コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 恋愛ロボット。【短編集】
- 日時: 2015/10/14 22:29
- 名前: Cosmos. ◆YBWquB21YQ (ID: SHYi7mZj)
「恋愛ロボット」
何時しか、そんなものが造られて。
この世界の、全ての人間(いきもの)が、偽りの恋に溺れていった。
× × ×
*小説開始日
2015.10.14 Wednesday
*小説終了日
/Cosmos.
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- Re: 恋愛ロボット。【短編集】 ( No.1 )
- 日時: 2015/10/14 23:10
- 名前: Cosmos. ◆YBWquB21YQ (ID: SHYi7mZj)
*挨拶
皆様、初めましてorこんばんは。
Cosmos.(秋桜)と申します、今回の小説で2作目です。
掛け持ちのため更新ペースはダウン。
ですが、精一杯頑張らせて頂きます!
感想やアドバイス等のコメント頂ければ大変嬉しいです。跳び跳ねます(
宜しくお願い致します。
*目次
【挨拶】>>1
【お知らせ】
【人物紹介】>>2
【突破記念】
【No.001 宇都宮 歩。♂】
*お客様
*小説紹介
「吸血鬼。」
高校の入学式。偶然曲がり角でぶつかった彼/玲(れい)に、突然血を吸われてしまった優月(ゆづき)。
彼が“吸血鬼”だということに気付いた優月だが、段々と玲に惹かれていき……。
もどかしい恋愛物語を描いています。
宜しければ、此方もどうぞ。
- Re: 恋愛ロボット。【短編集】 ( No.2 )
- 日時: 2015/10/14 23:07
- 名前: Cosmos. ◆YBWquB21YQ (ID: SHYi7mZj)
*人物紹介
【No.001 宇都宮 歩。♂】
・宇都宮 歩 / うつのみや あゆむ
「恋愛ロボットNo.001」
綺麗な切れ長の瞳が印象的な、美形。
人と関わることが苦手な一匹狼タイプたが、時々見せる笑顔は天使並み。
・篠月 幸永 / しのつき さくら
今回(歩)のターゲット。
甘栗色のボブヘアと、猫目が印象的。
優しい性格だが、感情を表に出さないため冷たい子だと思われがちである。
- Re: 恋愛ロボット。【短編集】 ( No.3 )
- 日時: 2015/10/15 22:09
- 名前: Cosmos. ◆YBWquB21YQ (ID: SHYi7mZj)
【No.001 宇都宮 歩。♂】
「ん……やっぱこの問題解んない」
10月上旬の放課後。
夕陽が差し込む「星ノ裡(Hoshinoura.)高校」の、1年2組の教室に、私、篠月 幸永はいた。
私が格闘しているのは、唯一苦手である数学。中間テストが近いため、今日は居残りをしている。
机の上に広げられた、落書きだらけの教科書。
さっきから全く進まないため、まだ真っ白なノート。
これらの勉強グッズは、どれもやる気を奮い起たせてくれはしない。
それでも問題を必死に解こうと、シャープペンシルをぎゅうっ、と握る。
ふう、とひとつ息を吐き出してから、私は問題へと視線を移した。
XやらYやら、色んな記号が使われた問題は、もはや呪文と同様である。
「あ。消しゴム……って、あああ!」
間違えた部分を消そうとすれば、苛々していたためか力が入り、ノートが破けてしまう。
私は脱力して、机に伏せる。シャープペンシルも、消しゴムも、苛つきで投げ落としてしまった。
……と、そのとき。
「……これ、解んないの? 教えてあげようか、篠月」
「え? あ、っと、宇都宮……君? なんでまだ此処に」
「さっきまで図書室で勉強してたんだけど、忘れ物したから、取りに」
「あ、そうなんだ」
滅多に話したことのない彼は、宇都宮 歩という。
物凄く整った顔立ちとサラッサラの黒髪、そしてクールなところが、女子から騒がれている。
彼は人と関わりを持たないため、無視すると思っていた。
それなのに、今この私に勉強を教えてくれようとしていることに、驚く。
夕陽がこの教室全体に溢れて、目に見えるもの全てが紅く染められてゆく。
暫く固まっていた私に、彼は不機嫌そうに言った。
「あのさ、別にいいなら帰るけど?」
「え、あ、待って! この問(3)だけ教えて」
帰ろうとする彼を引き留め、腕を伸ばし彼の制服の裾を引っ張る。
「ちゃんと聞けよ」と私に告げると、彼は私の前の席から椅子を借りて、腰を下ろした。
彼との距離が縮まったとき、仄かに石鹸の香りがしたのは、気のせいではないだろう。
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