」
『あいさっ!』
下に降りると、お父さんとおばあちゃんが新聞を読みながらコーヒーを飲んでいました。
「あ、マルティナ。おはよう!」
「おはよう、パパ」
「マルティナ、おはよう。今日はいい天気だね。いいことが起こる予兆だよ」
「お婆ちゃん、おはよう。そうかな?そうだと嬉しいかも!」
いつもの食卓は毎日このような感じです。
お母さんが、マルティナにパンと目玉焼きとサラダを渡し、ボスのドッグフードをそそぎます。
マルティナはパンを頬張りながら、お母さんからお弁当をもらいました。
「あ、そうだ。お婆ちゃん、その記事、なんて書いてあるの?」
マルティナは気になって新聞を覗きました。
「ゲルテナ動物園のワニが言うことを聞かないそうなんだ。なんだか最近やけに暴れ出して」
「そっか…ゲルテナ動物園のワニって…ピグーのこと?」
「よく名前を覚えているねマルティナ。その通りだよ」
お婆ちゃんは、少しうつむきながら話しました。
「もしかしたらピグーは、売られてしまうかもしれない」
「え…?ピグーを?ピグーは優しくていいワニよ!」
「でも魔界で動物と話せるのはマルティナだけだ。その能力がばれたら、魔法研究の実験台にされるだけだよ」
「あ…」
以前にも、透視をする男性がいました。
しかしその男性は、魔法研究の実験台にされ、命を落としてしまったのです。
お母さんはキッチンで青ざめながら話します。
「もし、マルティナが魔法研究の実験台になんてなったら…私、もう生きていけないわ…」
いきなりどんよりした空気になります。
「み、みんな、とりあえずさ、ご飯食べちゃおうよ!冷めちゃうよ、あはは…」
マルティナは笑ってごまかします。
すると家族は
「そうね。今は食卓を囲んでいるものね」
「ご飯は楽しく食べないとだよな!」
「そうですね。マルティナ。」
と言って笑顔を取り戻します。
マルティナも笑顔になりましたが
「た、たいへん!そろそろ時間…急がなきゃ!」
マルティナは机から立ち上がり、リュックをせおって
「いってきまぁす!!うわわわ、大変!」
といってホウキにまたがり、飛んで行きました。
「いってらっしゃい。ママも応援してるからね」


つづく!


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