コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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つかめ!
日時: 2015/11/05 18:57
名前: フォトン (ID: SDxUVldQ)

こんにちは、フォトンと申します。
今回は違うジャンルに挑戦です!

閲覧に関しての注意
※1話1話が1000字ほどと短いんですが把握お願いします!
※誤爆が生じる場合があります、無視して下さい!


さっそくですが、登場人物の紹介です…!

登場人物
■三波 莉那みなみりな
 高校2年生の明るい性格の少女。
 友達の誘いで吹奏楽部に入ることに…

■浅木 大臥あさぎたいが
 高校2年生のリーダーシップ的存在の少年。
 吹奏楽部でサックスを担当している。

■甲斐 悠里かいゆうり
 高校2年生で莉那の友達。
 大臥の事が好き。

■黒薙 くろなぎひかる
 高校2年生の毒舌少年。
 吹奏楽部でフルートを担当している。

■小沢 侑紀こざわゆき
 高校3年生で吹奏楽部の部長。
 楽器はトランペットを担当しパートリーダーでもある。
 フレンドリーな性格が皆から愛されている。

随時更新します〜

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Re: つかめ! ( No.1 )
日時: 2015/11/02 21:17
名前: フォトン (ID: SDxUVldQ)

プロローグ



「吹奏楽部に入らない?」

友達の悠里に誘われた未知の領域である「吹奏楽部」。
莉那は初めての経験。高校1年生のとき吹奏楽部が演奏してくれたが、音楽とは素晴らしいものだなと思わせてくれた。それが今では吹奏楽部の一員。自分では部活に入ろうとは思っていなかったから悠里にはとても感謝している。

「莉那、お早う」
「お、おはよう 浅木君」
大臥でいいって…と、自分の席に鞄を置きに行った。大臥は1年のときに吹奏楽部へ入部して活躍も計り知れない。そして、とてもモテる。私にはとうていかなわない人だっ…とノートを開いた。

平凡な高校生生活に訪れた、音楽という学びが響く…

Re: つかめ! ( No.2 )
日時: 2015/11/05 18:20
名前: フォトン (ID: SDxUVldQ)

第一曲目 「忘れ物」

今日から、高校2年生。
先輩とも上手く打ち解けて、毎日が楽しく感じられる。そして、部活は素晴らしいと思えてきた。吹奏楽部何て大変そうだな。いやどれも大変そうだなと入部には逃げていた自分もやれば楽器でさえ弾けてしまう自分が怖く感じる。
「莉那ぁー?聞いてるの?」
「聞いてる聞いてるって…」
でさぁ…と話し始める、高校1年生からの新しい友達、悠里。彼女から吹奏楽部へ入ろうと誘われてた。今思うと、同じクラスの浅木大臥に一目ぼれをしたからである。彼はルックスもよく、気さくな青年。そりゃあ一目ぼれをするわなと悠里の話を聞いていた。
「あっそうだ、莉那。今日から新しい曲を練習するんだったよね?確か…」
「剣の舞…?」
「そうそう!」
今は夏のコンクールに向けて、練習は勿論のこと 後輩との関係も深めていかなければならない。先輩たちはコンクール、定期演奏会で楽器を持って舞台へ立つことは最後になる。
「おい、ここで何してんだ。今日から練習だったろ?」
ガールズトークをしていた最中、低い声音が放課後の教室に響いた。
悠里は「大臥君…」と動揺を隠せなかった。莉那は誰にでも冷静頓着で「ごめんごめん」とカバンを片手に悠里と音楽室へ向かった。
「…なんか避けられてるのか?」
大臥は莉那と悠里がそそくさと出ていく姿を静かに見守り顔を返した。莉那が座っていた机の中から一冊のノートが顔を覗かせていた。
「これは、莉那のか…」
そう呟き、ノートを手にとり その場をあとにした。

「じゃっ、パート練ね!」
吹奏楽部の部長、小沢侑紀は指示した。普通は顧問がいるのだが今日に限って休みだったのだ。莉那は大臥と同じサックスパートである。悠里からはとても羨ましそうな目でパート決めのときにみられたが、どうしようもないことだ。
「三波先輩ー!浅木先輩はどうしたんですかー?」
「トイレ…かなっ?」
ふーんと楽器を吹き始めるパートの後輩。サックスパートのメンバーは莉那も入れて4人と少ない。そしてソロが任されやすい。
「あっ浅木先輩!」
「どこに行ってたの?私たちには練習あるんだから行けとか行ってたくせに…」
「ちょっと来い。」
えっ?と大臥の後をついて部室をでた。

その時、私は変な期待をしてしまった。そりゃあイケメンに「ちょっとこい」なんて言われたら誰だって勘違いするよ…ねぇ?
「これ、忘れ物」
「あっありがと…」
「もしかして、期待し」
「全然全然全然!!!でもよかったよ、このノートを置いたままにしなくて…さ?」
莉那は気づいた。大臥は俯いたまま黙っている。顔を除くと「悪い」と返ってきた。
「俺、中身を…」
「ファッ!?」
ホントに悪いと、壁にもたれかかる様に座った。
「ノートの表紙に、作詞作曲ネタって書いてあって…」
「まぁ、気になるよね」
「マジで悪い…」
莉那はううん。とノートのを開いた。莉那は趣味として作詞をしていた。みんなには知られないようにと。吹奏楽部に入部してからは音楽の楽しみを知り、もっと作詞をすることが楽しくなってきたのだ。後から大臥から聞くと大臥も作曲を内緒でしていたらしい。そこで提案された。

「一緒に曲を作らないか?」と

Re: つかめ! ( No.3 )
日時: 2015/11/05 18:55
名前: フォトン (ID: SDxUVldQ)

第2曲目「悲劇」

莉那は異性の秘密を知り、莉那の秘密を告白した。それで脳が一旦停止しかけたが、そのあとの「一緒に曲を作らないか」と言われ完全に硬直していた。そりゃあ高校2年生の生活が始まってから数日はたち、パートも同じではあるがルックスがいい人間にパートナー的な存在になろうといわれているようなもので、躊躇していた。言われてから数日がたっても、不可思議だ…と悩んでいた。
そして厄介なのが、悠里に聞かれていたことだ。吹奏楽部の部室は教室などがある棟とは別の棟の2階と3階にある第1・第2音楽室で活動をしている。授業の時は第1音楽室を使っているため、第1と第2では造りが違う。莉那のパート・サックスは第1音楽室で練習をしているが、サックスのほかに悠里のパート・フルートも一緒に練習をしている。日に日に練習場所が変わったりもするが、サックスは固定である。

『わっ…また目があった…』
大臥は悠里の視線が気になっていた。以前まではそうなかったものの、あの日を境に悪化していた。大臥も悠里が自分のことを好きだということは薄々感じていたのだが、ここまでストーカー気質だとは思っていなかったのである。
『浅木君…乗り切れ…!』
莉那は悠里の方をできるだけ見ないように、大臥を励ましていた。

あの日、悠里は譜面台を取りに第2音楽室にいた。両手に譜面台を持ち第1音楽室へ向かうと、莉那と大臥が二人で出ていく姿を目撃してしまったのである。慌てて第1音楽室へ入り譜面台を置くと颯爽と飛び出していった。そして物陰に隠れ聞いた。
『莉那のやつ…!抜け駆けしよったな…!』
悠里は莉那に裏切られたと勘違いをしムキィーとなっていた。そしてあるフレーズが耳に飛び込んだ。
「…作らないか?」
後輩たちの練習の響きがさえぎり、一部しか聞き取れなかった悠里は「子作りのこと!?」とまた勘違いをしその場を離れた。悠里は友達だった莉那に大臥を奪われた気持ちで抜け殻のようになっていた。部活帰りはいつも一緒に帰っていたが、今日は早歩きのように感じられた。莉那はさすがに気になり「どうしたの?」と勇気を振り絞って聞いてみた。返事は「大臥と付き合ったんだ」と拗ねているような喋り口調だった。莉那はクスッと笑った。
「何で笑ってるの?!あんた分かってるの!?」
「えっ何って私、浅木君とつk」
「あーもう、やってらんない…」
悠里は莉那をおいて走っていってしまった。莉那はさらに混乱していた。

家に帰った莉那は、すぐさま悠里にメールをした。
「私、浅木君と付き合ってないよ?」とだけ、返事はすぐには返ってこなかったが、
「見たの。莉那と大臥君が二人で話してるとこを」と返ってきた。莉那はこの世のものかという驚き顔でメールの画面を見つめていた。
「明日、学校で詳しく話す!」とだけ返信をして宿題を莉那は始めた。
悠里からのメールは「うん」だけだった。


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