コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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好きというには早すぎる(ちょっぴりダーク)
日時: 2015/11/02 21:33
名前: 新感覚 (ID: FWNZhYRN)

どうもお久しぶり!新感覚です!小説の腕は相変わらず悪いですがどうぞよろしく。

(新)分かっていると思いますがコメントやアドバイスを頂けたら幸いです。

(新)分かっていると思いますが悪口や荒らし、皮肉、無視などの行為は絶対にやめてください。

(新)分かっていると思いますがこの小説を見て不快さを感じた場合即戻るを押してください。


STORY

いじめられっこで弱虫な青年である百江明浩は彼女はおろか友達すらできず毎日寂しい毎日を過ごしていた。

それに追い打ちをかけるように好きな女子からも暴言を吐かれてしまう。

それがきっかけで不登校となり家に引きこもってしまう。

そして自殺を図ろうとしたそんなある日、奇跡が起こる。

なんと自分の大好きな女子がお見舞いに来てくれたのだ。

しかもそれがきっかけで二人の付き合いが始まるのだった。

人生のどん底から一気にリア充にまで登りつめた明浩。

幸せすぎて逆に恐怖すら感じる愛の空間。

恋色の恋路は無限に続いている。

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Re: 好きというには早すぎる(ちょっぴりダーク) ( No.3 )
日時: 2015/11/03 17:49
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: hYCoik1d)
参照: http://www.kakiko.cc/mydesign/index.php?mode

新感覚さんの小説大好きです!

新感覚な感じの小説が大好きで...♪
今回のも自分が好きなイメージの小説で続き楽しみ〜^^

シンプルだけど色々な意味が込められて居て、まさに意味深です!!
私もこういう文が書きたいんだよなぁ...(´・ω・`)

更新頑張って下さい♪

明浩くん、奇跡を大切にな!って言いたい...w


陰ながら応援してます。

(良ければ私の小説も見に来て下さい(((

お邪魔しました(^^♪

byてるてる522

Re: 好きというには早すぎる(ちょっぴりダーク) ( No.4 )
日時: 2015/11/03 18:51
名前: 新感覚 (ID: FWNZhYRN)

てるてる522さんコメントをありがとうございます!

いやしかし、下手な私がこんなにも素敵な誉め言葉をたくさん貰えるなんて。

大げさかも知れませんが生きててよかったと思います。

てるてる522さんの小説も必ず読みます!

これからもこの新感覚をよろしくお願いします!

好きというには早すぎる(ちょっぴりダーク) ( No.5 )
日時: 2015/12/12 22:50
名前: 新感覚 (ID: FWNZhYRN)

「キモいんだよ。こっちに来るな。」




そんな暴言を好きな人に吐かれてから2週間が経った。

それで僕はショックを受け心が病み学校に行けなくなり引きこもりになった。

どうせ行っても誰も歓迎してくれないだろうし再びいじめの舞踏会が始まるのも目に見えている。

身体が異常なくらいだるい。食欲も全然湧かないし風呂にもあれから入っていない。

生きる気力も湧かない。これがうつか・・・。

僕は昔から控えめで誰かと関わるのが苦手だった。

学校ではいじめの標的にされないようにクラスメイトを怒らせないよう気を遣って過ごしていたがやっぱりだめだった。

馴染めないことも含めて流行に乗れない自分は集団リンチという最悪な結末を迎えることとなった。

人間とは残酷な生き物だ。少し気が合わないだけで好きな物が合わないだけでいじめやケンカを始めてしまう。

僕にとって今地球上で一番嫌いな生き物は人間だ。自分も人間だが・・・。

つまり重度の人間不信である。家族以外信用できない。

メンヘラではないが自分が一番まともに思えてくる。

この世界では善人だけが得をするとは限らない。

むしろ悪人の方が生きながらえるものだろう。

こんなこと考えていても無意味だ。ならこうするしかない。

「・・・死のう。」

僕はベッドから起き上がり椅子に座り机の中からカッターナイフを取り出す。

それから手首を切り流れ出る血を眺めながら死ぬのを待つ。

それしか出来ることがないから・・・。

だが・・・。

「・・・。」

ナイフを持った右手が止まる。・・・やっぱり恐い。

考えるだけなら簡単だが本当にやろうとした時に限ってできないものだ。

身体は震えているが涙は出なかった。

「死ぬ前に風呂に入るか・・・。そして酒を飲んで痛みを和らげ実行しよう・・・。」

僕はカッターナイフの刃をしまいそれをポケットに入れ部屋を出る。




カポン・・・。

久しぶりの入浴だった。お湯の感触がとても気持ちいい。

頭と身体を石けんで洗い41度の浴槽に入った。

「ふう〜・・・。」

まるで天国にいるような・・・。嫌なことなんてみんな忘れてしまう。

これから死ぬということさえも・・・。

少しだけだが生きる気力が湧いてきた。でもやっぱり学校には行きたくない。

あそこに行くぐらいなら地雷原に言った方がマシだ。

「はあ〜・・・。」

もういっそのこと帰り道を待ち伏せしてあの子を刺し殺して自分も死のうかな・・・?

いやだめだ、そんなことすれば母さん達が世間から非難を受ける。

それなら一人寂しく死んだ方がかっこいいだろう。

身体も大分温まっていた。そろそろあがってアルコールを探そう。

確か棚の中にウィスキーがあったはずだ。

それを大量に摂取してあとは・・・。




すーふぃーさん・てるてる522さん。お久しぶりです。

投稿が遅れて申し訳ございません!

最近調子が悪くてやる気が出なかったんです。

都合のいい言い訳かもしれませんが・・・。

これからも頑張りますのでこの私をどうぞよろしくお願いします。

好きというには早すぎる(ちょっぴりダーク) ( No.6 )
日時: 2015/12/12 23:33
名前: 新感覚 (ID: FWNZhYRN)

「ちっくしょ・・・!可笑しいな・・・。」

浴室を出て真っ直ぐ台所へ向かい棚の中を調べたが酒は見つからなかった。

どうしてかはすぐに分かった。

たまに寝付きの悪い母がミルキーセピア(ウィスキーをホットミルクで割った飲み物)の材料にしたのだろう。

まいったな・・・。他に酒は無い。アルコール消毒液を飲むわけにはいかないし・・・。

「しょうがない・・・。痛みを我慢して腕を切るしかないな・・・。」

切ると言っても数秒間だけだろう。それなら何とか・・・。

ああもう・・・!時間を引き延ばせば引き延ばすほど死ぬ度胸が失せる。

男なら男らしく覚悟を決めてさっさと死のう!

台所で実行するのもあれなので一番馴染みのある自分の部屋でやろう。

決心が鈍らぬよう急いで階段を上がる。

その時だった。


ピンポーン


我が家のブザーが鳴る。誰か来たみたいだ。

「・・・っ!」

軽く舌打ちをする。どうして肝心な時に限って邪魔が入るのだろう?

まったくもって腹立たしい。この前なんか・・・!

それにしても一体誰が来たんだ?向こうは挨拶をしてこないが・・・。

モラルのないセールスマンか?それとも隣人か?

何故か気になる。でもまあ死ぬ前に誰かに会うのもいいだろう。

上り終える手前の階段を下り玄関に向かう。

これが済んだらさっさと死のう。絶対にな・・・。

「どちら様ですか?」


ガチャン


「よう明浩。」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」

こんなのあり得ないだろ。自分でも信じられなかった。

奇跡が起こったのか?それとも本格的に狂ったのか?

ちょうど2週間前に自分に暴言を吐いた大好きな・・・

「和泉・・・さん・・・?」

「ははっ・・・、何だよ?幽霊でも見たような顔して?」

「・・・・・・・・・・・。」

「そのポケットの中のナイフは何だ?私を刺す気か?」

「うっ・・・ああ・・・!」

涙が溢れ出た。自分を傷つけた彼女が天使に見えた。

そのまま地面に座り込む。声を上げて泣く。

身体が軽くなっていくのが分かる。絶望が抜けていく。

「おいおい何で泣くんだよ!?失礼な奴だな!」

「うわああああああ!」

「はあ・・・。幼稚園児かよお前は・・・。」

和泉はそう呟き呆れた顔で明浩を見下ろす。

「うっ・・・うっ・・・!」

でもその表情はすぐに微笑みに変わり

「久しぶり明浩。そしてごめんな。あんなこと言って・・・。」

そう言って明浩の身体を優しく抱きしめる。

好きというには早すぎる(ちょっぴりダーク) ( No.7 )
日時: 2015/12/14 21:30
名前: 新感覚 (ID: FWNZhYRN)

お見舞いに来た和泉を家の中へあがらせ台所で炭酸ジュースを飲ませた。

胸がドキドキする。いまだに信じられない。

ジュースの味が分からない。ただの炭酸水を飲んでるみたいだ。

「ぷはあ!」

「お前さっきまで風呂に入ってたのか?まったく、こっちはテスト控えてるってのに学校に行かないで風呂上がりにサイダーなんて気楽過ぎんだろ。」

「ごめんごめん・・・。」

「来ないのか?皆心配してるぞ?」

「行きたくないよ・・・。」

学校に戻ったら・・・、ここまで言えば分かるだろう。

もうあそこには行きたくない。金を貰ってもお断りだ。

45口径のピストルを持ちこめるなら考えてもいい。

虫だって馬鹿じゃない。ミツバチも自分からスズメバチの巣になんて近寄らない。

まともな神経の持ち主なら墓穴を掘ることなんてないだろう。

「いじめられるからか?」

「そうだよ。今日君が来なかったら死ぬつもりだったんだ。」

そう言ってナイフを取り出しテーブルに置く。

「それってつまり自殺するってことか?そのカッターで腕か首を切って。」

「そうだよ!」

「そうか・・・。」

和泉はコップに注がれた炭酸ジュースを一気に飲み干した。

そしてコップをテーブルに置いた。

次の瞬間

ガッ!

「!」

気がつくと僕は彼女に思い切り胸ぐらを両手で掴まれていた。

痛い。苦しい。首を絞められているみたいだ。

「お前なぁ・・・。」

和泉が僕を殺意がこもったような目で睨みつける。

怒っているのと同時に泣いていた。涙が出ていた。

その表情を見たとたん僕は投げ倒された。

「ふざけんな!!」

そして怒鳴られた。

「ちょっといじめられたから死のうとした?そんなことで自分の人生終わりにするんじゃねえよ!!この糞馬鹿野郎が!!お前が死んだらお前の家族がどれだけ悲しむか考えたことあんのかよ!?」

「・・・ぁぅ。」

例え自分が好戦的でも敵わないだろう。

いつも男口調で強気な性格なだけあって本気で怒るとすごく恐い。

でも同時に温かさを感じる。涙のわけだって理解できる。

「死にたいと思ってんのはお前だけじゃないんだ!!だけどな、そうだとしても涙や苦しみを我慢して絶望と戦ってんだよ!!そこから逃げようとしたんだ!!お前1人だけが!!恥ずかしいとは思わないのか!?」

「僕は・・・。」

「悔しかったらな、少しでも今の自分を変える努力をしろよ!!」

また涙が出てきた。怒鳴られて恐かったからではない。

他人の事を考えず勝手に死のうと思ったことに対する後悔と罪悪感からだった。

「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・!」

「ふざけんなよ・・・!」

二人はそこで泣いた。静かな一室で泣き声だけが聞こえた。




「ごめんな・・・。」

しばらくして和泉が口を開いた。

「ぐすっ、あんな偉そうなこと言ったけどお前が死のうと思った原因の中に私も入ってんだろ・・・?」

「ううん・・・、君は関係ないよ・・・。」

「嘘つくなよ。バレバレだし・・・。」

「ぐすっ、関係ないってば・・・。」

「・・・お前が死ななくてよかったよ・・・。」

「僕も生きててよかった・・・。」


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