コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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過去の思い出と今
日時: 2015/12/18 20:26
名前: 桜弧 (ID: YkDMB6yu)

どうも。桜弧と言います。

率直に言いますと恋愛系の小説ですね、はい。

ええと、恋愛系の小説を書くのは初めてなんです。

なので頑張りたいと思います。


!注意!
①上にもあるように恋愛系の小説は初めてなんで、文がへたくそです。

②投稿(そう言うのかな……?)する日がかなりバラバラになります。

③設定と違くなったりしていたら本当にすみません。かなり問題な事

 ですが…。



それでもぜんぜん問題ない、というお方はよろしくお願いします。

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Re: 過去の思い出と今 ( No.1 )
日時: 2015/12/19 19:56
名前: 桜弧 (ID: YkDMB6yu)

相変わらずつまらない毎日だ…。

俺、月田翔矢はボーっと窓の外を眺めていた。どこかの学年が体育で

グラウンドを走らされている。今の時期で考えるに、一か月前に入学

してきた一年の奴らのはずだ。

今は英語の授業でとても暇。なまりが入った英語を自慢げに先生が

使っている。

「こら!月田君!授業を聞いているんですか?いくら3年間海外に

いたからってなんの自慢にもならないのよ?いい、高二から英語が

ぐっと難しくなるのよ。一年生の時とは比にならないくらいにね。

皆もしっかり勉強しないとついていけなくなりますよ。では続きを

読みたいと思います。…」

説教もそこそこに授業は再開。

あいつが隣にいたらこんな授業、暇じゃないはずだ。それどころか、

毎日が楽しいだろう。今更になって後悔する。そう、あれは今から

4年前の中二の頃……。













ちょっと設定を書いておきます。


月田翔矢…高校二年生。誰かを忘れられずに、毎日がつまらない、暇、

と感じている。

???…翔也が忘れられない人。

Re: 過去の思い出と今 ( No.2 )
日時: 2015/12/19 19:56
名前: 桜弧 (ID: YkDMB6yu)

そう、あれは4年前の中二の頃…。

その日は休日授業で午前中しかなかった日だった。

俺はいつものように下校していた。小さいころからいつも一緒にいた

幼なじみの望瀬由梨。下校の時も一緒だった。その日、俺は由梨に

切り出した。

「なあ、俺らもう14なんだしさ、一緒に下校するとかやめない?」

電車を待っていた時だった。由梨はその言葉を聞いて一瞬驚き、返す

言葉に迷った。

「そっか…。そうだよね。もう14だもんね…。いつまでも一緒に

いれないもんね。………うん。わかった。今度から別々に下校しよう。

でもいきなりどうして?好きな子でもできたの?」

由梨はいたずらっぽく笑い、聞いてきた。

「いや、べ、別にそういうわけじゃないけどさ…。なんていうか…、

その………。」

俺はこの時漠然としか自分の感情を認識していなかった。由梨と一緒に

いるとなんか恥ずかしい。うまくは言えないけど、由梨の事を考えると

守ってあげたくなるっていうか…。病気かな?だなんて当時の俺は

思っていた。でも、今なら分かる。

「ふ〜ん。じゃあ一緒に帰るのは今日で最後だね。せっかくだしさ、

どこか寄り道していかない?最寄り駅の駅ビルとか、さ。」

この言葉を発した時の由梨はニッコリと笑っていた。でも由梨は

悲しかったはずだろう。そんな雪の思いも知らないで俺はのんきに

返事をした。

「ああ。別にいいけど。」

俺がこの時、違う答えを返してたら未来は変わったかもしれない。

駅ビルに寄った時、由梨はどこか寂しげな表情をしていた。この時に

気付いていれば、どんなに良かったことか…。自分の気持ちと雪の

気持ち。帰り道、俺と由梨は無言だった。家が同じ町内で、途中まで

一緒なのだ。

「ねえ、翔也。お願いがあるの。私と時々でいいんだ、時々でいいから

こうして一緒に帰ってくれない?」

由梨がそんなことを言い出したのは信号待ちしている時。

「と、時々ならいいけど。」

俺は妙に緊張しながら答えた。

「本当?!ありがとう!翔矢ってそういう優しいところあるから

好きだなぁ。」

由梨は本当に嬉しそうに言う。

「いや、それほどでも…。」

俺はテレて下を向いた。不意に、誰かにドンッと強く押された。目を

向けると、隣にいるはずの由梨がいなかった。

「由梨…?!」

その直後、すさまじい音がすぐ隣からした。その直後、爆発がした。

俺はそれに巻き込まれてふっ飛ばされた。背中を強く打ち、息が

詰まる。だが由梨が近くにいない。俺の隣にいたはずだから由梨も

飛ばされたはずだ。じゃあ、俺を押してくれたのは誰だ?様々な考えが

頭を駆け巡る中、俺は体をおこす。見ると、トラックが電柱にぶつかり

炎上していた。周りに由梨がいない。

「由梨!!!」

俺は叫びながら立ち上がろうとして、通行人達に止められる。

「おい、放せ!あそこに由梨が、由梨がいるかもしれないんだ…!」

だけど、二度目の爆発の衝撃で俺は気を失ったはずだ。目を開けた時、

すでにそこは病院の中だったから…。その日以来、俺はずっと一人で

帰り続けている。

Re: 過去の思い出と今 ( No.3 )
日時: 2015/12/20 19:33
名前: 桜弧 (ID: YkDMB6yu)

今日もまた一人で帰っている。風か強い。人通りが少なくなった道に

入って3分くらい歩いたころ、不意に目の前が明るくなって、目も

開けられないほど明るくなった後、そっと目を開けるとそこには天使

みたいな羽を持って空中に浮いている……。

「ゆ、由梨…?」

「えへへ。翔也があんまりにも寂しそうなんでコッソリ抜け出して

きちゃった。」

(え、は、なにこれ。ついに幻覚が……まさかの幻覚かよ。そんなに

精神が滅入っていたのか、俺。二次元じゃあるまいし。そもそも由梨は

もういなはずだし。人が空中に浮いてるなんてマジありえねー。)

「あれ、どうして黙っているの?もしかして、私の事忘れちゃった…?

まあ、でもとりあえずあったかいとこに行こうよ。翔也、ここじゃ寒い

でしょう。ほら、こっちこっち。」

俺は何も言わず(言えなかった)由梨に手をひかれるまま歩いて行く。





どうやって家に着いたのかは記憶になかった。気付いたらリビングの

ソファに座っていた。その上ちゃっかりと紅茶まで置いてある。

「えっとね、いろいろ驚いているでしょう?」

由梨は唐突に話し始めた。

「私さ、4年前にいなくなったじゃん。あの後ね、なんか神様的人に

天使にしてもらったの。あ、でも天使とはちょっと違うかな。ま、その

あたりは置いといて、私ずっと翔也の事を見ていたの。でね、あまり

にも寂しそうだったからコッソリ仕事放り出して抜け出してきた。

翔矢が幸せになるまで帰らないつもり。」

由梨はそこで言葉を切る。いつの間にかついていたのか、ストーブの音

が部屋に響いている。

「えっと、つまりそれは…………どういう事?」

俺はようやく声が出た。

「どういう事も何も翔也を幸せにするために私は現れたのであ〜る。」

由梨はふざけて言ったけど、こっちは全然ふざけてられない。

「つまり、俺が幸せになるまでの間、俺のそばにいるってこと?」

俺は眉をひそめながら聞く。

(つーかなに、この展開。俺普通にいなくなったはずの由梨と会話

してるし。ってか神様的人って何?俺を幸せにするってどういう事?

ヤバい、何が何だか全く理解できない。)

「そうそう。相変わらず飲み込み速いね〜。さっすがぁ。だから私、

明日から翔也と一緒に学校行く!」

(いや、真面目に何を言ってるの?)

俺は内心つっこみながら答えた。

「そんな姿で学校行ったら変な目で見られるし、…」

「いいの!もう決定事項!そもそも私の姿は翔也にしか見えないはず!

きっと…。あ、私そろそろ戻らなきゃ!見つかっちゃう!じゃあね!

また明日ね。」

由梨は言いたいことだけ言うとすっと消えてしまった。

「は?はーーー?????!!!」

その日、俺は考えることをやめにした。

なるようになれ!

きっとやけになっていたんだろう。わからないことが多すぎて。


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