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魔法使いリズの話
日時: 2015/11/25 17:24
名前: 伊東 蒼太郎 (ID: iYyccJ4w)

魔法使いだけが住む世界、魔法都市。
これは、私が一流魔法使いになるまでの話。

「受験番号12727番 リズ・サフィア」
「はい」
名前を呼ばれた私はいすから立ち上がり
堂々とした態度で、校長先生の前まで進む。
校長先生の手から生徒の証の赤いラインの入ったローブ
(ローブと呼ぶには少々短い気もするが)とバッジを受け取る。
今日、私は魔法科学校の生徒となる。

全寮制魔法科学校。ここでは、一流魔法使いになるべく
たくさんの魔法使いの卵たちが勉強をしている。
一流魔法使いを育てるだけあって、当然入学試験も甘いもんじゃない。
実技試験で得意な魔法をいくつか見せ、高得点の順に入学できる。
当然、点数の低い者。まともな魔法が使えない者は入れない。
だから、魔法使いにとってはこの学校には入れただけでも
大変名誉なことなのだ。

入学試験に落ち、名前の呼ばれなかった者を見送ってから
学校と寮への案内が始まった。
1〜2時間ほどで学校案内も終わり、寮に案内された。
「荷物はすでに部屋に運んであります。
 今から、寮内地図を配りますので、自分の部屋へ行くように。」
寮は二人部屋らしく、私の部屋は3階のちょうど真ん中で
町が眺められる部屋だった。
「やっほ!あなたがリズ・サフィアちゃん?
 私同室のアン・クォーネ!よろしくね!」
部屋には同室のアンが先に来ていて、部屋の中を案内してくれた。
「いやー。それにしてもこの部屋!二人で使うのは十分すぎる
 広さだよねー。町も見えるし!」
アンがいい人そうでよかった。
これからの生活が楽しみになってきた私は、
先ほどもらった教科書やらに目を通しながら
これからのことを考えた。
私たち1年生は、いくつかの班に別れそのまま
5年間、ともに勉強する。
同じ班になる人間は、まだ決まっていなく
明日の朝に発表される。
どんな人と一緒になるかはわからないが
とりあえずアンと一緒になれたら。
そんなことを考えながら、私は荷物を片付け
アンに
「そろそろ、食堂へ行かないと」
と声をかけ、食堂へ向かった。

私の一流魔女への道はまだ、できたばかりで
何があるかはわからないが、私は楽しみで仕方なかった。

                  第2話へ続く....

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