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排気管の少女
日時: 2015/11/27 08:51
名前: マカロニ (ID: nbzMXegi)

どうも初めまして、マカロニと申す者です

この小説は恋愛モノで、そこまで続きません
中編位だと思って下さい

それではどうぞ

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Re: 排気管の少女 ( No.1 )
日時: 2015/11/26 20:32
名前: マカロニ (ID: nbzMXegi)

最初は好奇心だった。
高校生になり、将来のいく末に一抹の不安を抱えていたある時

父のすすめで父が働く会社を見学する事になった。

そして俺は........菅原詩音は彼女に会った。

ビルの屋上、昼飯で盛り上がる大人達のなかに一人。
ポツンと居た。

金色の髪、青色の瞳、白魚のような肌
彼女はダクトの上に座って居た。
ちょうどカーブのかかるところに、見上げないと見えない所に。
どこか嬉しそうに、座っていた。

俺は不思議に思い父に聞くと父は
「あぁ、そうだった。そりゃ知らんよな」
と呟き、こちらを見てこう言った

「彼女は『ベルちゃん』、名前も分からない不思議な女の子だよ」と.....

Re: 排気管の少女 ( No.2 )
日時: 2015/11/27 08:48
名前: マカロニ (ID: nbzMXegi)

誰か分からない__?
どういう事か分からなかった

少なくとも今現在、名前を出さなければ受付をパスして社内に入れない筈だ
なのに何故?

俺が意味を理解できずに立ち尽くしていると、父さんが説明をしてくれた。

「彼女はね、このビルに最初から居たんだよ」

「え...」

「このビルが作られて、お父さん達が行った頃にはもうここに居たんだ」

「そんな...」

そんな事があり得るのだろうか?いや、あり得ない。
このビルに最初から居たなんて、それじゃあまるで

「幽霊みたい、と思った?」

「えっ」

不意に後ろから声が聞こえ、振り向くと。

「こんいちは、幽霊のベルちゃんです」

先程ダクトの上に居た少女は後ろに居た。
少しイタズラっぽい笑みを浮かべて。

「あ、えーと、ごめんなさい」

「いやいーよ、多分本当だし」

「本当って」

遠目では幽霊なのか、人なのか分からなかったが、今分かった
彼女は幽霊だ、間違いなく

影がない。
影が、ないのだ。

そもそも影は日の光を遮ったモノにできる図、つまり。
映らないという事は、彼女の体が透けている筈だ。

しかし、ここでも十分あり得ない琴なのだが、更に拍車をかけるここにがある。

そもそも見えるものは光が反射して 目に入り、色、造形、景色の像を映す。
彼女の体が100%透けているのだったら当然太陽の光も通り抜ける。
つまり

彼女がただ透けているのであれば見えないはずなのだ。

確実に普通ではない。

だが不思議と俺は動揺しなかった。
いや、むしろ興味を引かれた
後から考えてみると、これは『一目惚れ』という奴なのだろう


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