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いつか花となる
日時: 2015/12/07 00:06
名前: あんず ◆zaJDvpDzf6 (ID: v6.r5O3g)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=36385


*———ひとつだけ、約束しよう。

私がいつか、花となったら————*


      ——‥*※*‥——

はじめまして、またはこんにちは。
あんずと申します!

短編集「白銀の小鳥 Form of the love」を執筆しております。
今回は久々の……というより、ほぼ初めての連載投稿をしてみたいと思いまして、こうしてスレを立ててみました。

……が!
知ってる方もおられると思いますが、私はとにかく更新が遅いです。
しかも無謀なことに、短編集と掛け持ちです。
ですので、気長に待ってるよー!という方推奨です。

      *Attention*

○荒らしや成りすまし、本来の用途以外のコメントの利用などはご退場ください。

○筆者は豆腐メンタル故、誹謗中傷辛口コメントはご遠慮ください。
 応援、感想コメントは大歓迎です。励みになります。

○誤字脱字、解読不明な文章等ありましたら、指摘してくださると嬉しいです。

○前述の通り、更新は遅いです。急かさずにお待ちくださると嬉しいです…。
 決して忘れているという事はありませんので、その点はご安心ください。

      *guest*

      *contents*

>>000 ご挨拶

      *news*

2015年12月6日 スレ立てました。

      ****

まだまだ未熟者ですが、よろしくお願いします。

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Re: いつか花となる ( No.1 )
日時: 2015/12/07 00:34
名前: あんず ◆zaJDvpDzf6 (ID: v6.r5O3g)


《Episode0》

それはまるで、お伽話。

その村は、深い山に閉ざされた向こう側にある。
雪深く、人が住むことも叶わぬほどなのに、そこはいつも花で囲まれているという。

名を、雪花村。
雪が積もり、花が舞い、蝶が歌う場所。

その村を知る者は、皆口を揃えて言う。

“あの場所の死は、何よりも尊い。
    
 ————人は死んだら、花となる”

     ——‥*※*‥——

『六花』は雪の神子の名前だ。

その昔、深い雪に閉ざされ、発展はおろか日々人が死んでいく小さな村を救った神子。
それは神の使いであり、化身であり、現世のものならざる存在。

神子は村に救いを与えた。
雪が無くなることのない村に、陽だまりと実りを与えた。

そして、人の「死」に花を与えた。

それ以来、村では人が死ぬと花が咲くようになった。
まるでその人が生きた証のように。

村の花は、死者の思い出。可憐な記憶。
先人たちの思いに見守られた村は静かに、けれど永く長く栄えた。

————それからだ、この村が「雪花村」と呼ばれるようになったのは。

     ——‥*※*‥——

————けれど、忘れてはならない。
美しい物には、代償があることを。

真実と虚構と光と影。
それらはいつだって、一緒にあるのだから。


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