コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 《祝!参照100突破!》コトノハナイフ
- 日時: 2016/02/21 13:01
- 名前: 世界の果ての林檎 (ID: dDPEYPay)
こんちは、世界の果ての林檎という無駄に長い名前の駄作者です。駄林檎とどーぞお呼びください。
今回書くのはちょっと重めの恋愛話です。
あてんそんぷりーず
・更新は私の気分次第でちょっとだけだったりめっちゃ連続投稿することもあります。
・荒らしさんと中傷さんは回れ右しておかえりください。来ても無視、無視ですよ!
どーぞよろしくお願いします!
>>お知らせ<<
更新再開! >>4
>>目次<<
『トウジョウジンブツ』 >>1
『ココロノキズ』 >>2-3 >>5
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- Re: コトノハナイフ【アドバイス募集中】 ( No.1 )
- 日時: 2016/02/21 12:59
- 名前: 世界の果ての林檎 (ID: dDPEYPay)
トウジョウジンブツ(若干のネタバレあり)
倉科 薫 クラシナ カオル
人物に触れるとその人が抱いている自分への思いがわかってしまう。昊は例外。
心がボロボロの少女。昊の幼馴染み。
無口で不愛想だったが昊相手だと笑顔が増える。ソラ大好き。
和泉 昊 イズミ ソラ
薫と同じく自分への思いがわかってしまう。薫は例外。
基本的に素っ気ないが自分と同じ薫には優しい。
倉科 直斗 クラシナ ナオト
薫の兄。おちゃらけていて異常なほど空気が読めないが妹思い。悪く言うとシスコン。
学校では割と人気者、らしい。
鉢川 優雨 ハチカワ ユウ
薫の幼馴染み。大人しい性格で一歩後ろにいるような感じだが意外にも芯が強くやるときはやる性格。女子より女子。
和泉 遥子 イズミ ヨウコ
昊の母。交通事故で意識が戻らない。
小柄で可愛い。穏やかでのほほんとしていて包容力が高い。
和泉 蒼 イズミ アオ
昊の父。無愛想で無口だけど不器用なだけでめっちゃ優しい。
ちょこちょこ増やす予定です。
- Re: コトノハナイフ【アドバイス募集中】 ( No.2 )
- 日時: 2015/09/27 01:55
- 名前: 世界の果ての林檎 (ID: d4ff9UDO)
第一話『ココロノキズ』
ボロボロだ。
頑張った。
必死に、必死に、しがみついて、這いつくばって。
でも、もう無理だ。
疲れた。
眠気が容赦なく襲いかかり、眠った。
______ここは、夢の中なのだろうか。
最後の疑問は溶けて、解けて、消えってった。
+++
薄暗いマンションの一室に、私は篭っていた。
私は、他の人とは違った。
症状が現れたのは小学校低学年の頃だった。
友達と一緒に遊んでいた時。
ふと自分に友人の手が触れた瞬間、脳によくわからない、呆然とした『退屈』という感情が生まれた。
それは、高学年になった時にははっきりとした言葉として現れた。
『ウザい』『面倒くさい』『いらない』。
自分の持つ『モノ』に気付いたとき、手遅れだった。
言葉の刃は私の『ココロ』を傷付けた。
ボロボロになった私は不登校になった。
毎日を、布団の中に蹲り、すすり泣くことでフイにした。
- Re: コトノハナイフ【アドバイス募集中】 ( No.3 )
- 日時: 2015/09/27 13:52
- 名前: 世界の果ての林檎 (ID: d4ff9UDO)
「薫?…起きてるか?」
コンコン、と控えめにノックがされた。
申し訳なさそうに受話器を持って入ってくる。
「起きてるけど、何、お兄ちゃん。」
布団の中からむくりと起き上がり、軽く睨む。やんわりと乱れた髪を手櫛で解きながら用件を訪ねる。
「お前に電話。」
「今はいませんって伝えて。」
やっぱりね。
誰からなのかも聞かず、電話をことわる。
肉親はともかく、『他人』は嫌いだ。
「ちょ、聞け!絶対喜ぶから!」
あまりにも必死なので、聞いてやらなくもない、と目で問う。
「和泉昊だよ!お前の幼馴染みではつこ…ぐわっ!」
最後までは言わさせずに鳩尾にグーパンしてから受話器を奪い取る。
「もしもし!?ソラ!?生きてる!?」
バクバクと心臓が鳴る。
お兄ちゃんが言いかけたので止めたけど、確かに私の初恋の人はソラだ。
小さい頃から一緒にいて、よく「ソラちゃんのお嫁さんになるー!」と宣言していた。
中学生になると引っ越ししたので、最近はあまり会っていなかったから、声を聞くのは久しぶりだ。
「よう。生きてる。お前は生きてるかー?」
ちょっと低めの声に顔が熱くなる。
テンパってした変な質問に真面目に答えられてどもってしまう。
「う、うん!そ、それで何の用っ?」
「お前の街に引越しすることになった。」
「うぇっ!?」
突然の出来事に色気も何もない声を出してしまう。
「実はさ、母さんが交通事故にあって。意識戻らないんだよね。」
「遥子さんが!?嘘…」
ふわふわとした浮ついた気持ちは一瞬で別のものに変わる。
遥子さんは小柄で可愛くて、私のことも気にかけてくれる優しい人で、私もよく懐いていた。
「死んではないから。大丈夫。んで、父さんが『俺は暫く母さんの側にいる。おばあちゃん家に行って面倒見てもらえ。』ってさ。」
電話越しに、寂しそうな、呆れたように言う。
遥子さんに対してソラのお父さん___蒼さんは無口で無愛想で、無骨な感じの人だ。
不器用な人だけど、根はすっごく優しいのは
知っている。
「んで、本題です。」
あれ?普通さっきのが本題でしょう。
「お前さ、人の思っていることがわかるとか、ある?」
予想外の展開に、追いつけなかった。
- Re: コトノハナイフ【アドバイス募集中】 ( No.4 )
- 日時: 2016/02/21 11:49
- 名前: 世界の果ての林檎 (ID: dDPEYPay)
>>お知らせ<<
……………。
…………………。
お久しぶりです、駄林檎です。
いやあああああ!!ごめんなさい!!!!
違うとこで匿名で活動しておりましたごめんなさああああい!!!
今日からぼちぼち更新する予定ですので、許してくださあああい!
更新再開です!
- Re: コトノハナイフ【アドバイス募集中】 ( No.5 )
- 日時: 2016/02/21 11:51
- 名前: 世界の果ての林檎 (ID: dDPEYPay)
「ひっ、久しぶり……」
外に出るのは、本当に久しぶりだ。燦々と光り輝く太陽も。
Aラインのワンピースの裾を握りしめて、きょろきょろと視線を彷徨わせる。多分、今ソラの顔を見たら倒れてしまう。それくらい、心臓が暴れてる。
「髪……切ったんだ。」
「あ……うん。でも、伸ばそうかな……。」
ソラが、言うなら。
押し黙ってしまい暫くの間沈黙が流れる。不意に、ソラが私の手を握った。男子特有の角ばった手にびっくりする前に、手で思わず振り払ってしまう。
「やっぱ、薫も……なのか?」
ソラにじっと見つめられて、コクリと頷いた。
「実はさ、あの日……あのときから、触れた奴の心が読める、みたいな……薫も、そうなんだな。」
「うん、そうみたい。でも____あの日、って何?」
私の問いに、ソラは面食らったような顔をして、そしてすぐに納得したような顔をした。
「覚えてない、か。当たり前か、あんなことがあったら……ま、それはいいんだ。」
私が何のことか聞く前に、ソラはその話を打ち切って、また、手を握った。
私はその手を振り払おうとして……やめた。
”あれ”特有の、人の感情が雪崩れ込んでくる__感染するような嫌な感じがしない。何も、感じない。
「多分、これを持ってる人間だと、反発し合うとかで無効化されるんだと思う。」
「ほ、んとに? でも、なんでわかったの?」
この手を離したらソラがどこかへ行ってしまう気がして、ぎゅっと握りしめながらソラに言う。
「俺と薫、そしてもう一人いたの、覚えてるか?」
「優雨くんのこと? 優雨くんも、ソラと一緒に残った筈だけど……」
「優雨も、引っ越してきた。忙しいから連絡できてない、とは言っていたけどな。」
鉢川優雨。ソラとは違って大人しい性格で、よく騒動に巻き込まれてた気がする。何はともあれ、幼馴染み三人が揃うなんて何年ぶりだろうか。
「優雨も、あの事件に巻き込まれてた。だから優雨も同じだったんだよ。」
__同じ。益々、”事件”のことが気になる。
何かが始まる。
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