コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ブレイクダウン・ファミリー
- 日時: 2015/11/28 23:07
- 名前: レオ (ID: LTdV0xGg)
アメリカ、カンザスシティに住むトラウト家は上っ面はどこにでもいる家族。
しかし、その周りには変人ばかりがいたもんだから……
がんばって執筆します。
コメント待ってます。
あと名前はフォイトからトラウトに変更しました。
特に意味はないです。
登場人物紹介 >>01 >>05
第一話 始まりはいつもアレ >>02 >>03 >>04
第二話 やめられないとまらない >>06 >>07
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- 登場人物紹介 ( No.1 )
- 日時: 2015/11/07 23:46
- 名前: レオ (ID: nA9uECtX)
ジャック・トラウト(cv:神谷浩史さん)
…トラウト家の長男、16歳。
地元の高校に通うごく普通の高校生。
トラウト家では唯一の常識人。
アシュリー・トラウト(cv:三森すずこさん)
…トラウト家の長女、20歳。
ジャックの姉。
地元の大学に通う。
一見すると普通の女の子だが、どこかおかしい。
ヴィクター・トラウト(cv:小山力也さん)
…トラウト家の大黒柱、46歳。
ジャックの父親。
自動車整備工場の経営をしている。
一見すると普通の中年男性だが、どこかおかしい。
ジャクリーン・トラウト(cv:日高のり子さん)
…ヴィクターの妻、45歳。
ジャックの母親。
かつてはモデルとして活躍していたが、結婚とともに引退。
現在は専業主婦をしている。
一見すると普通の母親だが、やっぱりどこかおかしい。
- 始まりはいつもアレ ( No.2 )
- 日時: 2015/11/07 23:45
- 名前: レオ (ID: nA9uECtX)
アメリカ中西部、ミズーリ州。
疑い深い州と呼ばれるこの州最大の都市がカンザスシティである。
そんなカンザスシティに暮らすどこにでもいるごく平凡な家庭、
それがトラウト家である。
ここはトラウト家のリビング。
「やぁみんな、俺がこの家の主であるヴィクター・トラウトだ
トラウトといっても鱒は食えないがな」
ビールを片手に笑っているこの男は世帯主のヴィクター。
父の経営していた自動車整備工場、トラウト・モータースの経営者だ。
「おい父ちゃん、誰に話しかけてんだ?」
このヴィクターの隣にいるのが長男のジャック、
地元の高校に通うごく普通の高校生だ。
「自己紹介に決まってるじゃない、
物語の第一話は自己紹介からというのがお約束でしょ」
彼女はヴィクターの妻にしてジャックの母親、ジャクリーンだ。
かつてモデルとして活躍しながらも現在は引退し、
専業主婦をしている。
「そうかしら?
トンプソンズの第一話はごく普通に食卓のシーンから始まったわ」
彼女はジャックの姉のアシュリー。
地元の大学に通う女子大生だ。
「とにかく、今日はこの物語の記念すべき第一話、つまり始まりの
瞬間なんだぞ、理想の始まりとは何かもう一度考え直そう」
「さすがヴィクター、あなたの考え方は一味違うわ」
ジャクリーンがヴィクターを持ち上げる。
ヴィクターが講釈をたれる。
「たとえば非行の始まりについて、
青少年が非行に走る前触れはこんなのがあるな」
・煙草や酒を始める
・親に反抗する
・深夜徘徊を始める
・アニメにハマる
「待てよ父ちゃん、アニメは関係ないだろ」
ジャックが反論する。
「何を言ってるのジャック、アニメこそが非行の全ての始まりよ」
とはアシュリー。
「アニメにはまった者の末路はこうなるわよ」
・声優の使っているシャンプーを特定する
・周りに気を使わなくなる
・なんでも擬人化する
・音楽チャートでアニソンが上位独占
・絵に恋をする
「それは一部の連中だけじゃねーか!」とはジャック。
「何を言うの、たかがイラストに恋をして
女の子に目も向けなくなるのは最低の親不孝じゃないの」
ジャクリーンが冷めた声で呟く。
「その通り、現実との区別がつかなくなるから
いつまでも結婚しないでいるんだ」
「さすがヴィクター、正義の人ね」
「偏見もちの時点で悪意たっぷりだろ」
ジャックがツッコミを入れる。
- 始まりはいつもアレ ( No.3 )
- 日時: 2015/11/08 15:08
- 名前: レオ (ID: nA9uECtX)
「じゃあ次は恋の始まりについて
先週、私の大学の机の中にこんな手紙が入っていたわ」
アシュリーが語り始める。
「いつも遠くから見つめています
いつも自転車で通っているんですね
起床時間は午前七時、昨日の夕飯はピザだったんですね
こないだレンタルしてきたあの恋愛映画面白いですよね
今度あなたの家の隣に引っ越します」
「それやばい手紙だから!
その恋は危険すぎるから始めないで!」
ジャックが叫ぶ。
「じゃあ最後は冒険の始まり、
勇者ジャック・トラウトよ、この国は邪悪なる魔王により
支配され数多くの災いがもたらされました
この国を救う冒険へと出発しなさい」
女王ジャクリーンが豪華なイスに座っている。
「いや母ちゃん、それはさすがにわけわかんねーよ」
ジャックが力なく呟く。
「つーかこの記念すべき第一話になにをグダグダ言ってるんだ
とにかく何か第一話らしいことをしろよジャック」
ヴィクターがイライラしながら突っかかる。
「いや父ちゃん、いきなり無茶振りかますなよ
とりあえず自己紹介でもしようよ」
「さっきやったじゃないの」
とはアシュリー。
「じゃあ何をすりゃいいんだ?」
ジャックが問いかける。
「そんなのやりたいことをすりゃあいいんだ
そもそもな、こうやって第一話第一話って
やたらメタギャグをやらかしてるとな
読者が離れちまうだろ!」
ヴィクターが大激怒する。
「言いだしっぺは父ちゃんだろ!」
ジャックも応戦する。
こうして、ダラダラとメタギャグを繰り返しているうちに
夜が来てしまった。
「ううっ、もう夜になってしまったか
おいジャクリーン、今夜の夕飯はなんだ?」
「嫌ねぇ、特別な日だから外食にしようって
言っていたじゃない」
「そうだったな、よしみんな、
車に乗れ、今夜はバスターステーキに行くぞ」
「やった!」
ジャック達は大喜びだ。
トラウト家の自家用車である1974年製の大型セダン
マーキュリ−・モンテレーはヴィクターの父親が乗っていた車で、
走行距離は80万キロにもなるボロボロの車だ。
「ねぇ父ちゃん、そろそろ車を変えないか?」
後部座席のジャックがヴィクターに問いかける。
「何を言ってるんだお前は、この車は代々受け継がれているものなんだ
すぐに手放せるものか」
「その通りよジャック、まだまだ走れるんだから」
助手席のジャクリーンが反論する。
こんな他愛もない会話をするうちにマーキュリーは
ステーキハウスのチェーン店のバスターステーキに到着した。
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