コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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溺愛DAYS〜小さな君への恋心〜
日時: 2015/11/15 12:31
名前: 音宮 ◆93nWkRSozk (ID: xqGPflk1)

こんにちは!&初めまして!

カキコ歴四年目、執筆歴3年目の音宮です。

今回の小説は音宮主催の対決も兼ねたものとなっております。
まだまだ対決者は募集しておりますので詳しい説明はリク相談板で。

皆様のワンクリック、ワンコメントが、私(わたくし)の励みとなりますので、応援よろしくお願いします。コメントをくださった方のもとに必ず、お伺いしていきたいと思いますのでまた、そこらへんもよろしくお願いします。


さてさて、今回の小説ですが……、これまでとは一風変わったものと思います。主人公もだいぶ音宮が書いてきたものとは違います。
初めて書く性格なのでドキドキしてたまりませんっw
慣れていないため、楽しめない部分もありますが、最後まで見届けてくださいっ。

作品要素としては、コメディラブ120パーセントでお送りしてきます。
シリアスなんて今回はほとんど入れないよう、頑張りますw
といってもシリアス、たぶん、いれちゃいますよっw

目次
キャラ紹介>>1
プロローグ〜小さなお姫様にご挨拶〜 >>2
第一話>>3





それでは……音宮の妄想世界へいってらっしゃいっ。

Page:1 2



Re: 溺愛DAYS〜小さな君への恋心〜 ( No.1 )
日時: 2015/11/08 15:12
名前: 音宮 ◆93nWkRSozk (ID: KLpo2fZJ)

キャラ紹介

木崎知己 きざき ちこ
栗色のふんわりとした柔らかい髪のセミロングで毛先にウェーブがかかっている。同色の普通より大きな瞳と身長136㎝の小さな体が特徴。
大きな黒縁メガネをかけており、小さな体のため、高校の制服が着れなかったというので現在通う高校には中学時代の制服を着用。
可愛らしい言動と行動は誰もを魅了していく。

Re: 溺愛DAYS〜小さな君への恋心〜 ( No.2 )
日時: 2015/11/08 15:52
名前: 時 ◆93nWkRSozk (ID: KLpo2fZJ)

プロローグ

「……己を知れ、それがお前の名前の由来だろう?お前は分かっていたことじゃないか。もしかしたらサイズがないかもしれないと」
お父様が何百回目の私の名前の由来を諭した。
私の家は、空手の名家でお父様は全国の空手業界を手にする実力者。
もちろん、家では空手道場を営んでいる。

「でも制服、きたかったぁ……。もういやあ……」
小さな小さすぎるこの体のせいで憧れていた高校の制服さえも着れないことが私が泣いている理由だった。

「しょうがないだろう?知己はサイズが合わなかった、ただそれだけじゃないか」
よしよしと頭を撫でてくれるけど、けど……やっぱり着れなかったのはいや。

「知己ちゃん、高校には合格して明日から通えるんだからいいでしょ?」

二歳上のお父様の弟子が言う。優しく微笑むものだから少し私も冷静に考えることができた。

「そう……だよねっ、明日から高校、かよえるんだよね」

自分を指さして改めて弟子に聞いた。
楽に合格できますと先生に言われていたけど、ずっと小さなころからあこがれていた高校だったから一生懸命受験勉強をしていた記憶が今でも残っていた。

「そうだよ、知己ちゃんは千景高校に入学できたんだよ?」

弟子はそういって笑うと、師匠に機嫌が直ったみたいですとアイコンタクトとり、採寸会場から自宅へと車を動かしたのだった。

翌日、知己は中学時代の制服をまとい、元気よく高校へと足を運んでいた。

『あの女の子、誰? すごくちっちゃい……』

『あの子、確かこの前の入学式に務めていた子だよ』

そんな声があちこちに飛び交うので知己は、肩身狭い気持ちになって、うつむきながら教室へと入っていく。

「なんか怖い……っ」

皆が私を非難する目で見ている気がしてならない。こんな小さくて子供みたいな私をきっとバカにしているんだ……っ。
そんな時、

「あ!俺のちこー!!」

と言いながら誰かが私に突撃してくる。と思ったら私の直前でスピードを落として柔らかく包み込むように抱きしめる。


「り、凛久君……?」

彼は自称私のボディーガード兼私の未来の夫を名乗る幼馴染の森野凛久。
黒髪のつややかな髪、澄んだ漆黒の瞳、右耳に小さなピアスを付けているため、少し不良に見えてしまうところがあるが、これでも全国テストで三位を毎年とっている秀才。

「よかった、まだ虫ついてないようで。俺が来るまで待ってろって言ったのにっ」

「ご、ごめん……」

ちょっと怒った風に私にそんなことをいうのでついつい、謝ってしまう。

「知己、メガネかけたんだ」

中学時代にはつけていなかった眼鏡に早速気付き、言う。
なんで眼鏡をかけているかっていうと、

「これで少しは安心でしょ……。ほら、凛久君、前から虫が付くから少し顔を隠した方がいいって」

虫が何かっていうのはよくわからないけど、凛久君を少しでも安心させてあげたかった。ただ、それだけなのに、凛久君はとても嬉しがって私を離そうとしなかった。

そんな光景をある人達が見ていたとは知らずに私たちは、穏やかな朝を迎えていたのだった。

「木崎知己というのは、お前か?」

お昼休み。私を訪ねてきたのはまったく知らない人だけど、ちょっとかっこよかったので、つい油断をしてしまう。油断は絶対だめって凛久君、言ってたけど……。

「そうだよ……?私に何か用かな?」

ふふっと笑って対応すると、何をそれ以上、言わずに私を立ち上がらせ、どこかに引っ張っていく。

「え、えっ……、どこに行くの?」

と聞いたときには、彼たちと出会ってしまった。


『初めまして、木崎知己ちゃん!』

この出会いが私を少しだけ振り回されてしまうということも知らずに。
私は彼と彼たちと出会ってしまったのだった——



Re: 溺愛DAYS〜小さな君への恋心〜 ( No.3 )
日時: 2015/11/15 11:07
名前: 音宮 ◆93nWkRSozk (ID: xqGPflk1)

第一話〜波乱の幕開け〜

「……は、初めまして」

いきなりそこには、六人の美男美女がそろいもそろって笑顔で迎えてくれていた。ここはイギリスか、フランスかと思うほどに英国風の家具がきれいにセットされている。
真ん中のキングチェアには、レモネード色の髪でいかにも外国人という男子生徒が膝の上にセクシーな濃い紫色の女子生徒を乗せて有意義に座っていた。
またその横のロングソファーには、紅茶を片手に読書をする白銀の髪の男子生徒とその彼にべったりとくっついて身を任せているショートカットの女子生徒。
そしてその向かいのロングソファーに座っている小難しいいかつい顔をした濃い青の男子生徒がツインテールの童顔な女子生徒を叱っている。なぜ、叱っている理由は分からないが。

「知己ちゃん、先ほど、君は特許生徒に任命されたのを知っているかな」
金髪の男子生徒が流暢な日本語でしかも綺麗な透き通る声で私に聞く。

「特許……生徒?なんですか、それ」

聞いたこともない言葉に驚きつつ、私がなぜかその響きになじみがあったことも驚いた。本当に聞いたこともない言葉のはずなのに。

「やっぱり、君は知らないんだね。そう思ったから佑月、説明書」
彼の膝の上に座っていた女子生徒が説明書を私に出してくれる。
なんてしなやかな動きと思いながら彼女をチラッと見ると、微笑んでさぁと目くばせをされた。
早速、渡された説明書を読み始める。


「……この学校って恋愛禁止なんですね」

三十分後、静まり返った空気を破った私の第一声はそれだった。
分厚い説明書をぱたんっと閉じながら金髪の男子生徒をみる。

「そう。だから僕たちがいる。恋愛禁止だと愛情や慈しみの心が育たないため、
美男美女とみられている人気の生徒をこの部活に入部させ、尊敬の精神と憧れるという感覚を育てるために人気の生徒を飾る」

『愛情と慈しみ』。それは、優しい気持ち、心遣いと誰かを愛する気持ち、誰かを考える時間。
校則が厳しく、学力でクラス分けをしている千景高校は、上のクラスの生徒が下のクラスの生徒をバカにするということが多々ある。
そのため、昔は評判も悪く、人気のない高校だった。そんな高校が取り入れたこの制度。


「それが特許生徒ってわけですか」

きっと特許生徒になってしまったら、どんなに目立つことだろうか。
確かに、優位な立場、誰かから尊敬される、憧れる存在になってみたいという気持ちは多少あるかもしれない。だけど——

「なってくれるよね、木崎知己ちゃん?」
金髪男子生徒が絶対にこの子はなってくれるはずという期待の目で見る。
でも私はもうこのような事情だったら答えは最初から決まっていた。


「お断りします、特許生徒。私はそのようなものになるわけにはいかないんです」

きっぱりとまっすぐすわった瞳には迷いがなかった。
それをみた金髪の男子生徒は表面上、あきらめたが、心は花火のように燃え上がっていたのだった。

知己は、その場に後にすると、教室にそそくさと戻る。
なぜならお弁当を忘れた私に凛久が購買でパンを買ってきてくれると言っていたからだ。


「あー!知己、どこいってたんだよっ、心配したんだからなっ」
と教室にすました顔で戻ってきた知己にそう呼びかけるのだが、奏いう彼は、パクパクと購買のパンを食べていた。

「ごめんねっ、ちょっと用事があってね」
そういいながら向かい合わせになって買ってきてもらった菓子パンを食べ始める。


「ふぅん?そういえば、知己、これ見ろよ。知己の名前、載ってんだぞ、ほら」
ポケットから取り出したスマホの画面には、私の名前が堂々と大きくそのサイトに載っている。

「これって……?」
どういうことと凛久を見ながらそのサイトの題名を見る。
なにか不吉な予感がしてならない。不安になりながらも、

『千景高校裏版公式サイト』と漆黒の画面に赤い文字で書かれたその言葉をじっと彼女たちは見つめていた——

Re: 溺愛DAYS〜小さな君への恋心〜 ( No.4 )
日時: 2015/11/23 11:14
名前: 音宮 ◆93nWkRSozk (ID: xqGPflk1)

第二話〜いつの間にか特許生徒〜

『……こ』

誰かが私をゆすって起こしてくれている。
窓から流れてくる暖かくて心地よい風が私の頬を撫でて、私は穏やかな気分で寝ていた。

「ん……、まだもうちょっと」

ふさふさと毛並みがよい尻尾か何かに頬を撫でられ、私はやむおえず返答をする。

ん?毛並みがいい尻尾?と疑問を頭の中に思い浮かべる。
私の家には動物は飼ってないから変だなと思って瞼をうっすらと開けた。

「……」

視界に映ったのは、男の人……?

「!!だだ誰!?」

男の人も驚いたようでどうしたんだ、知己と言いながら私に触ろうと手を伸ばしてくる。

「いや!触らないで!こっち、こないで」

伸ばしてきた手を反射的にぱちんっとはたき、拒絶をする。
それがあまりにショックだったのか、男の人はなぜか生えている尻尾をしゅんと落とした。


「……」

なんだか申し訳ないというかそんな気持ちになって、私も寂しくなる。
それよりも私が今いるところって全然知らないところ……。
そんな時に、誰かがノックをして部屋に入ってくる。

「起きたようですね、知己さん」

「あ!!……あなたは」

銀髪のと言いながらベットを降りて彼に近づく。
昨日、昼休みに美男美女と会った時の優雅に紅茶を飲んでいた人だった。

「話はあとです。もう遅刻してしまいそうなので、はやく着替えてください」

押し付けられたのは学校の制服だった。それも特許生徒用の制服と言うよりどこかのお芝居に使われるドレス。

「言っておきますけど、貴女は今日から特許生徒ですから」

ではと言いながら部屋を機敏に出ていった——

Re: 溺愛DAYS〜小さな君への恋心〜 ( No.5 )
日時: 2015/11/29 12:47
名前: 音宮 ◆93nWkRSozk (ID: TmxFvEgG)

第三話 〜私が飼い主〜

「おはよう、知己ちゃん」
どうやら建物は三階建てになっており、私の寝ていた部屋は二階であった。
洋風な家具と壁紙、絨毯……どれもヨーロッパを思い出させるようなもので統一されている。
私は先ほど持ってきてくれたドレス(制服)を着て玄関を目指していた。
その時、先日あった人——金髪の偉そうな学生が挨拶をしてきたのだ。

「あ、あなたは……」
「僕は織畑潤、三年生だ。ちゃんと名前で呼んでほしいな」
といいながら私に近づいて似合っているね、その制服などとほめてくれる。
朝食を一緒にどうかとすすめられたのでちょうどおなかも減っていたのでそれに従った。

「状況をそろそろ、教えてくれませんか」
落ち着いた食事をとりながら私は織畑先輩を見た。
この部屋にはあの時、あの部屋にいた全員が私と一緒に食事をとっていた。
しかし、その半分は獣の姿であったが。

「そうだね。君には教えなくてはいけないね……」
と切り出して長い説明を始めた。

「……どうしても私、この子の飼い主にならなくてはいけないのですね」
この子——先ほど私が拒否をしてしまった男の人が、シェパードの姿で私を見上げていた。

「そう、君は特許生徒で特許生徒に託された任命は獣人を育て上げる。
その見返りは学費免除、成績免除等々。なぜ獣人を育て上げるのか、俺にも分からない。だけどこれは俺たちに課せられた裏の顔」

意外とこいつら、従順で可愛いぞといいながらセクシーな女学生——名前は織畑佑月、潤のいとことなっているそうだの頭を撫でている。
ちなみに今は不思議な紫色のペルシャ猫の姿をしていた。


「最初から私はその裏の規則で特許生徒をお断りできなかったというわけですか」

「そう。だから君はここに連れてこられた。どうか、彼に名前を付けてやってほしい」

きょとんと首をかしげながらずっと私を見上げてくる彼に潤は目を移す。
私が飼い主にならないとこの子は死んでしまうんだよね。
潤先輩曰く、獣人はそういう人種なんだという。


しょうがないか。これも私の運命なのだろう。

私は特許生徒になることを認めた——


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