コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

ミルクティーにお砂糖みっつ【短編集】
日時: 2015/12/12 08:41
名前: りお (ID: ThA8vNRQ)

【君の緑茶】


「ふはー今日も部活がんばったーーーーー」

私、ゆい。はしんのだいすきーー
「はい、じゃあそんなゆいちゃんにプレゼントの緑茶」
このむかつく幼馴染はりょうた。私の嫌いな緑茶をわたすなんてっ


「もーきらいりょーた」
チュッ





「苦い…」そういう私に
「ムードがねーなあ」と彼は言う。


彼は気づかない少女の赤いほほに。















【レモンティー】



「ねえ、お兄ちゃんのみものなににしよー」

販売機の前で悩む私、まな

「んー・・・レモンティーとか?」

そう言ってほほ笑むイケメン

私の自慢のお兄ちゃん。

「じゃあそうするね♡えへへ」

「レモンティーやっぱおいしいわあー」

「ね?お兄ちゃ・・・んんっ?!」


「何味?」


「レモン味だよ・・・ばか・・・」


ちょっと酸っぱい甘いキス















≪抹茶≫



「お服加減はいかがですか?」

茶道部の部室に凛と澄んだ

先輩の声が響く。このせんぱいは楓先輩。

ほんとーに上品でかっこいいんだ。

でもね、せんぱいももう卒業。

今日が最後の部活なんだ。

他の部員は気を利かせて帰ってくれたけど。

どうしよう・・・
「た、た、た大変結構です。」

そんなやり取りももう最後

ジワリと涙が私、光の目ににじむ。

「なんで泣いてるの?光?」

滲む視界で見たのははためく

せんぱいの深緑の袖。

抹茶のにおいがするからだに包まれる。

ー抱きしめられている
「…泣いてくれてうれしい・・・ごめん」

抱きしめられ私はそっと瞼を閉じる。

秘密の時間は抹茶色?

Page:1 2 3



Re: ミルクティーにお砂糖みっつ【短編集】 ( No.2 )
日時: 2015/12/12 10:41
名前: りお (ID: ThA8vNRQ)


≪カフェラテ≫

「マスター・・カフェラテー」

「はいはい、どうしたの今日は?言ってみ、このちゃん」

「フラれたあ————————」

そうなんです。私、このは、今日クラスの男子にふられたんです。

だから、ヤケカフェラテw

カフェラテは甘くて、

スーッとつかれをとっちゃう。

私にとっての魔法かなあ?

恋は女の子にとってのまほうというけれど、

どうやら、私には

効かないみたい

そんなくだんないことをかんがえてると・・

目の前にコップが置かれる。

「はい、カフェラテ」

「いえーい♪」

「・・・んくっ・・・て、にがっ」

なんと、ブラックだったのだ。

「ちょ、もうこれ、にが・・・んっ!?」

「うん、だから甘さはキスで・・・ね?」

前言撤回。

女の子は恋の魔法にかからずをえないみたい?

Re: ミルクティーにお砂糖みっつ【短編集】 ( No.3 )
日時: 2015/12/12 10:54
名前: りお (ID: ThA8vNRQ)


≪ジャスミン茶≫

紫の水面にしずくが落ちる



なんでわかれたんだろ・・・

自慢の彼氏でお互い大好きだったのに・・・

しずくがとめどなくほほを伝いジャスミン茶におちてゆく。

湯気の消えたそれを一気に飲み干し

私は、ベッドに入った。

「んっ・・・ふ・・・」

しばらくたったころだろうか。

唇に暖かな感触を感じ目を開けると

そこにいたのは弟だった。

「俺が守る」

その言葉にジャスミン茶を言い訳にあまえてしまおうか?

Re: ミルクティーにお砂糖みっつ【短編集】 ( No.4 )
日時: 2015/12/12 12:02
名前: りお (ID: ThA8vNRQ)



≪ミルクティー≫

掌の中のミルクティーがちゃぷんと揺れた

「・・・ふわ」

いつのまにか寝ていたようだ

隣を盗み見ると幼馴染の翔も

寝息を立てていた。次はもう降りる駅

起こさなくちゃ

私が顔をのぞきこむと。

狙ったように顔を上げた彼とー


ミルクティーが隠した時間。
甘さはお砂糖みっつくらい?

ちゃぷっと揺れたミルクティー。

Re: ミルクティーにお砂糖みっつ【短編集】 ( No.5 )
日時: 2015/12/12 12:06
名前: めばえ (ID: DdpclYlw)

可愛いですね(^o^)
ゆるゆるっとした文章がとても好きです。
おはつおめにかかります。めばえですー。
キスがメインなんでしょうか??
めっちゃ可愛くて、悶え死んでしまいそうーー!!
カフェラテとかすごいですね!本当になんかいい感じ。
こんなドキドキしてしまう分を考えられる作者様はすごいです。

Re: ミルクティーにお砂糖みっつ【短編集】 ( No.6 )
日時: 2015/12/12 12:11
名前: りお (ID: ThA8vNRQ)


エピローグ
≪茶葉もしくはティーパックそれは乙女の事情にかおるもの?≫

恋はいつだって甘い


恋はたまに苦味


恋は一瞬の輝き


恋はいつだってそこにある


ならば、お気に入りの恋を
お気に入りの紅茶で

語るのは乙女の秘密に


そっと隠れる・・・



さあ、あなたはどんな恋をのむ?


アドバイスをするのであれば…

お砂糖みっつ

ただそれだけ。



Page:1 2 3



この掲示板は過去ログ化されています。