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薫と傘
日時: 2015/11/02 08:42
名前: キャッツアイ (ID: Z5cmkimI)

---ファミレスにて


外は雨が降っている。


「いらっしゃいませ。4名様ですね。こちらのお席へどうぞ」


華、麗、都、薫がやってきた。

4人はウェイターに促され、席へ座った。

薫は、傘を店内へ持ち込んだ。

そして自分の側のテーブルに引っ掛けようとした。

傘の柄のバランスが悪かった。

うまくかける事が出来なかった。

「おわっ」

傘を気にし過ぎていた薫は、お冷やのグラスを倒してしまった。

「すみません、新しいのをお持ちしますね」

悪くないのにウエイターが謝った。

「ごめんなさい」

薫は、こぼれた水を拭き始めた。

水に集中していた薫のお尻は、彼女の傘を突き飛ばした。

傘は通路に転がった。

ウエイターがお冷を持ってきた。

彼は、傘につまずいた。

水が再度ぶちまかれた。

「ごめんなさい」

薫がてんぱり慌てだす。

「誰か止めないと、エンドレスだよ。」

麗がいった。

華、麗、都は無言で水を、飲み干した。

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キャラの小話 ( No.1 )
日時: 2015/11/03 10:19
名前: キャッツアイ (ID: Z5cmkimI)

---薫と傘---

梅雨の時期がやってきた。
天気予報は毎日雨で、薫は傘を持って歩いた。
彼女は職場へ徒歩で通っていた。
家から職場まで、2軒のコンビニと、1軒の本屋を通り過ぎていく。
天気は予報に反して、月曜から木曜まで降らない日が4日続いた。
空を見ると、快晴だった。
「これなら大丈夫かな」
薫はそう思って金曜に、傘なしで家を出た。
会社からの帰宅中に、薫はどしゃ降りの夕立に見舞われた。
「油断した私が悪かった」
薫は反省し、次の週には傘を2本持った。
「あれ?薫?」
本屋で立ち読みしていると、華が通りかかって不思議がった。
「晴れの予報なのに、傘2本?」
「置き傘ようにと思ったの」
と説明してから薫は一冊本を買った。
「そっか。なるほど」
「うん、またね」
別れた後に華は思った。
「多分すぐに、もういっこ傘を買うことになるよ」
雨はまだ、降らない降らない降らない、降った。
会社帰りに夕立が来た。
その時薫は、置き傘が、傘立てから盗まれてなくなっているのに気づいた。
もう一つあったはずの傘は本屋で本を買った時に忘れてきていた。
薫は今また、新しい傘を買っている。


都の恋バナ

TAKE5では、恋愛の話で盛り上がっていた。
麗がきいた。
「ねえ、都の初キスはいつ?」
「小学校の体育の授業中だよ 」
「授業中?!大胆すぎる!」
興奮する麗に、都は説明した。
「バスケをしてて、白熱したラフプレーになったんだ。」
「それで?それで?」
「クラスの男子とボールの取り合いになり 私とその子は顔が近づきすぎた。」
「はあ」
麗はいやな予感がした。
「ボールを奪った瞬間に、唇と唇がぶつかった」
「それのどこがキスなんよ」
あきれる麗に続いて華が聞いた。
「じゃあ、二回目は?その話抜きでのファーストキスは?」
都は少し考えてから言い出した。
「大学の歓迎会で、酔っぱらいすぎたんだ。隣の席の知らない子とキスしたよ。後で証拠の写真みせられたけど一切記憶にないんだよね…しかも、その子、女の子。」
華もあきれた。
「それ以外はないの?」
薫が聞いた。
「そうだな…あ、今朝。散歩してたらラブラドールのニックに舐められたかな」
「もはや犬…」
4人の本日の恋バナは、これにてお開きとなった。


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