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一人ぼっちのクリスマス
日時: 2015/12/12 13:23
名前: こーらす (ID: k/.IfVrM)

彼女いない歴、18年。中学校のときは、二組ぐらいのカップルがいて、バカらしいくらいにしか思えなかった。そのときは、高校生になれば彼女くらい作れる、そう思ってたから。

 でも、高校三年、最後のクリスマス。やはり一人だった。
 ぼくは夜空を見上げる。一つの星を見つけて、ぼくは星に問いかける。

"なんでぼくには寄りつかないの?"

勿論のことだが、返事はない。でも、星はこう言ってるように見えた。

"君が人を傷つけたからだよ"。

思い出そうと思わなくても、毎日甦るあの日の記憶。
 ぼくの記憶の一ページには、生と死の選択肢が刻まれている。

 そう、あのときぼくは死を選んだ。そしてぼくを助けようとした一人の女性が代わりに死んだ。

 警察からの事情聴取。全てぼくのせいだと言った。それなのに、警察は逮捕すらしなかった。

どう償えってことかわからない。教えてくれよ。ぼくはどうやって償えばいいんだ。

 そして、また星は囁いた。

"今夜九時、ツリーの目の前に一人の女の子が現れる"、と。

 最初は意味がよくわからなかった。その誰とも知らないその子は、償う方法を知っているのだろうか。

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