コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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人狼さんと僕
日時: 2015/09/03 17:11
名前: ぐりこ (ID: 0UyQBddh)
参照: https://twitter.com/gurinino


最近人狼というものが流行ってますねどうもぐりこです。

人狼というのはどうやら元はボドゲのようですが最近オンラインゲームの人狼をやってみました楽しかったです(受験生)

なかなか甘美な響きでありますので今回は小説として取り上げました。
別にゲームの様に殺しあったりスプラッタな事はしません。

まったり更新なのでまったり読んでくれると嬉しいです。

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Re: 人狼さんと僕 ( No.1 )
日時: 2015/09/03 17:44
名前: ぐりこ (ID: 0UyQBddh)
参照: https://twitter.com/gurinino


幻夢界は生きとし生けるもの全ての世界である。

人間も、異形も、この世のものではない者も、そうでない者すらも。
全てを受け入れる理想の世界である。








≪character≫

ベティ【Betty】(化け猫)?
女性の名ではあるが性別は不明。
真っ白な髪と、猫の耳、黄色と青のオッドアイが特徴的である。ちなみに生まれつきではなく虹彩異色症である、金目銀目とも呼ばれる。
そのため視力や聴力はやや劣る。耳には鈴が付いており歩くたびに鳴るのが好きらしい。
能力:死人を操る


ガル【Gull】(人狼)♂
狼が人間に化けている訳ではなく人間と狼のハーフである。
ガルというのは、ルー・ガルー(フランス語で人狼)から取ったものである。
特徴としては人間の耳の代わりに狼の耳、人間にはあるはずのない尻尾が付いていることである。嗅覚と聴覚と視力は普通の狼となんら変わらない。茶色と赤の混ざった特徴的な髪の毛と奇麗な黄色の瞳を持つ。
能力:暴食

登場次第で書き込んでいきます。

Re: 人狼さんと僕 ( No.2 )
日時: 2015/09/13 19:23
名前: ぐりこ (ID: 0UyQBddh)
参照: https://twitter.com/gurinino

これは自由な世界の自由な物語。


隣でこいつががつがつと何かを食ってる。
何かっていうのはその食っているものを、僕ははっきりと答えられないからである。
強いて言えば「色々な物をぐちゃぐちゃにまとめたもの」だろうか。
とにかくとんだゲテモノである。恐らくこいつ以外の誰かがそれを好んで食べることはないだろう、そう確信させられる代物である。もはやそれを食べ物とは呼べないだろう。何故なら僕はちらりと見え隠れする野球ボールのようなものを見てしまったからである。野球のボールって確かコルクやゴムが使われていた気がするんだけれども、僕を顔に冷や汗が伝う。

「・・・それ、美味いの?」

僕がやっとのことで言葉を吐き出すと、がつがつと一心に食べていた手をぴたりと止め、奴はこっちを振り返った。
耳がひくひくと動く分にはとても可愛らしいのに血だらけのフォークには何が刺さっているのねぇ、知りたくもないけれど。

「んめぇ、お前も食う?」

「ん」と差し出された「何か」を僕はやんわりと拒否して笑った。全身全霊で頬の筋肉を動かす。なんとか笑顔を作ろうとすればするほどぎこちなくなるのが分かった。

とんだ大食らいの味覚馬鹿である。
味の良し悪しが分からないやつは死ねばいいとつくづく思う。ぜひ餓死でお願いします。

ふと、彼の耳をみた。そして自分の耳を触る。
偽物ではない、本物の耳はふわふわとさわり心地がよく、そしてほんのりと温かい。もちろんそれは血が通っているからなのだけれども。

僕らは人ではない。
けれども獣ではない。
一つの物の怪や、妖怪の類として人間から生み出された。
そんな存在である。

ここに退屈はない。
そう言えば聞こえがいいが言い換えれば穏やかな日常はないということだ。


これは歪んだ世界の歪んだ物語。


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