コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 作家と恋路
- 日時: 2015/12/12 13:56
- 名前: 結縁 ◆hj52W3ifAU (ID: LpK9Mb2W)
とある女性向けコミックにて絶大な人気を誇る漫画家がいた、御伽雪先生である
先生の描く漫画は主に恋愛を取り扱ったもので、青春学園ものから大人な恋愛を描いたドラマチックなものまで幅広い女性を虜にしている
そしてココにも一人虜にされた女性がいた。彼女の名は——神崎梓、御伽先生の大ファンであり、今日から先生と一つ屋根の下共に働くアシスタントである
*挨拶
閲覧有難うございます、結縁と書いて(ゆうえん)と申します
こちらでは作家さんとアシスタントさんの恋愛を書いていこうかなーと思っております
個性的な面々が登場すると思いますので、お気に入りの子が見つかったら嬉しいなーと思います
【目次】
『登場人物』>>1
#1、御伽先生の秘密>>2
*読者様
スミレ様
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- Re: 作家と恋路 ( No.1 )
- 日時: 2015/12/10 19:36
- 名前: 結縁 ◆hj52W3ifAU (ID: XSwEN2Ip)
『登場人物①』
・御伽雪/おとぎゆき 漫画家
男 23
黒髪天パでショート。眼鏡を着用、垂れ目がちな瞳で整った顔立ち
身長173cm、B型
「えっと……俺が御伽雪です、男でガッカリさせたかな」
・神崎梓/かんざきあずさ アシスタント
女 20
薄茶のゆるふわロング。二重でパッチリとした瞳、可愛らしい顔立ち
身長158cm、O型
「今日からお世話になります、神崎梓と申します。よろしくお願いします!!」
取り合えず、メインの二人を
後々、登場キャラが増えたら『登場人物②』として載せようと思います
- Re: 作家と恋路 ( No.2 )
- 日時: 2015/12/12 13:54
- 名前: 結縁 ◆hj52W3ifAU (ID: LpK9Mb2W)
#1、御伽先生の秘密
午前六時五十六分。白いレンガの壁に黒いドアと黒い屋根。それらを前に佇む私。ついにこの日が来てしまった……。
目の前にある表札には御伽雪の文字、それを見てインターホンへと伸ばした手が僅かに震えた。
「落ち着け、落ち着け……深呼吸、深呼吸」
自分に暗示をかける様に胸に手を当て深呼吸を数度繰り返す。そうしてどうにか平常心を保ち……インターホンに当てた指先に力を入れた。
等々、押してしまった……。少しの後悔をしながらもドアの向こうで響く来客を知らせる音に息を呑み、先生が現れるのを待つ。
この日をどれほど待ち望み、夢見ただろうか。先生の連載が始まって以来からずっとファンで、一度でいいから会ってみたい。最初はそう思うだけだった。
だけど、待てども、待てども先生がファンの前に姿を見せることはなく私も遂には二十になってしまった。
けど、それももう今日、先生に会う為だったと思えばいい思い出で。先生の影響を受けて漫画に興味を持ち、やがては先生を手伝えたら、とそう願って一つ一つ、アシスタントとして必要な事を学んできた。
そしてそれが今日、役に立つのだから嬉しい事なんだけど。
「緊張、する……」
いざ目の前に先生が現れるのかと思うと、ドキドキとワクワクとで可笑しくなってしまいそうだった。緊張の影響か握った拳には汗が滲み出ているし、気を抜くと呼吸すらままならない。
そんな中、ガチャリという音と共に黒いドアが開かれる。
「え」
先生に会ったら話したいと思っていた数々の言葉。だけど、それらを口に出す前に、先生の姿を見た瞬間、出てきた言葉と思いは驚愕だった。
「どうも……君がアシスタントを希望してた神崎さんだよね?」
目の前で話すのは紛れもない成人男性で、私のイメージする御伽雪先生とは何もかも……うんん、性別が違っていた。
「あ、はい」
確認にそれしか言えず、言いよどむ私。先生が男性だったなんて……。もしかしたら御伽先生本人ではないのかもしれないと、そう考えたりもした。だけど……御伽先生がアシスタントを雇うのって今回が初めてなんだよね。だからという訳ではないけど、この人が大好きな漫画を生み出している先生なのだと確信してしまったのだ。
「あー……えっと、神崎さんって俺の漫画読んでくれてたんだよね?」
立ち尽くす私に、言いづらそうにしながらも聞いてくる御伽先生。
「はいっ、それは勿論! 初めて読んだときから先生の描く漫画が大好きで、それでいつかお会いしたいって、ずっと……ずっと思っていて!」
「そっか……ありがとう、そんな風に言ってくれて嬉しいよ。だけど、御伽雪が男でガッカリさせちゃったよね」
「それは……その、驚きはしましたけどガッカリはしてないです!!」
そう、少し驚いただけなのだ。御伽先生が女性だって公表してるのなんて見たことなかったし。私が勝手に思い込んでただけで、ガッカリするのは違うよね。
「ホントに? そんな事、初めて言われた。初めてアシスタントを雇うってなって不安だったんだけど、君がパートナーでよかったよ」
そう言って笑顔を見せてくれた先生に、私まで嬉しくなって。
「私の方こそ、先生と一緒に働ける事になって、凄く嬉しいんですよ!」
とびっきりの笑顔でそう相槌を打った。
先生が男性だと知って、驚いたりもしたけど、さっきの笑顔を見たらここに来られてよかったって心からそう思えた。
「じゃあ、早速仕事場を案内するからついて来てよ」
「はい、よろしくお願いします!」
こうして私のアシスタントとしての日々が始まったのである。
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