コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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思わぬ方向へ
日時: 2015/11/20 18:25
名前: いちご (ID: UQ9rgOft)


好きな人と同じ委員会

隣の席

当たり前のように毎日話せて

仲良くできて




そんな理想的な状況に

どういうわけか私はいる




ほら、また

笑顔を向けてくれて

かっこよくて

やっぱり好きだなぁ




だけど

友達とかぶっちゃってて

まだ言えてない



言わない方がいいのかな


だけど、隠し続けられる自信もない


こうなるんだったら、好きにならなきゃよかったな


そしたらこんなに悩むこともなかったのに


でもやっぱり君が好きで


あの子よりも私のほうが期待しちゃってもいいかな?


なんて勝手に思い込んで…
















っていう、いつものパターンになるはずだった

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Re: 思わぬ方向へ ( No.1 )
日時: 2015/11/23 10:02
名前: 奏楽☆彡 (ID: 3z0HolQZ)

いちごさん、はじめまして・・・?
それとも、久しぶり・・・?


多分、話したことあると思う!

題名見て、面白そうだなって思ったよ♪
話も面白そう!!

私、タメ&呼び捨てOKだから!
応援してるよ!      

思わぬ方向へ ( No.2 )
日時: 2015/11/25 17:02
名前: いちご (ID: UQ9rgOft)


同じ委員会になってしまった。

うまく話せるかな、会話続くかな、どうしよう。

嬉しいのと同時に不安もたくさん出てきた。

しかも、席が隣で…

こんなにいいことが重なったのは生まれて初めてと言ってもいいぐらいだ。

あとで一気に悪い事が押し寄せてきそうな気もする…

「おはよ」

「おはよう」

何気なく挨拶を交わすだけでも緊張してしまう。


「この問題教えてー」

勇気を出して聞いてみた。

「ん、どれ?」


え、まってまって

近い近い


肩当たってるし、顔近いし

なんかいい匂いするし…


「聞いてる?」

「え、あ、ごめん」

「自分から聞いといてそれはないだろー」

そう言って笑った。


だから、その笑顔反則なんだって

しかもこの至近距離とか…



「わかった?」

「うん、ありがとう」



今はこうやって気軽に話したりしてるけど、それも席が近いからなのかな

席替えして、離れたらたぶんまた全然話さなくなるんだろうな

これがいつものパターン。

もう慣れたし、なんとなくイメージできる。


とりあえず、席が隣のうちに仲良くなっとこう…





そう思ってたのに。









なんでだろう、急に


いつものパターンじゃなくなって

イメージできなくなってきた


思わぬ方向へ ( No.3 )
日時: 2015/11/30 17:39
名前: いちご (ID: UQ9rgOft)


委員会って素晴らしい。


さっき委員会が終わって、今は教室に二人きりだ。

私が書記だから、ノートに写し終わるのを待ってくれていた。

「よし、終わった!」
「おー、おつかれ」

私が書いたノートを見て、ひとこと。

「やっぱり字きれいだなぁ」


そのつぶやくように言うのやばいでしょ…


教室の鍵を閉めると、私の手からカギが取られた。

「返しとく」
「…ありがと」


ノートを先生に提出して職員室から出ると、まだ待ってくれていた。

「帰る?」


えっと、それは一緒に帰る?ってことなのか、ただ聞いてるだけなのか…

「あ、まだ用事あった?」
「ないけど…」
「じゃ、帰ろ?」


え、うそでしょ?
こんな展開予想してなかった

委員会で一緒にいられるだけでもいいのに、一緒に帰れるなんて…


いつもの帰り道、隣を歩いてる。

周りには誰もいないから大好きな声がよく聞こえる。


「あ、家ここ?」
「うん」
「じゃあ、また明日。バイバイ」
「バイバイ」


家の方向一緒ってすごいラッキー。

最後まで隣にいられる。


最近いいこと続きすぎて逆にこわいなぁ


なんてこと言っていられるのも

きっと今のうちだね。



思わぬ方向へ ( No.4 )
日時: 2015/12/17 14:21
名前: いちご (ID: UQ9rgOft)


「…俺さ、あいつのこと好きなんだけど」

突然言われたその言葉。

指さされた方向を目でたどると

そこにいたのは私が一番クラスで仲が良い子だった。

「えー、意外だね」
「それよく言われる」
「…いつから?」
「んー、このクラスになったときぐらい?」


えっと、今は9月だから…

もう五ヶ月も好きなんだ…


「告白しないの?」
「それ考えてるんだけど、受験とかあるし入試終わってからの方がいいかなーって」
「あー、たしかにそれもそうだね」
「あいつ好きな人いる?」
「前聞いた時はいないって言ってたけど…また今度聞いとくね」


あー、もうこの話したくないな…

「…そっちは?」
「え、私?」
「うん」

え、どうしよう…

まさかほんとのこと言えるわけないし、けど隠せる自信もない


「…いるよ?」
「このクラス?」
「さあ?」
「うわー、そういうのせこいわ」

そう言ってまた笑顔を見せる。



好きな人、いたんだ…

しかも、私が好きになったのとほぼ同じ時期。



まあでも、仕方ないよね


思わぬ方向へ ( No.5 )
日時: 2016/01/08 16:47
名前: いちご (ID: pt4UZong)


秘密を教えてくれたのは嬉しい。

だけど、よりによって好きな人…

ほんとは嫌だけど、応援するしかないよね。


「なぁ」

「…ん?」

クラスの男子と話し終わってすぐだったので反応が少し遅れた。

「あいつと仲良いんだ」

「え?」

ボソっと言われたのでよく聞き取れなかった。

「…やっぱいい」


そう言って机に突っ伏してしまった。


伏せるときに一瞬だけどほっぺたを軽くふくらましたのが見えた。



え、なに今の

やばい、かわいい どうしよう




そんな事を思ってると、顔をこちらに向けた。

「え、どうしたの?」

「俺らって仲良い?」

「んー、いいんじゃない?」

「…そっか」

そう満足げに言って笑顔を見せると、また伏せた。



上目遣いからの笑顔。

ああもう、ほんと反則ばっかり



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