コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 彼(女)には知られたくない私(俺)の秘密!!
- 日時: 2016/01/04 01:19
- 名前: トッポッポ (ID: JIRis42C)
初めまして、トッポッポと申します!
何かと至らない点があると思いますがどうぞ生暖かい目で見守っていただけると幸いです!
早速ですが、物語のあらすじを書いて行こうと思います。
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あらすじ
四月、録月学園(ろくつきがくえん)に入学して早々、彼女『祭木彩(まつりぎ あや)』は同学年の男子、『村島登利(むらしま とり)』に告白されてしまう。
当然ながら村島の気持ちに答えることができない祭木だったが、温厚な性格な為かなかなか『ごめんなさい』の一言も言えず、友達からお願いしますと言う。
喜ぶ村島を見ながら、祭木は事の重大さを思い知らされた。
一方の村島も自分がやってしまったことに内心焦っていた。
((オタクだってバレたらどうしよう……))
こうして二人の隠し愛の付き合いが始まる。
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とまぁこんな感じで良いですかね?
ふと思いついた作品なのでそんなに頻繁には更新できないと思います。行き当たりばったりでまったりと続けて行こうかな〜と考えております。
それでも良いと言って頂けるなら幸いです!
あと感想も募集してます!
こういう話も作ってー、という意見があれば作りたいと思います。
では、自分はこれにて。
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- Re: 彼(女)には知られたくない私(俺)の秘密!! ( No.1 )
- 日時: 2016/01/09 21:33
- 名前: トッポッポ (ID: JIRis42C)
雲ひとつない青空。 春なのに冬の冷たさが少し残る、今日この頃。
桜舞う校舎の裏で、私は人生史上最大のピンチに見舞われていた。
「どうか俺と……付き合ってください!」
私の目の前で男の子は直角に頭を下げて声を上げた。その勢いや、声のボリュームに押され、私は若干涙目になる。
これは何かのドラマだろうか?
いや、それともアニメだろうか?
はたまたはラノベという可能性もある……て、ないか。
ていうかそんなことを考えている暇ではない!なぜこの男の子が私なんかに声をかけてきたのだろうか、それが一番の疑問だ。
なんせここに入学して三日。出会って一日も経っていない。
つまり初対面となんら変わらない。
「あの……私たち、あ会って間もないですよね……?」
私の震えで振動したか細い声が男の子の耳に入ると、スッと顔を上げた。
「確かに俺たちの間に時間はない。けど、これから、これから作れば良いよ!」
その理屈はおかしい、とそう言いたかったが自分がコミュ障というのもあるのと、男の子の様子を見て言う勇気がなかった。
男の子の顔がとてつもなく真っ赤だった。
必死だっていうのが伝わるけどそれは反則だよぉ……。
だってこれ、断ったら確実に男の子のプライドズタズタだよね!?
男の子さっきから目がウルウルしてるし……。
絶対下手なことは言えない!
「あ、あの……」
とりあえずあまり刺激しないよう丁重にお断りしなくちゃ!
とは言ったものの、男の子の真剣な眼差しを見て決心が揺らいだ。
と言うよりも、
「お、おお友達から……お願いします……」
私は何を言ってるのぉぉ!?
無意識のうちに私は友達からという条件でオッケーしてしまった。
その返事を聞いた男の子は一瞬唖然とした表情をしたが次第に目をぎゅっと瞑り、口も固く閉ざした。
そして、
「や、やったぁぁぁ!!」
男の子が物凄い声で天高く叫んだ。
ちょっ、誰か来たらどうするの!?
こんな所誰かに見られたらバレるちゃう!
慌ててキョロキョロと誰かが来ないか見渡す私。幸い誰も来る気配はないが、内心すごく後悔と不安が広がっていた。
こんな私が、果たして彼とうまくやれるのかが心配だった。
相手はいかにもスポーツマンという体型で、背もそれなりにあって顔も悪くない。
髪は黒髪である程度切り揃えられた前髪に整った顔立。背もスラッとして体型も申し分ない。
それなりに他の女子生徒からモテそうな雰囲気だ。
「って違うよぉ!」
頭を抱えながら私はその場でうずくまった。
さっきの頭の中の考えがおかしい!
どう行ったらそんな考えになる!
第一に付き合うつもりなんてない。さっきも言った通り私とこの人の間に時間なんてない!
付き合うって言ったらやっぱりお互いのことちゃんと理解して段取りを少しづつ踏んでいくの……。
例えば、お互いのこと呼び捨てで呼んだりとか……自分たちだけの呼び名で呼びあったりとか……。
それで手、とか?繋いだり……。
おんぶ……されたり、ぎゅってされたりして……。
頭の中の考えを必死に訂正しているあまり私は致命的な失敗をしていた。
「……大丈夫か?」
顔を上げるとそこには苦笑いをしながら、膝に手を当て視線を低くして私を見ている男の子がいた。
言うまでもなく、私は今の自分の状態や考えていた事も含め羞恥心に襲われた。
頬に熱が灯ったかと思えば、急激にそれは顔から首筋にまで広がった。とにかく衝動的にこの場から離れたくなった私はすぐに立ち上がると、ペコッと軽く頭を下げた。
「ご、ごめんなさい!ちょちょっと用事がありますので失礼します!」
「あ、ちょっ…!」
私はその場から急いで離れる。一刻も早くこんな顔を色んな人に見られないためにも。
その際、私の後ろでこんな声が聞こえてきた。
「放課後、時間があったら一緒に帰ろう!校門で待ってるから!」
しかし、今の私にそんな余裕はなく。考えてる暇もなかった。
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