コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 姉とは間逆な俺
- 日時: 2015/12/19 21:28
- 名前: ジャック (ID: 5RAlDtaS)
長編二つ目です。
一日ひとつはキツいと感じたので一週間に2、3回のペースで投稿させていただきます。
登場人物
立花 霧斗 (たちばな きりと)
一般的な高校生。少し問題アリの姉と一緒に二人暮らし。両親は交通事故で無くしている。
立花 冷 (たちばな れい)
21歳でまだ働いてはいない。弟(霧斗)と中学生までは剣道をやっていた。弟は、バイトを一生懸命やってもらって家賃や電気代も払ってもらってる。
以上、詳しい登場人物です。
ちょっとずつ投稿していくので宜しくお願い致します!
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- Re: 姉とは間逆な俺 ( No.6 )
- 日時: 2015/12/29 12:16
- 名前: ジャック (ID: 5RAlDtaS)
書くこと無し
六話 望んでいない出来事
「……と、いう事で、またこっちで働く人が来ましたね。拍手!」
パチパチパチパチ、よりによってこんな事は予想していなかった。
「………」
李可はしばらく立ち直れないだろう。一番嫌いな奴が来たんだから。神経質な性格がもっと神経質になった気がする。
「では、自己紹介をどうぞ。」
「初めて入った桜です。宜しくお願いします!」
「……店長、気分悪いので休みます。」
「えっ、あっ、分かりました。」
李可が退室していった。まぁ訳も分かるがそんなに嫌がるのだろうか?そこが少し分からない。
「じゃあ、皆さん職場に戻ってください。今日も忙しくなりますよ!」
対して人もこないこんな店にはたして忙しくなんてなるのだろうか。毎回同じことを思っている。
「ふふ、あの女ざまぁないわ。」
「よっぽどお前の事が嫌いだったんだろうな。熱どころじゃあいつにとってすまないだろう。」
「まぁいいや。私には関係ないし。あの顔…ふふっ…。」
さっすが性格が悪い奴だ。いつか性格がバレて人生ドン底に落ちるパターンの奴だ。
「カウンター疲r」
「黙れ。」
「……はい。」
姉は人に物事を言わないと済まない性格だから黙れの一言や二言言っておいた方がいいと感じた。なぜ人に言うのかがよく分からない。
「あのさぁ…思ってる事を人にいう癖、やめた方がいいよ。なんかうっとおしいもん。」
「癖だから治らないと思…いや、いつか治す。」
「姉ちゃんのいつかは信用出来ないな。」
「そんな事言わずに信用してよ〜。」
「信用が持てるようになったらな。それまで信じない。…ていうかまだカウンター当番?二週間で俺は皿洗いに移れたんだけど?」
「会計の時がね…。」
「間違えるのか。それ大問題だぞ。」
「えっ。」
「皿洗いに昇格できないかもね。ていうか二十歳にもうなって会計間違えるとか…。」
「いつか治せるって……。多分ね。」
「それが信用出来ないって言ってんの!まぁいいや、頑張れ。」
「はぁ…。」
溜め息つきたいのはこっちだ。と言いたい所だ。弟に迷惑かけて…。
「会計って…あんま出番なくない?」
「初めてはそういうもの。みんな通るんだから。」
「ふーん、皆通るんだ。」
「そう、だから頑張ればいい。桜って一週間に何回来るの?」
「週3〜4回。回数変わっちゃうかもしれないし。」
「賢いな。自分は週5。姉がなんてったって迷惑かけてるから。そっちにも迷惑かけないようには言っておく。」
「それはありがたいね。……というか、姉さん本気でやってんの?」
「あれでも本気らしいぞ。俺にはそう見えないけど。」
「霧斗さん、桜さん、冷さん。お疲れ様です。明日も頑張ってください。」
「外、やっぱり寒いね…。」
「冬だから。今年はあんま雪降らなかったけどね。」
「姉ちゃんちゃんと仕事に就いてみたら?今入っている所をやめて。……いや、皿洗いまでマスターした方がいいか?」
「探してるんだって…。でも勉強しないとだし…。」
「まぁ仕事に就くためなら当たり前。どういう所にはいんの?」
「えっとー。友達の働いてる空港。」
「手続きする人か…。英語とか勉強した方がいい。」
「英語一番嫌いなんだけど…。」
「そこは…気合いじゃない?」
「うー…。分かった。頑張ってみる。」
「そう……。頑張れ!」
続く
- Re: 姉とは間逆な俺 ( No.7 )
- 日時: 2015/12/30 21:39
- 名前: ジャック (ID: 5RAlDtaS)
早めに伝えておくと明日更新しないかも。
ブラックコーヒーが大人?ではココアは?
七話 相談事務所?
「…で、冷、成功してるの?」
「何が?」
「何がじゃないよ。仕事!私心配してるんだからね?」
と、いうことで今日は姉の友達の里魅さんがやってきた。相談しにきたと言って来たが、話がズレてしまったのだ。
「あー、姉は里魅さんと同じ所で働くそうですよ。」
「私の所で?というか英語とか覚えられるの?」
「うーん、分かんないや。」
「でも真剣にやれば出来るはず。……出来た所自体見たことないけどね。」
「だから頑張ってるんだって。」
「心配だわ…。本当に大丈夫なの?」
「だから大丈夫だって。」
「まぁ、あなたの人生なんて変わろうが関係ないし。そろそろ帰るね。あっ、霧斗君お茶ごちそうさまー!」
「はーい。」
「初めからそういって帰ってくれれば良かったのに。」
「心配してくれるいい友達じゃん。」
「……信用をしてくれないからねぇ。」
「それは日頃の鍛練を行ってないから。見てくれないんだよ。」
ピンポーン、とチャイムがなり響く。次は誰だろうと出てみる。
「はーい。……お前か。」
「そのお前って何よ。」
「あっ、桜ちゃん久しぶりー。弟がお世話になっています。」
「いえいえ。……で、私は相談があって来たの。」
「え?お前が悩み持ち?どうせ餅に海苔巻いて食うか巻かないで食うかの別れ道だろ?」
「いや、そういうことじゃない。李可に出禁にされちゃったの。」
「あちゃー…。ヤバイぞ。李可を怒らせるなんて。」
「で?それが何?」
「え、それだけだけど?」
「出禁の問題は俺には解決出来ないかなー…。」
「あんたアイツと友達でしょ?言ってやってよ。」
「味方したら俺も出禁くらっちゃうよ。というか、お前は李可の家で何やってんだ?」
「こたつに一緒に入らせてもらってる。」
「自分の家で入ればいいのに…。他人と一緒に過ごさないと落ち着かないのか?」
「そゆこと。話の分かる男は好きよ。」
「そりゃどうも……で、出禁問題は俺には解決出来ないからな。こればかりは流石にどうしようもないかもしれない。」
「うーん…。やっぱ難しかったかな。でもまぁ、霧斗の家でもいいと思うし。」
「あ、俺の家は別にいいよ。姉がいつもいるし。」
「出禁ある意味解決したな。」
「もうちょいここに居させて。こたつ暖かい…。」
ということで問題を解決した。今日は相談を解決するような事ばかりだったがこういうのもたまにはいいと思った。このまま年越しも迎えられるといいなぁ…。……来年姉が働きますように…。
続く。
- Re: 姉とは間逆な俺 ( No.8 )
- 日時: 2016/01/05 11:15
- 名前: ジャック (ID: 5RAlDtaS)
あけましておめでとう!
八話 仕事場
という事で、今年が始まった。姉は勉強に取り組むようになって俺が勧めたバイトをやめてしまった。だけどこれからちゃんとした仕事に就くのだから別にいいだろうと思った。
「どう?進み具合は。」
「えーと…これが…ん、ばっちり。」
俺は特に何もすることがなく姉の勉強している所を見つめているだけだった。だがそこでチャイムが鳴った。
「あ、俺が出とく。」
「はーい…ってお前か。」
「よう!遊びに来てやったぜ!」
友達の夏。元気な所があり他にも真面目に取り組む所もあるが、それが欠点でもある。
「で、何しにきたんだ?」
「遊びに来たんだ!」
「あー、そう。じゃああがって。」
「お邪魔しまーっす!」
「夏君いらっしゃーい。何もないけどなんかしてって。」
「分かりました。……お前の姉さん勉強してんのか?」
「ん、そうだけど。」
「こんな一面もあるとは意外…。就職するところでも決まったのか?」
「そうそう。まぁ面接で落ちそうだけど。」
「弟だろ。応援してやれよー。」
「ちょっと結果が見えてしまっているから。しょうがない。」
「むぅ。まぁ確かにそういわれてみれば…。そうかもしれないし…。」
「でしょ。まぁ頑張る事は良いことだ。」
「そうだな。で、課題は終わったのか?」
「勿論。準備も終わらせた。」
「さすが霧斗。俺はまだ終わってないけどな!」
「あー。これはまたやらないまま持ってくって事になりそうだな。」
「む…今回はやってくるんだぞ!本当だぞ!」
「はいはい。で、そっちお参りに行ってきたか?」
「ばっちりだ!」
「好きな人は変わったか?」
「………その話はやめてくれ。」
実は冬休み前にこいつは李可に告白してフラれたばっかりなのだ。まずあいつに告白する事自体分からないが。
「なんであいつに告白したの?」
「どうでもいいだろ!そんな事!」
「確かその時は……」
「(好きです!付き合ってください!)」
「(……えっと…その……嫌なんだけど考えとく。ごめん。)」
「(…………)」
「いや、あの時はすぐに思いを受けとると思って…。」
「あいつが?神経質なあいつが?もしかしたら運が良かったかもしれないぞ。ぶん殴られてたかもしれない。」
「ま、まさか!」
「というか、どういう所が好きだったの?」
「えーと…なんか大人っぽい所とか…。」
「うーん…少し理解が難しいかもなぁ。」
俺は少し笑って答える。だって本当の事だからだ。
「何で!好きじゃない意味が分からん!」
「好きになっても桜とかだと思うけど…。」
「あいつは例外。何かあとから問題起こしそう。」
「起こしそう…まぁそうかもな。」
「まぁ年も明けたんだし。もっかい告白してみたら?チャンスはあるぞ。」
「そうだな。頑張るぞ!」
とりあえず、今年も問題のない一年でいたいと俺は思っていた。
続く。
- Re: 姉とは間逆な俺 ( No.9 )
- 日時: 2016/01/09 21:52
- 名前: ジャック (ID: 5RAlDtaS)
最近寒いねぇ。
八話 面接
と、いう訳で面接の日になった。勉強もし、服装も整えた。何もかも完璧だ。………財布の中が寒いのはお約束。
「うううう。緊張する…。」
「自信出せって!今日で完全ニート卒業だぞ!」
今日は朝から早く起きて準備をしてた。なので眠魔が俺を襲う。姉は夜更かしをして眠魔には負けない耐性がついてしまっている。
「……でも、これ落ちたら本当にヤバいかもしれないね。」
「だから!その落ちないためにいろいろ重ねてきたんでしょ!だだ、大丈夫だって!」
「まぁ後は運かもしれない。そこに関してはなんにも言えないけど。落ちる人は落ちるし落ちない人は落ちない。……答える事わかってんの?」
「事前に決めてあるから!大丈夫!………だと思う。」
「うーん…信用が出来ないなぁ…。でも、自信もって頑張れ!」
「は、はいぃ。」
と、いう事で行ってしまった。姉が合格出来るなんて思ってもいない。その間が暇なので友達を家に呼んだ。
「えぇっ!霧斗の姉さんが!本当!?」
「黙れ腹黒。……霧斗の姉さん。合格できるといいな。」
すこし李可の始めに言った言葉が黒かったがまぁいいだろう。
「お前の姉さん、合格できるぞ!あんなに練習してたんだから!」
「さぁね。俺もよく分かんないや。今回ばかりは運だと思う。」
「まぁ頑張ってたしいけるんじゃない?」
「黙れ腹黒。」
「桜うっさい!黙ってて!」
「ふざけるな。私はお前に当てはまる言葉を言っただけだ。」
「腹なんて黒くないわ!」
「学校の時性格が急変するのは何故だ?」
「急変してない!うん!絶対!」
こいつらが絡むと少し嫌な事になる。面倒だ。外に出すべきか?
「喧嘩するなら外でやれ!分かった?」
「………チッ……。」
「はーい。」
李可が暴走をすると少しやばい。不良のヤンキーでもズタボロにされるくらいの喧嘩になる。
「姉ってどこに入るんだっけ?」
「空港。英語も勉強してただろ。」
「手続きをする役か。そりゃ凄いな。まぁ頑張れるだろうよ。」
「いやいや、合格出来るかが問題だからね!?」
「お前が焦る部分なんてあるんだな。すこし驚愕する。」
「このままじゃ家賃も払えるかどうかだよ。バイトもキツいのに…。」
「ともかく働いてもらわないとだな。お前の姉には。」
「そうそう…。」
「出来なかったらそれまでよねぇ。」
「黙れ。」
「この女…喧嘩売ってるの!?本当に!」
「黙ればいい。それだけだ。」
「あんたのスルースキルが足りないだけ!このキャラ作り女が!貧乳!」
「キャ…ラ作り…ついでに…貧乳だと…。表でろ、腹黒女。潰してやる。」
「喧嘩するほどバカな女じゃないもの。一人で犬とでもやってきたら?」
「…っ…。殺す!」
「わっ!ちょっ!?何よ!きゃあっ!?」
「これは……もう止められないな。」
「止めようとしても無駄だろう。女ってのはよく分からないな。」
「ちょっ!?殴るの止めてって!落ち着いて!話あえばなんとかなる!」
「………。(バゴッバゴッ)」
「痛そうだけど、桜は何度も受けてるから大丈夫でしょ。…と。そろそろ帰ってくるな。」
数分後。
「ただいまぁ……。」
『おかえり〜。』
「あれっ?皆いるのっ?」
「姉ちゃん。どうだった?」
「………はっきり言って自信ない。」
「まぁ自信が無くたって大丈夫だよ!自信が全てじゃねぇ!」
「夏。適当な事言うのやめろよ。」
「いやいや。以外とありえるかもよ!」
「確かに、今回は確率多いかもしれない。かなり訓練したから。」
数日後。
「はぁ…。なかなか結果こないなぁ。」
「落ちたんじゃない?」
「まさか!そんなことない……かも…。」
その時スマホの音がなり響いた。
「あっ、電話!来たぞ!」
「あぁっ、もしもし?……はい。…はい。…はい。…え?…え?本当ですか?本当?……。」
「姉ちゃんどうだった?」
「……………。」
「おい、早く。」
「………ふ・さ・い・よ・う。だってさ。……。」
「…は?…。えええぇぇぇっ!?」
「何で!?完璧だったのに!?」
「まさかおまっ、おまままっ。お前面接で会社に入りたい理由とかで何て言った?」
「お金が欲しいから。」
「……うぅ。まぁそうなるよな…。」
今回は落ちてしまった。もう、希望の光はさしこんでこないだろう。
続く。
- Re: 姉とは間逆な俺 ( No.10 )
- 日時: 2016/01/10 08:23
- 名前: ジャック (ID: 5RAlDtaS)
今日で最終回になります。見てくれた人ありがとう!
九話 絶望
「えぇぇぇ…」
「それを言いたいのは私だよ。まず合格自体が難しかったと思うんだけど。」
「それを合格するのが姉ちゃんだろ?」
「まず、そもそも可能性なんて無かったの。」
「めずらしく正論を言うな。」
「落ちる人は落ちるんだから。しょうがない。」
「……は?」
「え?何か言った?」
「しょうがない?自分がどういう事を言うか考えて無かったんじゃなくて?まず何聞かれると思ったんだ?好きな食べ物?好きな色?」
「んなわけない。私はそこまで馬鹿じゃないから。」
「ちょいと前まで底辺だったくせに。」
「まぁ大丈夫でしょ。人生が終わった訳でもないし。」
「入れなかったのは問題だろ!いつか?いつ入る気してんの!?」
「分かんないよ、だからいつかなんだって。」
「っ…。もう言う気も失せた。」
「自分はやってないくせに分かった様な口聞かないでくれる?」
「努力してないから入れなかったんじゃないのか?違う?ん?」
「自分も努力はしたって。面接で言った事で決まったんだよ。」
「…うぅ。頭が混乱してきた。まぁいいや。今日は寝させて。」
「…何かごめん。」
数日後
「あらら…落ちちゃったんだ。弟も悲しいねぇ。」
「こればかりは運だったと思う。」
「いいや、どっちかって言えば日頃の行いね。金欲しさで仕事をやるんだったらもっと好きな仕事に就け、って感じだから。」
「じゃあなんで里魅は入ったの?」
「そりゃあ…色んな人に優しくしてあげたいし、色んな国の人と喋ってみたいから。」
「……霧斗の言った通りだ。」
「え?」
「好きな仕事に就いてるんだよね?…私の好きな事…か…。」
「そうそう。好きな仕事に就けばいいの。人生楽しめないよ?」
「分かった。頑張ってみるよ…。いつか。」
「遅くてもいい。自分の好きな事が出来ればね。人は生きて死ぬ。そう考えると人生って短いものでしょ?それをどう楽しむかが問題なの。」
「ふーん。分かった。」
「じゃあね。お邪魔しました!」
「…ん。姉ちゃん分かったか?里魅さんも自分の好きな事をしてたんだ。金を稼ぐ為ではない。楽しめる仕事に就いてたんだ。……だからさ、頑張ってみたら?」
「……分かったって。すぐにでも就いてみせる。……底辺なんて、言わせないからね?」
「ふふ、頑張れ!」
やっぱり、間逆な姉でもいつかは成長してく。嬉しい事だ。人は落ちこぼれでもいつかは高みにたてる。それと似たようなこと。
終わり。
こっから作者の感想。
見てくれた人ありがとう!
書いてて自分は楽しかった!努力するって、かなり大事な事だよね!皆も努力して頑張れーっ!
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