コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 付き合ってやらなくもないが・・・お前と俺が釣り合うか?w
- 日時: 2015/09/09 09:09
- 名前: 亜都季 (ID: DdpclYlw)
はじめまして。
亜都季(あづき)といいます!
今後よろしくお願いします (._.)←お辞儀
タイトルの通り、俺様系男子です。
すっごくうざいです。
よろしくお願いします♪
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- 付き合ってやらなくもないが・・・お前と俺が釣り合うか?w ( No.1 )
- 日時: 2015/09/10 19:00
- 名前: 亜都季 (ID: DdpclYlw)
第一話
あああああああ〜〜〜!!!
あなたは何で今日もそんなにかわいいの!!?
南川君〜〜!!!
あたしの心の叫びから、今日も私の充実ハッピーライフが始まる。
南川君はわたしの塾の隣の席の子だ。
小さくて、色白で、メガネをかけていて、どこかかわいらしい見た目に一目惚れした。
クラスは離れているから・・・休み時間や朝の時間、帰りの時間などにしか
学校では南川君の姿は見られない。
だから毎日校門で友だちの美梨を待っているふりをして、待ち伏せしてる。
まぁ、向こうは当然気づく様子もなく、あたしが勝手に見てるだけだけど・・・
嗚呼!!もういっそのことあなたが彼女で構わない!!
どうかあたしをあなたの彼氏にさせてください〜〜!
「・・・って、バカ。」
隣りから美梨が冷たい視線を向けてくる。
「え・・・?なんでよ!あたしの癒しタイムを邪魔しないでっ。」
「いや、あんたのやってることストーカーだし、ヤメロ。」
「そんなぁ、人聞きの悪い。ただあたしは、南川君を遠くから見ていたいだけ、四六時中。」
「それがストーキング行為っていってんの。さ、帰るよ。」
美梨が腕をつかみずるずると私の腕を引っ張っていく。
あ〜、南川君がどんどん離れていく。
こっちはこんなに見てるのに、やっぱり気付いてくれないよね。
このお互いが違う方向へと流れていく時間が寂しくて、なんだか胸がきゅっとなる。
- 付き合ってやらなくもないが・・・お前と俺が釣り合うか?w ( No.2 )
- 日時: 2015/09/11 19:35
- 名前: 亜都季 (ID: DdpclYlw)
第二話
パンっ パンっ
校庭に銃声が鳴り響き、歓声が高くなった。
今日は泉川高校の体育祭の日です!
「よし・・・今日は頑張らないとな。」
「珍しくやる気じゃん、千宙。運動音痴のくせにね。」
美梨がだるそうにいってくる。
「そうなのっ!今日はカメラまで念入りに確認してきたし、バッテリーも満タン!
あ!それと障害物競走の時の場合に備えて全カラーの荷物そろえてきたし
新品の汗拭きタオルもばっちり用意してきたよっ!!」
今日は南川君の様子をカメラに収めて永遠に楽しめるようにするための日!
「体育祭だからカメラ持ってても不思議じゃないしねっ!」
「千宙、それさ、南川のこと盗撮するために持ってきたの?」
「人聞き悪いってば、カメラに収めて永久保存するためのものだよ。」
「あんたのその純粋な恋心がストーキング行為だって言ってるでしょーが。」
遠くから、南川君が歩いてくる。
友だちの侑里君と伊波君と一緒にいる。
仲良く笑いあっている様子にきゅんと胸が弾む。
お友だちといるときの南川君はどんな時も幸せそうだ。
その笑顔に励まされ、あなたのことが好きになった。
「てゆーかさ、千宙はしないの?」
「・・あー・・・告白・・・?」
「うん、定番じゃん?イベントの時に自分の気持ち伝えんのって。」
「・・・いいよ、そんなお恐れたことできないよっ・・・!」
だって、わたしがあなたを見てるだけ。
あなたが私のことを見ていることはないから。
- 付き合ってやらなくもないが・・・お前と俺が釣り合うか?w ( No.3 )
- 日時: 2015/09/12 17:12
- 名前: 亜都季 (ID: DdpclYlw)
第三話
「が、頑張れー!!」
赤いビブスを着た南川君が風のようなスピードでわたしの目の前を走りぬけた。
声が上ずる。名前を呼んでるわけでもないのに、なんだか緊張してしまう。
カメラのシャッターを連射する。
「るいーっ!ゴーゴーふぁいとぉーっ!!」
赤組のほうから応援団の声が聞こえてくる。
女子だ。
南川君の下の名前は瑠依(るい)
「いいなぁ、応援団は南川君の名前が呼べて・・・。」
「呼べばいいじゃん?るい〜って」
「美梨・・・本気で言ってるの??」
「本気本気、別に大丈夫でしょう。」
「だめだよ!!南川君、私の名前すら知らないのにわたしは南川君の名前呼んでるなんておかしいってばっ!」
私だって、同じクラスだったら呼ぶことできるのかなぁ?
「ていうか、南川、千宙の名前知らないっておかしくない?隣りの席でしょ?」
「だって、特に話したりしないし。ていうか話したことないし・・・!」
「もったいないなぁ。あ、盗撮はしたの??」
「バッチリだよ!!・・・って、だから人聞き悪いって!!!」
撮った写真を見る。
一生懸命走っている南川君はやっぱりかわいくて・・・
でも、なんだかすっごくかっこよかった。
「それどうするの??」
「もちろん!現像して手帳、部屋、ペンケースに張って、永遠に大切にして保存するよ!!
あ!それとケータイに転送して待ち受けにするね♪」
「キモイ。変態。ストーカーめ。」
「ひどいっっっ!!!」
・・・まぁ、頑張んなね
そういって美梨が肩に手をのせた。
視線をあげると走り終わって校庭に仰向けになっている南川君が目に入った。
アンカーは1周だし、やっぱり疲れると思う。
全力で走った南川君は、ほんとにかっこよかったよ。
そんなあなたが大大大好きですっっ!!!!!
- 付き合ってやらなくもないが・・・お前と俺が釣り合うか?w ( No.4 )
- 日時: 2015/09/15 19:31
- 名前: 亜都季 (ID: DdpclYlw)
第四話
「・・・ふっふ、うふぅふ・・・ふっ」
にやけが止まらない。
今は美梨と写真屋さんに行った帰り。
この前の体育祭の現像された写真を撮りに着た。
「千宙、鼻息荒い。キモイ。ストーカー。もう帰るねバイバイ。」
「わー!!ごめんごめんね!!!待ってください!」
美梨に軽くにらまれる。
「ごめんなさい。変態やめます。」
「いや、変態はやめらんないと思うよ?千宙は手遅れだってば。
処置のしようがないし、その妄想癖もどうかしたら??」
「いつもツッコミがきついよ!!!!」
改めて現像された写真を見る。
可愛い・・・けど・・・
「ブレまくりだね。」
「うん・・・写真撮るの下手みたいだね、あたし。」
南川君の顔から上がぶれている。
どうやったらこんな取り方できるのかなぁって思うくらいにぶれている。
自分の不器用さがよく分かった・・・。
連射した写真もどれもいまいちだった。
「う〜ん、まぁ、コレでも貼るけどね。」
「ハイハイ、お母さんに見られないようにね。」
「うん。」
空がだんだんと暗くなってきて、写真が見えづらくなる。
「もう暗くなってきたね。」
「うん、ていうか今日水曜日だよ?千宙、塾は?」
「・・・・あーっ!そうだったぁ・・・。」
「早く帰ってしたくしな。写真じゃなくて本物に会えるんでしょ?」
小さく微笑んで美梨がせかした。
「うん。」
今日は南川君を感じられる。
塾にいるときにはいつも、右が熱くて神経が南川君に集中していて
とっても、とっても幸せな時間だ。
「大好き」
そうつぶやく
美梨も、南川君も大好きだ。
- 付き合ってやらなくもないが・・・お前と俺が釣り合うか?w ( No.5 )
- 日時: 2015/09/21 16:03
- 名前: 亜都季 (ID: DdpclYlw)
第五話
「えー、でここはx=3ということが成り立つから・・・。」
授業が頭に入らない。
なんでだろう、耳はちゃんと聞こえてるのにな
南川君が隣にいるっていうことで
写真じゃ感じられない温度とか、雰囲気とか、空気とか
そういう南川君自信が感じられて
なんだかふわふわした気持ちになってしまう。
ちらりと横目で南川君を覗く。
真剣にテキストとにらみ合いっこしている南川君は
とってもかわいくて、いとおしい。
ああ〜、このままずぅっと見つめていたいなぁぁ!
スッと南川君の目線がこちらに向いた。
視線と視線がぶつかって、心がきゅっと狭くなる。
「・・・なに?」
なんて感傷に浸っている場合ではなかった。
南川君がこちらを見る目は完全に疑いの色が浮かんでいる。
「・・・・あ、別になんでもなぃです・・・。」
変態だと思われちゃったかなぁっ・・・!?
どうしよう、もう〜ホントにバカバカ!!!
南川君がまたテキストに向かったのが右側から感じられる。
あぁ、失敗した。
・・・なに?
かぁ・・・・・。
考えてみれば私と南川君話したのこれが最初じゃん。
嬉しい。
嬉しい・・・はずなのに・・・・
なんでかな、南川君の声は思っていた以上に冷静で静かだった。
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