コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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音色
日時: 2016/01/08 01:45
名前: アニ (ID: WqZH6bso)

「音色」(おといろ)

登場人物
・榎本妃色(えのもとひいろ)
生まれつき「色」がわから無い。
性格は大人しくて優しいが凄く控えめ。
幼馴染は佐野蒼音(さのあおと)

・佐野蒼音(さのあおと)
生まれつき耳が少し聞こえにくい。
性格は大人しくて優しいがたまにやんちゃ。
幼馴染は榎本妃色

・柴灯夕実(さいとうゆみ)
妃色の親友。
幼い頃から妃色を支えてきた。
性格は明るく面倒くさがり。
妃色以外とは中の良い友達。

・木城都曲(きしろとくま)
蒼音の親友であり幼馴染。
毎日 蒼音と一緒に行動している。
性格は面白くて時に大人。

本文予告

幼い時に障害を持っているということから同じ施設に通っていた蒼音と妃色。
初めて会った時はなかなか上手く会話ができなかったが一緒にいる時間を重ねるにつれて徐々に心を開いていく2人。
妃色の夢は蒼音達と色を見ること。蒼音の夢は妃色達の声を聞くこと。
2人の夢はとても難しいものであるが2人は自分の夢を叶える為、お互いを支え合いながら青春時代を過ごして行く。
その一方で妃色達の中で動き出す恋心。
妃色達の間で果たして何が起きたのか。何が動いたのか。
この恋と夢が生み出す感動的な結末とは。

次回、本文書き出し開始とします。
(全然の素人で誤字脱字等がある場合があると思いますがどうか暖かい目で見守ってやってくれたら幸いです。これからよろしくお願いします。)

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Re: 音色 ( No.1 )
日時: 2016/01/09 19:04
名前: アニ (ID: JjNmRcbN)

第1話『出会い』

「はぁーちょっと疲れちゃった。やっぱり階段は嫌いかな。」

妃色はこんな事を呟きながら上っていった。

「ああ。相変わらず屋上は気持ちいなぁ。
ここ、誰かときたら楽しいだろうな。
そうしたらこの空どんな色なのか教えてもらおう」

看・「あー、妃色ちゃん!屋上はダメって何回言ったらわかるのよ〜」

「あ、ごめんなさい。そういえば、今日新しい子が来るって言ってたっけ」

そう言ってその子を探していると、今まで空いていた部屋に名前が書いてあった。

「佐野蒼音…喋ってみようかな…」


トン、トン。

蒼・「、、、っ、」

妃・「ごめんね!急に!」

スッ。

「えっ、紙と鉛筆?耳、聞こえないの?」

妃色がそう言うと蒼音は妃色が持っている紙を指差した。
蒼音の指示に妃色は間違えたとでもいうような顔をしてすぐ書き始めた。

紙・「さっきはごめんね。急に肩叩いて。
私、榎本妃色。ずっとここにいるの。」

紙・「俺は佐野蒼音。よろしく。生まれつき耳が聞こえないからここに来た。君は?」

紙・「生まれつき色がわからないの。
そのせいで学校でいじめられてここに来た」

紙・「俺も。」

紙・「そっか」


看・「そろそろご飯の時間ですよ?」

「はーい」

紙・「待たね、後で話せる?見て欲しいところがあるの。ごめんね、えっと、じゃあ。」

紙・「うん。」

その後、「なんでだろう…」と言いながら妃色は自分の病室へ帰っていった


看・「どう?上手く話せた?」

「うーん…わからない。だって、蒼音くん笑わないから…」

看・「まぁ徐々になれるわよ。」

「うん…」

そう言って看護師さんに励ましてもらい、ご飯を食べた。

Re: 音色 ( No.2 )
日時: 2016/01/09 19:09
名前: アニ (ID: JjNmRcbN)

第2話『努力の結果』


「あの・・・」

看・「何すればいいのか悩んでるでしょ〜」

「えっ、はい・・・」

看・「んー、彼は耳が聞こえないから手話を覚えてみたら?」

「そっか。そうしよう」

看・「頑張れ!」

「はい!」

その後、妃色は図書館へ行って本を借りて病室で一生懸命覚えた。

パラパラパラパラパラパラ・・・

「あっ、あった、」

「えっと〜、右手と左手を・・・」


〜〜〜明後日〜〜〜

「はぁー・・・」

看・「ご飯だよ〜って、まだやってたの!?」

「だって蒼音くんと早く仲良くなりたいし、今日の夜お話しする約束してるの。それに・・・蒼音くんの笑顔が見たい。」

看・「そうなんだ。上手くなるといいね。」

「ありがとう」

〜〜約束の夜〜〜

(思い出して・・・)

『こんばんは』

「、、ぁ、、」

『手話できるの?』

『おとといのお昼から練習したの』

『凄く努力家なんだね。』

『ありがとう』

『…ところで、おとといの朝言ってた見て欲しいところって?』

『あ、付いて来て』

妃色は笑ってくれるかな、と心配になりながら蒼音の腕を掴んで屋上まで連れて行った

『見て!』

「あぁ〜心地いいね。あ、」

『心地いいね!』

『うん。でも君は空の色、わからないのにこの場所が好きなの?』

『確かに。自分でもわからないけどここが一番好きなの。』

『ほら、ここに寝てみて?とってもスッキリするよ。』

『本当だ。』

『ねぇ、この空の色って何?』

『空はね、青くて雲は白いんだよ。夜になると暗い青になる。』

『じゃあ、とっても綺麗なんだね。』

『あぁ。綺麗だよ。』(ニコっ)

その時妃色は良かった。と思い安心した。

Re: 音色 ( No.3 )
日時: 2016/01/09 23:54
名前: アニ (ID: JjNmRcbN)

第3話『約束』

『どうしたの?そんな驚いた顔して?』

『(あー、)ううん、なんでもない』(ニコっ)

『僕、初めてこんな人と出会えた。
僕の為にこんなに一生懸命頑張ってくれた人
今まで1人もいなかった。
・・・・だから、僕と友達になってくれない
かな?』

『本当に?ありがとう。蒼音くんは優しいね。』

『ありがとう』


〜〜〜次の日〜〜〜


『 おはよう』

『おはよう』

『今日は僕がいい所を教えるよ。』

『とっても楽しみ』

『楽しみにしていてね。じゃあまた夜に。』

『うん。頑張ってね。』

蒼音はコクリと頷いた。
蒼音は今日、手術をした。少しでも耳が聞こえるようになる為に

〜〜夜〜〜
屋上
(大丈夫かな・・・病室にいるのかな・・・)

《ガチャ》

「あっ、」

看・「妃色ちゃん、ごめんね今日は蒼音くんここへ来るの難しいんだって。それにここへは来てはいけないよ?」

「はい・・・」

少し寂しそうに妃色は病室に帰った。

「今日はお月様が綺麗だな、、、そういえば、まだ蒼音くんのこと全然知らない」

「・・・ゆっくり知ればいっか。」


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