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あれから二度目の夏が来て。
日時: 2015/09/28 18:31
名前: 亜都季 (ID: DdpclYlw)



ねえ、先生?


わたしね、高校に入って、みんなと出会って、友だちができて


全部に一生懸命取り組んで、


先生と出会って





いろんなこと、知ったんだ。






このつぼみが、いつか開いて先生に届いたらいいな。











ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

初めまして。こんにちはの方はこんにちは!


亜都季(あづき)と申します。


今回はちょっと禁断の恋を描いてみたいなぁ、なんて


思って書きました。


先生と生徒とか、なんか萌えるよね!!!


ってことでやっていきます。お願いします。


見てください。


アドバイスください。あわよくばコメントも(下心丸出し)


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あれから二度目の夏が来て。 ( No.1 )
日時: 2015/09/29 19:52
名前: 亜都季 (ID: DdpclYlw)


第一章 Spring encounter



第一話



「心春! 先行っちゃうよ?」

「待ってよ、りっちゃん。」

中2の春。

新学年になって、クラスも変わったけどりっちゃんとの関係は変わらなかった。

幼稚園からいっつもくっついてた幼馴染。去年と続いて同じクラスになった。

それがうれしくて浮かれてて、世間でいうガールズラブとかじゃないけど

りっちゃんと一緒にいるのが一番楽しかったから、恋愛なんて興味なかった。

トンっと肩と肩が軽く触れた。

同じクラスの男の子だった。

たしか・・・みその君・・・?

「あ、ごめん。」

みその君の目がわたしの視線とぶつかりそうになったから、あわてて頭を下げた。

そのままみその君は軽い空気を残して駆け足で教室から出て行った。

「・・・心春、みその君嫌い?」

「ううん、嫌いじゃないよ、好きでもないけど・・・。普通かな。」

「ふぅん、そっか。」

わたしは昔から男の子が苦手だった。

何考えてるかわからなくて、すぐに汚い言葉を使って、

人を傷つけることをして、そしてにこにこ笑ってて

何が面白いんだか全然わからない。

何を思っているのかわからない男の子が嫌いだった。

りっちゃんは昔からそれを知ってるからこれ以上は聞いてこなかった。

「次、国語だよね。」

「うん!」

「心春はホントに国語好きだよね。」

「あー・・・でも先生が南先生じゃなくってちょっと残念かも。」

「そう?今年の先生も面白いってよ。」

「うん・・・そうだね!今日初めてだもんね。」

予鈴が鳴って、りっちゃんが斜め前の席に座る。

自然とクラスが静かになって、なかなか先生が来ない状況の中沈黙が続く。

廊下から、聞いたことがない。なんだかかかとを引きずるような足音が聞こえてきた。



開け放ったドアから、ぶわっと風が吹きとおった。

「こんにちは」

オトナの男性の低い声が教室の入り口から教室へと振動で伝わっていく。

「じゃ、日直のひと、挨拶よろしく。」

細く切れ長の目が少しきつい雰囲気を見せた。

短く切られた黒い髪が風のせいで少し乱れている。

「起立、気を付け、礼。」

「お願いします。」

知らなかった。

こんな雰囲気。こんな空気。こんな気持ち。

長い骨ばった指先がチョークを包み、黒板に綺麗な字を書いていく。


『鈴木 瑛多』


ねぇ、待ってよ

止めて、止めて、この気持ち

初めてだよ?

だけど、こんなの何なのかすぐにわかっちゃったよ

わたしはそこまで鈍感じゃないから

なんでよりによってこの人なのかな

でも、もう気持ちが動いちゃった

歯車が止められない

無理に止めようとしたらきっと無傷では済まない




わたしの初恋は、瑛多先生でした。





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