コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 女の子は誰だってお姫様、なら。
- 日時: 2016/02/02 16:44
- 名前: 未草 睡蓮 (ID: dDPEYPay)
前書きは…ないです。
プロローグも…ないです。
*目次*
【ハジマリ】
1ー1『大嫌いだ』>>1
1ー2『契約』>>5
【ガクエン】
2ー1『蒼紫学園高等科』>>9
2ー2『可哀想な少女』>>10
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- Re: 女の子は誰だってお姫様、なら。 ( No.1 )
- 日時: 2016/02/01 18:50
- 名前: 未草 睡蓮 (ID: dDPEYPay)
私は、山篠琴乃(やましの ことの)は____自分が大嫌いだ。
長くて纏まりにくい黒髪、青白い肌、やせ細った身体、曲がった背筋、目下の隈、思いあげれば何個でもある。その中でも三つだけはとても、嫌だった。
一つは、一つ年下の妹、琴海。父はイギリス人で、その遺伝を注いで髪は金髪、真っ白い肌、整った顔立ちながら日本人のような顔立ちで外国人特有の近寄りがたい雰囲気はない。オマケに性格も良くて、成績優秀、容姿端麗、運動もできる。そんな妹が大嫌いだった。
二つ目は家庭。私の家はいわゆるお金持ちで、そういう部類でもなかなかに良い地位らしい。なのにイヤなコトに部類するのは、三つ目の『イヤなコト』に起因する。
そして、三つ目。私が使用人に言われる陰口は、『妾の子』。
私は父としか血が繋がっていない。私の母は死んで、今の母は父の再婚相手だから。なのに再婚してから生まれた妹と一歳違いなのは、本当の母は私を産むために体力を使って、私が生まれてすぐ死んだから。
父は今の母と結婚するか『少しは』迷っていたけれど、結局は再婚したみたい。見当外れだったのは、今の母の実家が格上で、影響力が強くて妾とまで罵倒される母の子の私の居場所がなくなったことだった。ま、私は母のことは尊敬しているけど。
けれども今は、目の前の事態を収束しなきゃいけない。
どうやら今日は私と妹の許嫁ができるらしい。
相手は名門として有名な雨塚家。長男の相手が妹で、次男の相手が私なのを見れば、うちが誰を贔屓しているかなど丸わかりだろう。それよりも相手だ。
妹の相手はあれだ、爽やか系スポーツいけめん…?でも、なんというか胡散臭い。笑顔が。嗚呼、名前は晴人だってさ。
で、私の相手。名前は月人。こっちもまあ、イケメンなんだけど。確実に腹黒だと思う。目付きは鋭いしなんかコワイ。
「じゃあ、父さん達は話してくるから。待ってろ、琴海。」
父はワザとらしくそう言うと、琴海の頭を撫で部屋を出た。父さんの頭には、もう私の母のことはない。私は一度だって琴海の母を母親だと思ったことなんてなかったのに。父さんは私のことなど路上の石程度にしかおもっていない。
笑顔で返事する琴海が、憎くて憎くて堪らない。自分の母が蔑ろにされるのも、悔しくて、悔しくて許せない。
- Re: 女の子は誰だってお姫様、なら。 ( No.2 )
- 日時: 2016/01/06 09:20
- 名前: ダークネス (ID: V1Qv91in)
小説読みました。面白かったです。
スポーツイケメンがスボーツイケメンになってます。
我も小説を書いておるが・・・あまり面白くない気がする…
がんばってください!!
続きが楽しみです!!
- Re: 女の子は誰だってお姫様、なら。 ( No.3 )
- 日時: 2016/01/06 09:56
- 名前: 匿名さん♪ (ID: GfAStKpr)
容姿美端ではなくて、容姿端麗ですよ!
容姿美端って何て読むのですか?
- Re: 女の子は誰だってお姫様、なら。 ( No.4 )
- 日時: 2016/01/06 12:05
- 名前: 未草 睡蓮 (ID: jWLR8WQp)
わあいコメントだぁー!((
ダークネスさん
誤字報告どうもです。修正します。
よければ小説教えてください、見に行きますよっ!
頑張らせていただきます。
匿名さん♪さん
こちらも誤字報告どうもです。修正しますです。
容姿美端?端麗?うーむ、漢字って難しいですねぇ。
どちらにせよありがとうございました!
- Re: 女の子は誰だってお姫様、なら。 ( No.5 )
- 日時: 2016/02/01 18:51
- 名前: 未草 睡蓮 (ID: dDPEYPay)
部屋に残された私達は、もう春と冬くらいの温度差ができていた。
無論ポカポカお日様の春は琴海とその相手。琴海自慢のコミュ力でうまく晴人とかいうのを懐柔できたようだ。
で、吹雪が吹き荒れる冬。ま、私と、月人って言う奴。私は此奴と仲良くする気なんて更々無いし、当のそいつも只々私を観察している。私なんかより隣の馬鹿妹の方見たら。馬鹿だけど見た目はいいし。
「じゃあ晴人さん、ご案内しますよ!」
「え、いいの?じゃあ宜しくね、琴海ちゃん。」
突然二人が立って、そんな会話をした。どうやら聞く限り妹の育てている花壇を見に行くらしい。てかもう名前で呼び合うんだね、流石妹。というか大丈夫なわけ、安易に二人になって。自分の身くらい自分で守ってね。
さて、二人きりに残されたわけだが____
「ッッ!」
いや落ち着け月人サン。ほら、秘蔵の飴あげるから。ね、深呼吸深呼吸!
だから壁ドンするのはやめよう。
いや、壁ドンと聞いてときめいたお嬢さん方ごめんなさい、んな生易しいものでは無いです。
私はソファーに座っていたわけだが。現状私は月人の野郎に胸蔵を掴まれて壁に押し付けられている。痛いです、貴方雨塚家の次男ですわよねぇ?
「なんですか。」
「いや、お前は口説いても靡かなそうだったからな。実力行使だ。」
「ッハァ?」
「色恋沙汰ではない。お前は俺の隣に立つとして相応しくない。だからと言ってあの馬鹿女がいいわけではないが。__いいか、俺は兄貴を押しのけて当主になる。だからお前は当主妻として相応しくなれ。」
俺様イケメンかよ、ムカつくな、現実だと。つかさっき一人称僕だったじゃん。
「私にメリットは。私は妹と違って馬鹿じゃないので。」
睨みつけながらそう言う。私ってそれなりに目つき悪いと思うんだけど。
「君は妹を憎んでるんだろ?もっと上から、見下せるぞ。」
他の奴ならそれがどうした、だけど。
私の口角は無意識に吊りあがり、気付けば是の意を示していた。
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