コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 初恋は一般人のイケメンでした。
- 日時: 2015/10/04 10:00
- 名前: 黒魔女のナール (ID: nf5TE2VC)
「マリーちゃん、いいよー!」
私はモデルだ。
今はJCに人気の雑誌、「ミラング」の撮影中だ。
今日は夏先取りファッション。
私は、お母さんの仕事の都合で
赤ちゃんの頃からモデルをしている。
この仕事をしている間は
みんなから人気者だ。
でも...。
「斎藤さん、キモーイ。何その前髪。
ウケるー。」
...。
私の本名は斎藤 麻里菜(さいとう まりな)。
そして私にそう言ってきた人は、
いじめっこの高倉 百合(たかくら ゆり)。
私は仕事以外は前髪を下ろしている。
何せ私がモデルだ、とバレたら面倒くさい。
この教室の中で助けてくれる人なんて
誰もいない。
でもいいんだ。私がモデルだってバレないから。
「斎藤さん、あたしストレスたまってんの。
一発殴らせてもらうわ。」
またか...。
高倉さんは拳を振り上げた。
ヤバいと思って麻里菜は目をつむった。
「何、やってんの?」
あれ...。殴られない...。
麻里菜はそう思って上を見上げた...。
- Re: 初恋は一般人のイケメンでした。 ( No.3 )
- 日時: 2015/10/04 19:06
- 名前: 黒魔女のナール (ID: nf5TE2VC)
- 参照: http://hatsuike.7511@ne.jp
.............。
今、私は杉本くんを職員室に
案内している。
うぅ...。初対面だから
話しかけるの辛いよ...。
「ねぇ。」
麻里菜の体はビクッと震えた。
「あはは!そんなビックリしなくていいのに。
名前、教えて貰ってないな。
あと、なんで前髪下ろしてるの?」
名前...?あ、そっか!
「えっと、斎藤 麻里菜です。
前髪はプライバシーの保護のため...。」
「ぷっ...。」
え!?笑われた...。
「あはは!ごめんごめん。
プライバシーの保護って...!」
そんな可笑しかったかなぁ。
ま、いっか。
イケメンの杉本くんが笑っている顔は
もっとイケメンだった。
- Re: 初恋は一般人のイケメンでした。 ( No.4 )
- 日時: 2015/10/04 21:58
- 名前: 黒魔女のナール (ID: nf5TE2VC)
職員室までの案内の最中、
麻里菜はどうしても聞きたいことが
あって聞くかどうか、心の中で葛藤していた。
ふむむ...。聞いていいのかな...。
でも、あっちにとってはくだらないことかも...。
うぬぬ...。
「斎藤さん...?どうしたの...?」
キャッ!?
学校生活上で人に話しかけられるの
馴れないなぁ...。
「あの...。どうしても杉本君に
聞きたいことがあって...。」
麻里菜は、決心した。
「なに?」
「あのっ、杉本君はどこかの芸能事務所に
入っているんですか...?
いや、なんか芸能人レベルのイケメンだから...。
ていうか、私が実際に会った芸能人よりも
イケメンだから...。」
麻里菜はうつむいて言った。
そして、輝の顔を見た。
あ...れ...?なんか、まずいこと言った...?
杉本くん、驚いてる...?それとも怒ってる...?
「え...?斎藤さんって芸能人なの...?」
え!?何で知って...。
あああああ!言っちゃった...。
ふぇーん...。ボロ出しちゃった...。
でも、話すしかないか...。
「うん...。そうだよ...。ミラングっていう
JCに人気の雑誌でモデルやってる...。」
- Re: 初恋は一般人のイケメンでした。 ( No.5 )
- 日時: 2015/10/05 22:13
- 名前: 黒魔女のナール (ID: nf5TE2VC)
「え!?モデル!?斎藤さん、すごいなぁ...。
しかも、あのミラング!?」
「え?杉本くん、ミラングって知ってるの?
男の子なのに?」
すると、輝は少し照れて
「う...うん。妹がね、ミラングよく見てるんだ。」
と言った。
そっか...!そっか...!
杉本くん、知ってるんだ...!
あ...。でもバレちゃった...。
隠してもらわないと...。
「杉本くん、この事はみんなに
内緒ね。騒ぎになるの嫌いなの。
私が前髪を下ろしてるのもそのため。
あと、ここが職員室だよ。」
やっぱりこの学校は教室から
職員室までが遠い。
麻里菜はそう思っていた。
「うん。ありがとう。
さっきの質問の答え、言っとく。
事務所には入ってないよ。
普通の中学生だから。
あと、モデルのことは2人だけの
秘密にしておくね。」
「うん。」
麻里菜はそう返事した。
2人だけの秘密...。
えへへ...。なんか、嬉しいな。
モデルの仕事、頑張れそう!
- Re: 初恋は一般人のイケメンでした。 ( No.6 )
- 日時: 2015/10/06 21:55
- 名前: 黒魔女のナール (ID: nf5TE2VC)
麻里菜はチャイムがなる前に
急いで教室に戻った。
周りはイケメン転校生の話題で
持ちきりである。
麻里菜はモデルでの仕事の分、
勉強が疎かになってしまうのを避けるために
1人で黙々と勉強していた。
どうせ、友達なんていないし
勉強してるほうが気持ちが楽だな...。
「斎藤ちゃん、何してんの?」
う...。この子、ミラングの愛読者って
聞いた覚えが...。
確か、名前は小泉 鈴夏(こいずみ すずか)ちゃん
だっけな...。
「あ!勉強だー!偉いねー!
いつも、休み時間にやってること
なんだろーって思ってたら
勉強だったんだー!
これで、謎解決!真実はいつも1つ!だねー。」
こういう人、結構めんどくさいんだよね...。
はぁ...。
しかも、名探偵コ○ンのセリフ...。
- Re: 初恋は一般人のイケメンでした。 ( No.7 )
- 日時: 2015/10/07 20:04
- 名前: 黒魔女のナール (ID: nf5TE2VC)
そんなこんなで朝学活のチャイムがなりました。
「皆さん、おはようございます。」
担任の橋本 絵舞(はしもと えま)先生だ。
「今日は転校生を紹介しますね。
さあ、入ってください。」
ガラガラガラ...。
教室の戸が開くとクラスの女子が
キャアキャア騒ぎ始めた。
バカみたい...。
麻里菜はそう思った。
「こんにちは。東京から転校
してきた、杉本 輝です。」
そして、また騒ぎ始めた女子たち。
バカみたい。てかバカ。
どっからあんな声だしてんだろ。
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