コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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ツンデレ彼女はドSに弱い。
日時: 2015/11/29 16:35
名前: マヤ ◆JOeAe9o.uY (ID: /48JlrDe)

初めまして、もしくはお久しぶりです!!
マヤと申します

この作品は前書いていたもののリメイク…になります
過去ログに流れちゃったので。。
ですが、せっかくなので内容や登場人物の設定をいじろうと思っているので、話が結構変わると思います

そして、気が向いたら更新、みたいな感じの性格なので更新はのろのろになると思います
まだまだ未熟者ですが、よろしくお願い致します

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EP1 幼馴染と同居、始めました。 ( No.1 )
日時: 2015/11/30 00:04
名前: マヤ ◆JOeAe9o.uY (ID: mYpnieC/)

「美緒、誕生日おめでとう!!」
「わあ、ありがとー。お母さん!!」

今日は私の誕生日。
お母さんがにこにこと笑顔で小さな袋を渡してきた。
……やけに小さいし、軽いんだけど。

「…何、コレ?」
「開けてみろ。びっくりするぞ〜?」

お父さんがひょこっと顔を出し、にやにやしながら言った。
不思議に思いつつ、私はその袋を閉じているリボンに手を掛けた。

「……冷たい」

袋の中に手をいれてみると、少しひんやりとしていた。
今は夏なので、ちょうどいい…けど。この形状って…まさか。

「鍵??」

家の鍵なら持ってる。
じゃあ、なぜ?

「びっくりしたろ? それは、お隣の碧くん家の鍵だぞ!!」
「仲良くするのよ〜」

「は? は?」

碧とは昔はまあまあ仲がよかった。
中学二年生になった今では、全然会ってないけど。

「実はお父さん、転勤でね〜」
「今日、出発するんだ」

「…え!!? 今日!?」

少しの沈黙のあと、私は大声を出す。

「そう。サプライズよ☆」
「はっはっは。驚いただろ〜」

いや、サプライズってこんなんだっけ。
いくらなんでも、急すぎ…。

「って、え? 私はどうすんの?」
「え?」
「は?」

私の問いかけに、ふたりともきょとんとした顔で首をかしげる。
いやいや、私がきいてるんだけど…!!

「碧くん家でお世話になるに決まってるじゃない」
「転校するなんて嫌だろ? 前から頼んであったんだ」

………Oh, I see.

「……って、なるかぁぁぁぁ!!!!!」

私が大声を出すと、ふたりともびくっと体を震わせる。

「なんで!? 気まずいでしょーが!!!」
「あ、時間に遅れちゃう」
「じゃーなー。仲良くやれよー」

私の言葉を無視し、ふたりはひょいっと荷物をとる。
そして、「はやくはやく」と私をずるずると引っ張り、家から出された。

「はい、美緒の荷物」

ぽん、と荷物を渡される。…うん、重いね。
ふたりは、私に手を振ると、足早に去っていった。

………って、おいいいいいぃぃぃ!!!!!!

「ざけんな!!!」

私はそう言うと、ポケットにいれていたスマホを取り出し、お母さんに電話をした。
無視されるかもと思ったが、お母さんはすぐに出た。

「もしも…」
「碧くんの両親ね、仕事忙しいみたい。だから夜まで帰ってこないらしいから…気をつけてね。グッドラック☆」

ブチッ。
私が電話かけたのに一方的に話されて一方的に切られた…。
マイペースモホドホドニシロヤ。

ぼけーっとそこに立っているとがちゃっとドアが開いた。
そして、そこから顔を出している…碧。

「美緒じゃん。はやく入れよ」
「断固拒否しようではないか」
「意味わかんねーこと言ってねーで、はやく」

ぷいっとそっぽを向くと、碧は大きくため息をついてずかずかと近寄ってきた。
そして、私の体をぐりんと回し、向かい合わせの状態になる。

「な、何」
「よいしょっと」

碧は、私の腰に手を回すと、ひょいっと担ぎあげた。
急な事態に、私はパニックになる。

「お、おおおお降ろせ!!!」
「断固拒否しようではないか」
「真似すんな!!!」

てくてくと歩き、階段を上って行く。
その間も、私は担ぎあげられたまま。
…なんか敗北感。

「ひゃっ」

ぼすっと私はベッドの上に座らされる。
その部屋は、女の子らしいピンクと白でまとめられていた。
私は乱暴で男っぽいけれど、こういう女の子っぽいものは好きだ。恥ずかしいから言わないけど。

「……ここ、碧の部屋? 乙女趣味なのか、そうか…」
「ちげーよ」
「いや、否定しなくていいよ。うん、人それぞれだもの」
「だからちげーって」

そう言うと、碧が私の上に降ってきた。
間違えた、覆いかぶさってきた。自然と押し倒される形になり、またもやパニックになる。

「ちょ、何!!!?」
「ここはおまえの部屋。わかった?」
「わ、わかったから、離れろ!! 暑い!!!」

そういえば私、ノースリーブの服着てた。
そのせいで、直に肌がくっついて、熱が帯びる。

「いや、触ってほしいのかと思ってさ。そんな露出の高い服着ちゃって」
「はあ!!? 暑いからだし!!」

今は7月中旬。もうすぐ夏休みといったところだ。
私の家はエアコンが壊れていたため、なるべく暑くないようにノースリーブ、ショートパンツ、といった服を着ていたのだ。
すると、碧はようやく体を離すと、くすっと笑って言った。

「……相変わらず、ツンデレだな」
「デレないから、私」
「じゃあツンツン」
「言い方がキモい!!!」
「は? かわいーじゃん、ツンツン」

ふっと笑うと、碧は頭をくしゃくしゃと撫でてきた。

「ちょ!! 何!?」
「いや、野良猫みたいだなーって」
「どこが…」
「ツンデレなとこ」
「なんでや。つーかデレないから」

すると、今度は乱暴にではなく、ゆっくりと、優しく触れてきた。
不思議に思い、下を向いていた顔を上げると、碧は淡く微笑んでいた。

「……な、に。ガキ扱い?」
「いや」
「嘘つき」

なんだか、急に人が変わったみたいだった。
最近会ってなかったから知らなかったけど、身長は高いし、手もなんだか大きいし、声も低い。
小学生のころとは、当然かもしれないけど全然違ってる。

「女扱い。あんま乱暴にすると壊れちまうだろ?」
「は、はぁ? 壊れないし…」
「あ、そう。そいつは安心した」

そう言うと、碧はするっと手を動かすと、私の髪を少量持ち上げた。

「んじゃ、ガンガン行っていーんだな?」

そっと私の髪に顔を近づけ、口づけをする。
私の頬が熱くなるのと、拳がとんでいくのはほぼ同時だった。

「何すんだぁぁああ!!!」
「うおっと」

さっと碧はそれを避けると、クスクス笑った。

「やっべぇ。やっぱ美緒、反応おもしれぇわ」
「……!??」
「これからも遊ばせろよな。子猫ちゃん」

ひらひら、と手を振りながら歩いていくと、碧は部屋を出て行った。
………これから、どうなることやら…


  ***

イケメンじゃんなければ通報な行為ですね!!
ども、作者のマヤです

手がかじかむ中、季節が夏の物語を書く…つらいですねww
片手で持ち上げられるくらい軽くなりたい。
そして、おそろく筋力の強い男子でも私を持ち上げることはできない(ドヤァ
きゃ、デブって悲しい☆←

ではでは、次の更新まで待って頂けると幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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