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サイボーグと氷の美女
日時: 2015/09/26 19:36
名前: 山崎和奏 (ID: dYnSNeny)

俺は真っ白の雪を踏みながらフラフラと歩いていた。

予備燃料は底が尽きかけてきている。
金もなければ身寄りもいない。こんなところで機能停止になるのか…

俺はついに人気のない道で倒れた。
意識が遠のいていく。

視界がぼやける中、一人の足が視界に映ると同時に、凍るような冷たい風が吹き抜けた。

そのまま俺は意識を失った。



気がつけば俺はベットの上だった。
生きてたのか、と驚きながらも辺りを見回す。
暖炉がパチパチと音を立てている。
人は見た限りいないようだ。

するとドアが開いた。

「起きてたんだね」

白に近い金髪、青い瞳。冷たい声。
見た限り人間のようだ。

「丸一日寝てたよ、アンタ」
「………」
…足が上手く動かない。やはり燃料が足りていない。
「食事がしたいんだが…」

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Re: サイボーグと氷の美女 ( No.1 )
日時: 2015/09/26 22:44
名前: 山崎和奏 (ID: dYnSNeny)

「…いいよ。待ってて」

そう言って彼女は奥の部屋に入って行った。

俺がサイボーグということは彼女はもう分かっているんだろうか。

そんなことを考えていると彼女が食事を持ってきた。
ベットの横にミニテーブルを置いてそこに食事を置く。

「一人で食べれる?」
「ああ」

食べれなかったらどうなってたんだ俺。

木のスプーンを持ってスープを飲む。温かい。
「…美味しい」
「よかった」

食事を進める。久しぶりの食事だ。
ーーーーーー

ーーーー

ーー
あっという間に完食してしまった。

「…早いね」
と言って食器を片付け始める。

足も動くようになった。
ただギギギと音を立てている。しばらく歩けないな、これは。

「なぁ」
「…なに?」

「アレク・アウザーだ。お前は?」

「いきなりだね…カルラ・アンテスだよ」

Re: サイボーグと氷の美女 ( No.2 )
日時: 2015/09/27 10:55
名前: 山崎和奏 (ID: dYnSNeny)

「カルラか、助けてくれてありがとう」
「…別に」

そう言ってカルラはまた奥の部屋に入っていった。


しばらくして戻ってきたカルラに疑問に思っていたことを尋ねる。

「なぁ、どうしてこの町は雪が積もっているんだ?隣町は降ってもいないのに」
今は9月。そういう地域だとしても隣町に降っていないのはおかしい。

「…私の…せいさ」

カルラは俯いて言った。少し声が震えている。
「お前の…?」
「…アンタ、能力者って知ってるかい…?」
「…一応はな」

「私は能力者さ。膨大な懸賞金をかけられた氷の魔女さ」
「…!」
「助けてあげたんだ、誰にも言うんじゃないよ」

「分かっている。…お前の秘密を聞いたんだ、俺も言わないとな」

Re: サイボーグと氷の美女 ( No.3 )
日時: 2015/09/28 16:09
名前: 山崎和奏 (ID: dYnSNeny)

俺がサイボーグということは、俺を作った博士しか知らない。
博士にも誰にも言うなと言われている。
こいつにバレないよう少し工夫する必要がある。

「…俺はマジックユーザーだ。あまり有名ではないが」
そう言って手の平に炎を灯す。これも俺の機能だが。
「へぇ…似た者同士だね」

マジックユーザーは人間だけ。こう言っておけばサイボーグとバレることもないだろう。

「でも命を狙われている私とは違うんだろうさ…」
「何か言ったか?」
「別に」


●短いですけど一旦ここで切ります


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