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小坊の気持ち
日時: 2015/12/26 20:40
名前: 浅原 瑠 (ID: 4IM7Z4vJ)

一小学生の気持ちです。

 俺は、おそらく賢い。いや、現実主義者と言ったほうがいいのかな?
様々な事を客観的に見る事に長けていると思う。
これといって好きな事はないし、やりたい事もない。
毎日毎日朝早く起きて、馬鹿が馬鹿騒ぎしている教室に行く。
 昨日、放送していたテレビ番組の話、恋愛の話、ゲームの話など、様々な話が聞こえてくる。それを聞くのが少し楽しい。
「なあ、昨日のマジックのやつ面白かったよな!」
ふん、子供だましの二流トリックだろ。
「ねぇ、OO君に告白しなよ〜」
「え〜恥ずかしいよ〜」
ふ・・・そのやり取り9回目だぞ。
「なぁ、あのボスどうやって倒すんだよ〜」
「とりあえず大剣で・・・」
ハンマー振りましていれば勝手に昇天するだろ。
そして右翼っぽいせんこうが来て中身のない時間が始まる。
とてもつまらん毎日だ。
 俺は義務教育と言う名の檻の中から家に帰りコンビニに立ち読みしに行った。
すると、40代の丸っぽいおばはんが店員にクレームをつけていた。
「このチキン小さいじゃない!!その大きいのに変えなさい!!」
そのおばはんは、隣のレジでチキンを買った小学生の分を指さしてた。
その小学生はポカンとした顔で立っていた。
俺はめんどくさい事にかかわりたくないからすぐ右に曲がり雑誌に手を伸ばす。
あのおばはんがまだ騒いでいる。
「お客様は神様なんでしょ!!早くしなさい!!」
俺はさすがに良心が痛んできたので、一言はっきり言った。
「あのーすみません・・・」
「なによ」
「他の人に迷惑じゃないすか?」
え?という顔をしながら周りをキョロキョロ見渡す。
周りには大人が2人ほどが迷惑そうにそのおばはんを見ていた。
そして俺が、
「少しぐらい小さくても大丈夫じゃないですか。それに神様は文句言わないんじゃないですか?」
そのおばはんは若干頬を赤くし、そそくさとコンビニを出て行った。
俺も恥ずかしくなり目あての雑誌を読まずにそのままコンビニを出て家に帰った。

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