コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- とある物語
- 日時: 2016/01/10 22:39
- 名前: 狐 (ID: YkDMB6yu)
どうも、狐と言います。
まず始めに一つ、
題名と物語の内容が全く合わなくなる可能性が大きいです。
他にもいろいろ注意していただきたいことがあります。全部下にまとめ
ました。
〜注意〜
①文章が下手です。
②更新?する日がめちゃくちゃになると思います。
③誤字・脱字があることが多いです。
それでもOKというかたは暇つぶしにでも読んでみてください。
頑張りたいと思います!
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- Re: とある物語 ( No.1 )
- 日時: 2016/01/11 16:25
- 名前: 狐 (ID: YkDMB6yu)
茂みをかき分けて進むと開けたところに出た。
「ここは……?」
肩から流れる血の温度も、痛む傷も、何もかも忘れて僕はその景色に
見入った。
開けたところは、とてもフカフカした芝生のような地面で、崖の様だ。
たぶん5メートル先ぐらいに崖がある。とても小さな空間だった。
そこから見える景色が素晴らしかった。目の前には空が一面に広がって
いる。崖っぷちから下を除くどこかの山の頂上が2、30メートルくらい
下に見える。どこからか川の流れる音が聞こえる。山肌に四季折々の
花が見えて、とても美しい。今の時期は春くらいだから桜がきれいだ。
僕は敵に追いかけられている事も、自分の現状も忘れてその場に
ただ立っていた。
綺麗だ…。
そんな言葉が自然と出てくる。
何で僕はこんなところにいるのかというと…………。
狐です、どうも。
初投稿(?)がこんなに短くてなんかすみません。
これからよろしくお願いします。
- Re: とある物語 ( No.2 )
- 日時: 2016/01/11 16:24
- 名前: 狐 (ID: YkDMB6yu)
僕は数日前までは普通の高校生だった。両親は共に海外で働いていて、
僕一人が日本に暮らしていた。それ以外、何も変わったことのない
高校生だった。けれども、春休み以来僕の人生は変わってしまった。
ある日気付いたら僕はこの世界にいた。どうやって来たのか、なぜ来た
のか、全く覚えていなかった。
目を開けて目に入ったのは茶色い天井。
「こ…ここは…どこだ?」
身体を起こすと眼に入ったのは…。始めに金でできたコップが目に
入って、(それを思わず持ち上げて、)その次に宝石や金貨、
金がたくさんついている玉座などが見えた。案外ごちゃごちゃしていて
一つ一つの見分けがつきにくかった。
「すげえ………。」
僕はその光景に見とれた。きっとこれから先、こんなに宝を見ることは
ないだろう。
「……に…は…宝物庫にあ…と?」
不意に人の声が聞こえた。しかもなんかこっちに近づいてきてね…?
状況を飲み込むのに数秒かかった。
………これ、絶対に侵入者だって思われるよ、なぁ…。
「はい。そりゃあ、もう。女王が…」
「しっ!声が大きい誰かに聞かれたらどうする?」
その声と共に扉がギギッと音を立てて開く。何を思ったのか、僕は
女王とか呼ばれていた女の人の脇をスルッと抜けて、外に一目散に
駆けていく。
「侵入者だ!傭兵!捕まえろ!決して逃がすな!」
男の人の声が響いたかと思うと傭兵らしき人達が一斉に僕を追って
来た。その時に傷を負い、血が出た。そうして今に至る。
「あそこだ!囲い込め!絶対に逃がすな!」
追ってきた傭兵の声にに意識が現実へと引き戻された。
振り返ると、傭兵が逃げ場をなくすように囲んできた。
崖に僕を追いつめて捕まえる気だ、ととっさにそんな考えが頭を
よぎった。
絶対につかまりたくない!
その時、僕はそう思った。事情を説明すれば多分わかってくれるんじゃ
ないのかな、という考えも浮かんだが、逃げたい!という気持ちが
勝って、僕は崖から飛び降りた。
「は?!」
傭兵の皆さんの驚いた顔が見える。
「バカだろ!あの泥棒。いくら何でもこの高さで飛び降りるとか頭
おかしいだろ!」
誰かがすっとんきょうな声で叫んでいるのが聞こえた。僕はというと、
自分でもこの行動に驚いていた。
(何やってんの?僕。え、いやふつう飛び降りないよね……。
じゃなくって!え、待ってまさかの、まさかのこれ、地面に直撃!?
嘘だまだ、まだやり残したことが…………………………………………?
ん?長くない?落ちる時間長くない?え、ちょっと待って。今秒速
何メートルまで加速しちゃってんの?あ、まずい。気持ち……
悪い………)
そこで僕の意識は途絶えた。最後に、黒い影が目に映って……。
- Re: とある物語【仮題】 ( No.3 )
- 日時: 2016/01/15 23:34
- 名前: 狐 (ID: YkDMB6yu)
「…に…って!」
「ちょっと!声が大きいよ!」
人の話し声で僕は目が覚めた。再び眠りに落ちようとする意識を
何とかとどめてゆっくり目を開ける。目に入ったのは見慣れない天井。
………さっきと同じパターン?!
慌ててガバッと起き上がると頭を割れるような痛みが駆け抜けた。
「うごッ!」
思わず変な声を上げてしまい、起き上がらせた上半身が後ろに倒れた。
「大丈夫ですか?目が覚めましたか?今は動かない方がいいですよ。」
慌てる声と共に一人の少女が視界に入ってきた。
後に倒れた勢いなのか、僕はそのまま眠りに落ちた。
再びの目覚め。変な感じもするが、僕は今度こそ慎重に上半身を
起き上がらせる。それでも鈍い痛みが頭を駆け巡る。それを必死に
抑えて周りを見ると、どこかの家だった。それから自分がベッドにいる
事に気づく。
家はこぢんまりとしていて、それでもどこか開放的な空間だ。キッチン
のような場所、暖炉、椅子などいろいろな物が見られる。もちろん玄関
的存在な所も。玄関みたいなものの方を見ていると、一人の少女が
入って来る。そして体を起こしている僕を見つけ、話しかけてきた。
「良かった。目が覚めたんですね。あのまま夜になっても目覚めない
ようならビンタしようかと思ってたところなんです。」
なんか恐ろしいことを言ってる。少女はニッコリと微笑み、そばに
あった椅子を僕のベットの隣に持ってきて座った。
「何かあったんですか?『悪い事したら魔恐の崖から飛び降りろ』
っていう言葉があるんですけど、まさか本当に?いくらなんでも
そんな事しませんよ。びっくりしたんですよ、私。いきなり魔恐の崖
から人が落ちてきて。それにあなた、何者なんですか?見慣れない髪色
ですし。」
少女はそこで言葉を切ると僕の髪に触れた。
「あ、僕は…。その…。」
なんて説明しよう。ていうか、ここ、どこだ?何でこんな場所にいる?
疑問が一気に押し寄せてきた。次から次へとわいてくる疑問と、混乱で
何も言えず黙る僕を少女は見て、何を思ったのか、こう言った。
「まあ、話したくない事情の一つや二つ、あっても全然かまいません。
でも、何て呼べばいいのかぐらいは、教えてくれませんか?あ、本名
じゃなくていいですよ。お互いにある程度の壁は作っとかないと。
怪我が治るまでは家にいてください。見捨てることはできない性格
なので。私の事はそうですね……琉莉、とでも呼んでください。」
僕はその時、初めて少女を真正面から見た。そして驚く。とても
かわいくって美しい。
栗色の長そうな髪の毛は後ろで高く、一つにくくっている。緑とも、
青ともとれる不思議な色の瞳を持っていて、きれいだった。
おとなしそうな女の子かと思えば、瞳の奥には強い意志がある。
「る、り、………さん…。」
僕はその女の子の名前を呟く。
「はい。るり、でいいですよ。それから一つ。僕、じゃなくて、今度
から自分の事は俺って呼んでください。そっちの方がカッコいい。」
それが、僕……いや、俺と琉莉の出会いだった。
- Re: とある物語【仮題】 ( No.4 )
- 日時: 2016/01/16 17:19
- 名前: 狐 (ID: YkDMB6yu)
「今日はゆっくり寝ていてください。私はちょっと外に出てきます。」
琉莉と名乗った少女はそう言い残し、外に出て行った。そこで僕……
じゃなくて俺は疑問をようやく口にできる。
「ここは…どこなんだ?何があったんだ…?ぼ…俺はどうしてこんな
所にいる?」
誰もいないけど、口に出すことで少しは頭が整理されるかと思ったが、
相変わらず疑問は消えない。と、出て行った琉莉がなぜか戻ってきた。
「あなたの疑問が外にいても聞こえました。思わずその内容に戻って
きちゃいました。……あなたに今必要なのは、休むことではなく、疑問
を解決すること、のようですね。いいですよ。私で良ければあなたの
疑問に答えられる範囲で答えましょう。」
琉莉はそう言って、先程と同じ位置に座った。
「ここは…どこだ?」
見ず知らずの少女と話している時点でおかしいのだが、そこはあえて
スルーして聞く。
「そこからですか…。ここは光都の南部に位置する雷沙山のふもと
です。」
なんか耳慣れない単語が耳に入ってきた。
「こうと…?らい…しょうやま…?」
思わず聞き返す。
「知らないんですか?まさかこの世界の成り立ちも?」
琉莉はあきれ顔で聞く。
「ここが…、地球ってんなら分かるけど…。」
どっからどう考えても『こうと』なんて地名は地球になかった気が
する。
「ちきゅう?逆に何ですかそれ…。」
琉莉は始めてその単語を聞いた、と言うふうに首を傾げた。
「いや、何でもない…。それより、続きを。」
促すと、琉莉は続きを話し始めた。
「えっと…。この世界の成り立ちが解んないんですね。
じゃあ、この世界の成り立ちから。それ以前に地理から教えます。
この世界には、特に名前がないんです。なんて言えばいいんだろう、
全てが一つの地に収まってるの。国の境なんてなくって、自由に行き来
出来ます。あっちこっち。で、私がさっき言った光都ってのは15ある
都のうちの一つです。他には、火都、水都、砂都、緑都、…いろいろ
あるの。それで都が出来たのは3000年ほど前だと伝わっています。
ここから先は私がおばあちゃんから聞いた話です。
昔、この地はとても荒れていました。大雨が1年以上続いたかと思えば
2年以上、水が一滴も降らなかったり、気候が荒れに荒れまくって
いました。地上では異形の魔物が地を荒らし、人々を襲っていました。
それらの原因は天を乗っ取り、神を封印した黒神がもたらした物
でした。それを見かねた一人の男が黒神を己の身に取り込み、この地を
救いました。その男は、封印された神を助け、神の右腕のような存在に
なりました。神が地を平定する間に、男は経済を立て直して
いきました。その時に作ったのが15の都で、1とつずつの都に王を
置きました。そして、こう言い渡しました。
『私の代わりにこの地を治めよ。他の都を侵略してはならない、共に
生きよ。』
と。
その言いつけを王たちはずっと守ってきました。神の心と、王たち
の心が変わらぬ限り、この地は未来永劫、平和です。
これがおばあちゃんの話してくれたこの世界の成り立ち。
後味悪いな…って顔してますね。まあ、それもそうですね。私も
始めて聞いたとき、何だろうって思いましたから。
これであなたの聞きたいことが一つ、消えましたか?」
琉莉はそう言って俺の顔を見た。と、その直後。
ドオン、という音と共に悲鳴が外から上がってきた。
家が衝撃でびりびり震えている。俺と琉莉は顔を見合わせると、
琉莉が外を見るために出て行った。俺も遅いが、その後に続く。
どうにも、嫌な予感しかしなかった。
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