コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ずっと、手を離さない儘。【祝・参照200突破】
- 日時: 2015/12/07 20:53
- 名前: 哀霧 (ID: xyOqXR/L)
初めましての方は初めまして。
哀霧と言う者です。
此処で小説を書くのは初めてになります。
・・なので、相当な駄作になる事が予想されます。
また、浮上率がかなり不安定な為、更新は不規則になります。
其れでも本作を読んで下さる心の広いお客様は、どうぞお進み下さい。
Prologue
>>4
壱
>>5 >>8
登場人物
・漣 香乃佳 >>1
・琴瀬 美杏 >>1
・親密なクラスメート>>2
・クラスメート>>3
お客様
【】内には、お客様の執筆されて居る小説を書いて居ます。
〜Always thank you〜
◇てるてる522様【ハツコイ 僕と君との2年間。 目印は、あの標識・・・】
〜Nice to meet you in the future〜
—————更新ページ———————————————
15 9 16 スレッド作成
15 10 14 参照50突破
15 11 3 参照100突破
15 12 7 参照200突破
Page:1 2
- Re: ずっと、手を離さない儘。 ( No.1 )
- 日時: 2015/09/16 20:56
- 名前: 哀霧 (ID: rLG6AwA2)
登場人物
漣 香乃佳(サザナミ カノカ)
女
本作主人公。
美杏とは長い付き合いで、親友。
人の前では気丈に振舞うが、本当は臆病で泣き虫。
美杏にだけ、本性を明かした事が有る。
琴瀬 美杏(コトセ ミアン)
女
香乃佳の親友。
明るくて、誰からも好かれる性格。
親が昔に他界していて、伯父夫婦に引き取られている。
其の事を、誰にも知られたく無いと思っている。
・・これからキャラは追加されて行きますが、
取り敢えず主要な人物はこの二人です。
大体、物語は香乃佳サイドで進んで行きます。
- Re: ずっと、手を離さない儘。 ( No.2 )
- 日時: 2016/01/22 20:04
- 名前: 哀霧 (ID: HhjtY6GF)
登場人物
〜親密なクラスメート〜
千条寺 由羅里 (センジョウジ ユラリ)
女
艶やかな長髪の才媛。
落ち着いた態度で大人しく、周りからの印象は「大人っぽい」。
家は立派な一軒家で、それに見合う煌びやかな家系だが、暗い過去を持つ。
一人称は「私」。
筧 夏季 (カケイ ナツキ)
女
交友関係が広く、下記の梓とは良き友達。
自分の事に秘密を持たない分、他人の事にもずけずけと入り込んで来る。
香乃佳の恋愛相談相手。
一人称は「うち」。
不知火 梓 (シラヌイ アズサ)
女
美しい容姿を持って居り、彼氏が居るらしい。
雑誌の読者モデルを勤めて居る為、学校には遅れる事が多い。
褒められる事に慣れており、ややナルシスティック。
一人称は「アズ」。
永願殿 苺 (エイガンデン イチゴ)
女
周りより年下と言っても差し支え無い程幼い。
背も低く手足も細く、体格的な事も有るが、
普通の子供なら直ぐに置いて行ってしまう様な純粋さを持っている。
一人称は「苺」。
麻井 依亜 (アサイ イア)
女
苺の姉の様な存在。
普段自分から目立つ様な事はしないが、裏できちんと物事をこなすタイプ。
ミディアムロングの髪には、生まれ付きパーマが掛かっている。
一人称は「私」。
基橋 藤真 (モトハシ トウマ)
男
剽軽で、周りを笑わせられるムードメーカー。
何時も周りには人が居る。
香乃佳、美杏とは気が合うのか、良く喋って居る。
一人称は「俺」。
櫻坂 遼 (サクラザカ リョウ)
男
クールな雰囲気を放つ眼鏡。
整った顔立ちだが、近寄り難い雰囲気から、あまり異性からは好かれて居ない。
香乃佳が秘かに思いを寄せる相手。
一人称は「俺」。
以上です。
次は、他のクラスメート(名前のみ)を予定しております。
中々本編のストーリーに移れず、申し訳無いです・・・。
- Re: ずっと、手を離さない儘。 ( No.3 )
- 日時: 2016/02/16 20:37
- 名前: 哀霧 (ID: a4Z8mItP)
〜クラスメート〜
市川 雪羽 (イチカワ ユキハ) 女
卯佐美 頼汰 (ウサミ ライタ) 男
皇野 恵怜奈 (オウノ エレナ) 女
笠源 鳶 (カサモト エン) 男
須賀 李々子 (スガ リリコ) 女
園箕 歩夢杜 (ソノミ アユト) 男
散華 俊海 (チリハナ シュンカイ) 男
津々井 愛 (ツツイ メグ) 女
富樫 いろは (トガシ イロハ) 女
次回から本編に移れます。
- Re: ずっと、手を離さない儘。 ( No.4 )
- 日時: 2016/02/16 20:56
- 名前: 哀霧 (ID: a4Z8mItP)
本編です。
Prologue 喧噪の中で・Ⅱ
暗い暗い世界の中で、
前も後ろも右も左も分からずに進む。
体は軽く、少し地を蹴れば飛んで行けそうな感じだった。
体の何処かに何かの衝撃を感じて、
私の世界に色が溢れる。
色色色、カラフルで汚い世界が見える。
見慣れた様な知らない風景を、道の真ん中でぼんやりと見詰める。
何かが何処かに当たった様な感覚と共に視界にノイズが走り、あっと言う間に映像が変わる。
清潔感と謎の戦慄を生み出す建物。
白いベッドの傍で泣く少女。
整った顔を涙で濡らしながら、何にも構わず泣き続ける。
ずきり
衝撃が走る。
ずきりずきり、頭が痛む。
あの子は大人っぽくて頭が良くて可愛くてあの子は非の打ち所が無くて何もかも私より優れてて
あの子はあの子はあの子はあの子はあの子はあの子は—
「泣いてる貴方何か見たく無いよ、美杏。」
- Re: ずっと、手を離さない儘。 ( No.5 )
- 日時: 2015/10/23 20:50
- 名前: 哀霧 (ID: xyOqXR/L)
壱
私は果たして幸せと言えるのだろうか。
其れはまあ、世界に数多く居る難民の方々等よりは余程幸せなのだろうが、
毎日此れと言って嬉しい事も無いし、将来が保証されて居る訳でも無い。
全てが決まった順風満帆を望む訳では無いが、流石に此れは味気無いかと・・・
私は、早朝から妄想に耽って居た。
朝日で心地良く温まった布団に胡坐を掻き、悶々と考えて居たのだ。
前記の通り、私は幸せなのだろうか、と。
途轍もなく突拍子も無い事だが、不図気になったのだ。
結局、貴重な朝の時間を削って辿り着いた結論はこうだった。
「私は幸せだが、其れが当たり前になって気付いて居ないだけだ」
あまり腑に落ちてはいないが、時間が無いので今日は此れで良しとする。
また、機会が有れば考えようと思う。
「香乃佳、起きてるでしょ?」
母に呼ばれ、リビングに向かう。
質素な朝食を食べ、身支度をして自身の通う学校へと足を運ぶ。
家から歩いて五分も掛からない小学校は、受験も何も要らない市立校だった。
今日も一番乗り。
誰の気配も無い教室の扉を開け、机に着く。
春とは言えまだ寒い教室で、悴む手を擦りながら人を待つ。
途端に、煩い足音が廊下に響き、勢い良くドアが開く。
「おっはよー、香乃佳ーっ!」
扉から走り、私の背中を叩いて挨拶をする、
私の親友、琴瀬美杏。
「朝からハイテンションだね、其の元気をもっと他に使えよ」
さり気無く肩から彼女の手を払い除け、背の高い美杏を見上げる。
同じ女からの目線でも美しいと思える整った顔立ち。
艶の有る黒い髪は、綺麗な青色のゴムで纏められている。
「え、今日体育有るから其れに使えって?」
黙った儘首肯で返す。
「ばっかだなぁ香乃佳は。此の私が体育に使う体力を残して無い訳無いじゃん」
「あーはいはい。良いから準備しなよ、暑苦しい」
別に暑い訳でも無かったのだが、構わず美杏を追い払う。
「はーい、承知しました、香乃佳様っ」
皮肉を吐き捨てながら、私の斜め後ろの席にすとんと座る。
何時もの様に皮肉を言い合う私と美杏の、
出会いは少し変わった物だった。
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